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看護師・准看護師は人手不足が深刻で一人にかかる負担がとても重いため、離職する看護師が後を絶ちません。
国も支援をしながら労働環境の改善に取り組んでいますが、その効果が見えてくるのには時差があるためまだ分かりにくいのが現状です。
そんな看護師・准看護師ですが、医療分野だけでなく介護・福祉の現場でも求人の数が増えてきており、看護師の働き方に変化が見えてきました。
新しい働き口でもある介護・福祉の分野は、超高齢化社会を迎えた日本では今後重要になる分野なので注目度は高いでしょう。
では、看護師・准看護師が介護・福祉で働くとなると給料や待遇はどう変化するのでしょうか?
看護師・准看護師の介護分野の給料状況
看護師・准看護師の仕事先といえば、一般病院やナースステーション、クリニックなどがメインでした。
ところが最近は介護・福祉の現場でも本格的な医療行為を導入する事業所が増えてきた関係で、医療行為を認められている看護師が必要となっているのです。
ただでさえ人手不足な看護師・准看護師が、介護・福祉の現場でも募集してきた関係でますます人手が足りなくなってきています。
そんな中、各事業所はどうにかして人材の確保と流出を防ごうと対策を考えており、看護師・准看護師の給料の待遇が良くなってきました。
以前までは介護・福祉の現場で働く看護師・准看護師は、給料が病院で働く看護師に比べて低い水準に。
ところが給料体系の見直しが進められ、現在ではどちらも特に大きな違いは見られなくなり、給料の待遇面では拮抗しています。
事業所の規模や経験、資格の有無などにより当然給料は変わりますが、看護師・准看護師は病院でも有料老人ホームでも平均して月給32~45万円で、年収は450~700万円程度です。
看護師・准看護師は女性の割合が多いので、女性の平均年収300万円から見ると、かなり高い水準にあるでしょう。
看護師・准看護師を募集する求人はどんな分野が多い?
看護師・准看護師を募集する求人では、どこからの募集が多いのか気になりますよね。
介護・福祉からの募集が増えてきたとはいえ、それでも医療分野が7で介護・福祉分野は3といった割合です。
まだまだ病院での募集が多いですが、近年は介護・福祉からの募集も勢いを増してきているので、差は徐々に狭まってくるでしょう。
病院やナースステーションでは、正社員としての採用条件が目立ちますが、介護・福祉の分野ではパートでの働き方でも歓迎する動きが加速しています。
介護福祉士などができない専門的な仕事を、看護師・准看護師が行いますし、夜勤が基本的にないケースが多いので、パートなど短い働き方でも採用するための問題はないのです。
介護・福祉分野での看護師・准看護師のパートでの時給は、1500~2300円程度となっており、かなり高水準であることが分かりますね。
医療分野のほうが看護師・准看護師の待遇は厚い?
看護師・准看護師の待遇を見ると、介護・福祉の分野よりもかは、若干医療分野のほうが待遇が良い傾向にあります。
というのも、夜勤や残業などが多い分、手当として給料に上乗せされるからです。
また労働環境が悪化しているため、大手医療法人などでは看護師・准看護師の働き方を改善する動きを見せており、今後はこの流れが多くの病院に浸透していくことでしょう。
するとワークライフバランスも自身の中で確立させることができるでしょうし、働く意欲も沸いてきます。
一方、介護・福祉の分野では看護師・准看護師の受け入れを開始した歴史が浅く、まだまだ待遇面については試行錯誤が続いている状況です。
そのため選ぶ事業所によっては、介護・福祉の施設で看護師・准看護師は待遇面での悪さにを目の当たりにしてしまうことがあるかもしれません。
いかがでしたか?
医療でも介護・福祉の分野でも看護師・准看護師は、人手不足が深刻化しておりどちらも給料面ではあまり違いが見られませんね。
様々な分野で看護師の活躍が期待されていますから、各事業所共に人材確保が急務と言えるでしょう。