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高齢者や障がい者など、日常生活を安定して送るのに支障がある人に対して、相談やアドバイス、適切な医療サービスなどを提案するのが社会福祉士の仕事です。

高齢者が増え続けている日本社会において、将来的に大変重要視されている資格でありますが取得している人が少なく、慢性的な人材不足となっている現状があります。

そんな社会福祉士ですが、給料や待遇はどのような水準で推移しているのでしょうか?

ここでは、社会福祉士がどのような待遇を受けているのかについて見ていきます。

社会福祉士の給料はどれくらいなの?

生活をする上でお金はどうしても必要で、仕事にやりがいを感じていても、内容に見合うだけの給料を貰えなければ自身の将来も危うくなるので仕事へのモチベーションも下がってしまいますよね。

では社会福祉士はどれぐらいの給料を貰えているのでしょうか?

実は介護・福祉分野において社会福祉士は比較的恵まれた環境におり、給料や待遇は優遇されていると言って良いでしょう。

というのも名称独占の国家資格であるとはいえ、内容は専門的な知識が必要な部分も多いので実質的に業務独占の状態です。

さらに就職先は自治体が運営している社会福祉課や児童相談所などが多く、公務員として扱われます。

公務員となれば、各地方自治体の公務員給与規定に準拠した給料や待遇を受け取ることができるので、一般職よりも安定していると言えるでしょう。

4年制大学を卒業し、新卒として社会福祉士で働く人の月収は、手取りで15~17万円程度でボーナスなども含めて年収はおよそ270~300万円です。

こう見ると一般的な企業とさほど変わらないようにも感じますよね。

しかし社会福祉士は、勤続年数が増えて経験を積みキャリアアップをしていくと、給料がさらにアップする傾向があります。

たとえば、勤続8年目に社会福祉士の資格を取得し、現在社会福祉士として2年目、勤続年数10年の特別養護老人ホームの相談員の給料モデルは以下の通りです。

  • 基本給:27万円
  • 賞与:4か月分/年2回
  • 相談員手当:2万円
  • 資格手当:2万円
  • その他手当(扶養・家賃当):5万円
  • 年収:およそ600万円

キャリアを積むと年収はどんどんアップしていくことが分かりますね。

社会福祉士の非正規雇用での給料は?

社会福祉士は公務員として雇われることが多く、それ以外ですと医療法人や社会福祉法人として働くケースが多いです。

そのため正職員としての募集がほとんどで、パートなどの非正規雇用での求人は比較的少ない傾向にありますが、それでもパート等での求人はあります。

非正規雇用では月給制ではなく時給制で、地域や役職、事業所によって大きく異なりますが平均的には時給は1500~2000円です。

これは介護・福祉の分野にしてみるとかなりの高水準で、一般的なパートに比べても高い傾向だと思いませんか?

非常に専門的な知識を必要とする仕事のため、社会福祉士の時給は高い傾向にあります。

非正規雇用になった際の平均就業時間は5時間で、医療法人で1か月に20日働く30代女性が貰う月給モデルは以下の通りです。

  • 基本給:15万円
  • 資格手当:1万円
  • その他手当(扶養・家賃当):2万円

こう見ると、非正規雇用でも比較的恵まれた給料を貰えることが分かりますね。

社会福祉士で働くなら待遇を必ず確認しよう

給料という面で、社会福祉士は比較的恵まれた待遇を受けることが分かりました。

しかし待遇は給料がすべてではありませんよね?

就業時間や年間休日日数、夜勤の有無、残業時間、福利厚生の厚さなど様々な点があります。

社会福祉士で働くならば、これらの待遇面を必ず求人表や面接などで確認しておくようにしてください。

地方自治体が運営する事業所であれば、公務員扱いなので他の待遇も手厚いですが、民間事業所となるとかなりバラつきがあります

給料は良いが休みが少なかったり、残業時間が多かったり、休日出勤があったり。

自身の現状を比較しながら、給料以外の待遇面も考えておくと、よりモチベーションを高めて仕事ができるでしょう。