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家電という分野の主戦場はかつてのいわゆる「街の電器屋さん」から量販店へと移行し、さらに量販店と急速に市場規模を拡大してきたオンライン販売のインターネットショップとがしのぎを削るという状況になっています。

営業職としては商品の販売先を確保するために、大手から中小までの企業や団体などを相手にしての営業活動を広く展開していかなければなりません。

担当先は固定される傾向があり、取引が継続されていくよう長い期間にわたって良好な関係を構築していくことが求められます。

職場別の営業職の仕事内容

家電にかかわる営業職を募集している求人では、営業先の巡回が業務内容として大部分を占めています。

オフィスで仕事をするような時間はあまりなく、基本的にほぼ外勤というかたちになっています。

そのほかには店舗における販売の応援や展示品の確認、商品に関する問い合わせへの対応に加えて在庫の確認といったような業務内容も見られます。

家電メーカー勤務の場合

家電メーカーで働く営業職のスタッフは、卸売企業や家電量販店へ向けて自社で手がけている商品を流通させるようにはたらきかけることが主要な仕事となります。

ベーシックな商談はもちろんですが、そのほかにも営業先が直面している課題について商品を活用しての解決策を提案し売り上げへつなげるといった営業手法も用いられています。

近年になって市場を海外へ広げているメーカーも珍しくなくなってきているため、ビジネスの場は国内に限られません。

家電量販店勤務の場合

家電量販店では専任の営業マンがおもに法人顧客などを担当し、家電などを売り込むための営業活動にあたっています。

量販店であることから取り扱う製品はメーカーも仕様もさまざまなものであり、その特徴や別の製品とどのように違うのかといったことも正しく伝えなければなりません。

新商品は日々入荷されてきますし、あらゆる質問に対応することができるように絶えず情報収集をすることも求められます。

商社勤務の場合

商社の営業職は家電卸として量販店から地域の電器店まで、さまざまなルートで商品が販売されていくよう営業活動に取り組みます。

自社が直接メーカーと販売店の間に入る場合だけでなく、二次卸として一次卸から商品を仕入れなければならない場合もあります。

家電は商品によっては高額なものもありますが、卸業者が多く介在することによって利益を確保することが難しくもなりますから営業職としては価格の設定なども手腕が問われるところです。

営業タイプ別の仕事内容

提案営業

最近の営業活動で多く用いられるようになった提案営業に関しては、商談の成立までに時間がかかるということで販路別に営業担当者を置く企業が目立っています。

話をする相手は仕入担当者やバイヤーが多く、新商品や重点的に販売する方針が示されている家電を中心として提案していきます。

主要な販売先の一例としては家電量販店やインターネット通販といった家電業界の「主戦場」に加えて総合スーパーにホームセンター、雑貨チェーン店なども挙げられます。

ルート営業

あらたな取引先を開拓することが従来に比べて難しくなってきている状況の中、すでに取引がある顧客をフォローするとともにさらなる売り上げのチャンスをうかがうルート営業の意義は大きなものになっています。

特に業績が好調な家電メーカーなどですと人気商品の供給が追いつかないといったケースもあり、既存のクライアントに対する販売を拡大することで急場をしのぐような対策もあります。

企画営業

営業活動のターゲットをそれ以前と異なる分野へ求めるなどの場面では、営業先に対してまったく違った発想のもとで商品を活用するアプローチも必要とされます。

場合によっては営業マンと営業先担当者との間でなされた会話から既存商品の改良、あるいはあらたな家電製品の共同開発といったプロジェクトが立ち上がるようなケースもあります。

家電業界の営業職の求人傾向

自社製品の販売の求人では…

家電に関しては国内における市場が頭打ちになっている感もある中、各社では販売の場を海外に求めている向きが強まっています。

そこで国内での売上規模をキープするとともに、海外での販路開拓に取り組む営業職の求人も多く出されています。

代理店としての販売の求人では…

代理店や特約店といったかたちで家電・カメラの販売をしている協力企業は多くあり、その規模から営業マンの営業力が業績を大きく左右することにもなります。

そのため営業経験者を募集する求人がかなり見られていて、即戦力となることが期待されています。

商品提案の求人では…

ピンポイントな需要を漏らさず汲み取って売り上げへつなげていくためには、ニーズに見合った商品提案が必須となります。

家電の業界で募集されている営業職の求人では提案営業にかかわるものがもっとも多く、担当する営業スタッフにはある意味でクリエイティブな面も求められることから経験者に加えてフィールドが異なる業種からの転職者も歓迎されています。

家電業界の営業職に求められている人材

家電と一口に言っても商品は幅広く細分化されていて、新商品も絶えることなく世に出ています。

ですから営業職として仕事をするための最低条件として、まず取り扱っている商品について正確な知識を備えるだけの意欲を持っていることが必要とされます。

また定期的に買い替えることが前提となる商品であるという意味で家電・カメラは消耗品であるともいうことができ、販売店舗においては少しでも目立つスペースで大量にレイアウトされるよう誠意を尽くして営業活動を行う誠実さもなければなりません。

そのほか、求められるものとして以下のようなものが挙げられます。

  • 分析力…競合する商品の仕様をも把握して比較する
  • 語学力…近年になって海外での仕事も増えてきている