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第二新卒としての転職活動には有利な面もあり、成功すれば恩恵もあります。そこには、どうしても避けられようのないデメリットも存在します。
それは、個人の価値観だとも言えますが、全ての人に共通するデメリットもありますので、これは事前に押さえておきたいものです。
経済的な損失からは逃れられない
一般に転職すると、収入面で不利益が生じるような給料の仕組みになっているものです。以下のようにしている事よって、転職者を増やさないようにもしているのです。
退職金や企業年金が減額されてしまう
退職金や企業年金は会社によって、その制度が違います。違いますが、総じて不利になるとはっきり言っても良いでしょう。
と言うのも、退職金や企業年金の計算方法は、勤続年数が長くなればなるほど支給率の増加割合が高くなる仕組みになっているからです。
この計算方法の根拠は、日本の終身雇用を前提としたものだったのです。転職すると、不利益を被るようにしてきた訳です。
賞与が減額されてしまう
これには支給の要件があって、一定の期間在籍していないと支払い対象でなくなるか、またその期間によっては減額もされるようになります。
さらに、ボーナスの支払日に在籍していなければ、支払要件を満たさないという会社が通常なのです。
つまり、転職した場合のほとんどにおいて、前の会社からの賞与は無くなります。新しい会社の賞与も在籍期間の短さのため、減額支給される事となるのです。
これは、賞与をもらってすぐに退職して、直ちに新しい会社に入る事により対応はできます。しかしながら、それがために焦った転職活動をしても失敗の素になるだけで意味がありません。
と言って、じっくり延々と転職活動をしているともらえるはずの賞与ももらえなくなってしまう事があるのです。
給与が分断されてしまう
これは当然ではありますが、退職して再就職するまでの期間が長ければ長いほど、収入の無い期間が長くなります。貯蓄の切り崩し生活を余儀なくされてしまう場合もあり、心もとない生活に陥るかもしれません。
面接で転職理由は必ず突っ込まれる
新卒でない採用の全てに共通して面接で質問される事に、どうして転職したいと思うようになったかという点があります。それを聞いておかないと、もしも転職者として採用しても教育を施したあげくにまた辞められてしまう恐れがあるからです。
それも第二新卒となれば、前の会社を短期間で辞める事になりますから、なおさら不安があるのです。
就職にあたって、単にふらふらしてその場その場の気分で職場を変えているだけであるかもしれないのです。ですから、かなり深く突っ込まれる事は覚悟しておくべきでしょう。
面接で必ずしておくべき対策
対策としては、具体的で目に浮かぶような話をいくつか用意しておく必要があります。さらに突っ込んでくる事を想定して、想定問答を練っておくくらいにしておかなければなりません。
それだけの事があったのなら、転職もしごく当然だと自然に納得させられれば好感も持たれるはずです。要は、すぐに辞めてしまう軽い人間ではないと思われれば大成功です。
能力のアピール方法
社会人と言っても僅か3年未満ですから、仕事で特段の成果を出している人は少ないものです。自分の能力をいかに認識してもらうかは、なかなかできるものではありません。
具体的なエピソードなどでアピールしかないでしょう。これも深く掘り下げられても大丈夫なように準備しておきましょう。
大卒か高卒かでもアピールするべきことが変わってきますが、いずれにしても若さや将来性を意識させるような内容を心がけましょう。
結局、ふたを開けてみないと分からない
めでたく第二新卒として転職できたとしても、新しい会社の事を全て知って転職している訳ではありません。
最初は張り切っていたものの、前の会社と違うところはあって喜んでいる部分もあれば、別に気になるところも見つけるかもしれません。
また会社によっては新入社員には変りないものとして、新卒と同様に一から研修を受け直させられるかもしれません。こうしてみると、転職へのリスクはいくら拭おうとしても拭いきれないものなのです。