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事務職には向き不向きがあります。事務を辞めたいと思ったときは無理に事務職にしがみつく必要はありません。
転職という選択肢も視野に入れていきましょう。
事務から他の職種に転職するために抑えておきたいことをまとめました。
事務の職種別におすすめの転職先も紹介していますので参考にしてみてください。
事務から別の職種に転職をする人は多い理由とは?
業務内容がつまらない
書類整理や電話対応など、正直特殊な技術を持っていなくてもできる内容ばかりです。
そのため、事務業務に飽きが来てしまい、別の職種に転職したいと思う場合もあります。
また職種上、他の人のアシストをすることが多いので自分が良いことを行なったとしても、人に気付いてもらいにくいでしょう。
その結果、仕事をしていても達成感を感じることも少なくなっていき、最終的には働くのも嫌になってしまうのです。
キャリア形成が不安
事務業務を行なっていても、5年後、10年後どういう風になっているのかもイメージしづらく、将来のキャリア形成について不安視してしまう人もいます。
例えば営業職であれば、売上実績など自分の結果が見えやすいため、昇進するかの目安も見分けやすいです。
しかし事務については、自分の実績となるものがほとんどないので、自分自身が部内でどの立ち位置にいるのか?を把握しづらい環境だと言えます。
そのため先が見えづらいので他職種に転職してしまうのです。
高収入が望めない
事務の平均年収はとても安いです。
それぞれの年収は一般事務252万円、営業事務265万円、会計事務277万円となっています(はたらいく調べ2014年-2015年のアンケートより)。
これはどの職種と比べても低い金額となっておりお金持ちになるのは難しいと思っておいた方が良いです。
しかも一般事務においては月収が20万円未満の人は7割以上となっています。また25万円以上もらっている人も3%台なのでほとんど高収入を期待できません。
しかし、業界トップクラスの転職支援実績がある『マイナビエージェント』で実際の求人を見てみると、年収300万円を超える一般事務の求人もちらほら見つかります。
非公開求人を含めるとさらに見つかる可能性が高くなるので、諦めずにいろいろな求人を見てみることをオススメします。
事務以外の職種への転職を成功させるポイント
事務と転職希望の別業種の共通点を探す
一見事務と転職を目指している職種が異なったとしても、案外共通点もあります。
例えば、両者とも数字を分析する。コミュニケーションを大事にする。など色々な視点から見ることで、数個は見つかるはずです。
また、自分のなかでは当たり前だと思っていたことでも、他人からすると「こんな共通点があったか~」と思わず目からウロコの内容が発見される場合もあります。
方法としては、紙に事務と転職を目指している職種の特徴を書いていくのが良いでしょう。
その後、両者を比較し同じものや似ている内容があれば、どんどん結び付けていくという方法が手っ取り早く済みますよ。
コネクションを作る
外部とのコネクションを作っているという場合もあります。例えば、取引先担当者、あるいは社会人サークルに参加するなど、色々な方法が存在するのです。
偶然気に入られて表面上では中途採用を行なっていないのに、特別に試験を行なってくれるなどして転職できるケースもあります。
ただし、これはレアケースだと言えますのでほとんどの場合は、転職までいかないことを覚えておいてください。
他業種についての資格取得、勉強する
目指している他業種に転職したいと思っているとしても、実際にどういう内容の仕事をするか分からないと言う場合もあるでしょう。
そこで有効になってくるのが資格取得を目指した勉強です。これをすることで、目指している職種の細かい部分まで把握することもできるかも。
ただし、資格取得したからと言って、転職に100%有利になると言うことはありません。そのため、業務に支障が出ずに勉強できる人のみ行なうことをおすすめします。
年代別の事務職からの転職成功状況
20代
20代の場合は、まだ若いということもあり他職種への転職も成功しやすいです。転職後に活躍してくれそうかという「将来性」をメインに見てくれます。
また転職先職種に関する資格を取っておけば、採用担当者からもやる気がある人だと見られ合格確率も上がるかもしれません。
30代
30代ともなると、未経験の採用は難しくなります。
仮に未経験の職種への応募となると、前職での貢献度合い(実力)、または、臨機応変に対応できる能力があるか(頭が良いか)ということをメインに見るケースが多いです。
さらに即戦力としても活躍してくれそうか、その職種に関する質問をいくつかして本当に理解しているのかも見られるでしょう。
いかに頭の回転を速くして答えることができるかが、受かるポイントになります。
40代
ここまで行ってしまうと、内定の難易度はかなり高くなります。ただ、前職で役員や部長など重要なポストに就いていた人は、管理職として採用してもらえる確率も上がります。
あくまでも部下の管理者を募集する傾向が強くなるでしょう。
例えば大手企業で重要ポストに何度か就いていた。さらにMBAなどの資格を取得していると言うことが、経営に関するスキルも高いと見られやすいので転職活動に成功する確率も上がります。
事務から未経験の職種へ転職 3つのパターン
正社員に直接応募する
一番ポピュラーな方法は正社員を募集している企業に直接応募するパターンです。
企業の採用情報や新聞掲載から応募する方法。さらにハローワークや転職エージェントから紹介してもらって応募する方法まであります。
ただし、未経験で応募するとなると倍率も相当高くなるので要注意です。人気がある企業だと、1人の採用枠を数十人で争うということも起こります。
アルバイト
どうしても、未経験の職種で働きたいのであればアルバイトとして採用してもらう方法もあります。時給は700円台~1000円前後のため稼ぎは少なくなるでしょう。
その代わり、実力が付けば契約社員や正社員への登用を行なってくれる企業もあります。
経歴欄にも記載することができるため、今後の転職活動に役立つ可能性は高いです。
派遣で何度か転職しながら2~3年かけて目標としている職種を目指す
いきなり転職するのではなく、長い期間をかけると言う方法もあります。
例えば一般事務から営業職に就きたいというのであれば、一度営業事務で1年~2年働いてから目指していた職種に転職すると言うように、徐々にステップを踏んでいくのが大事です。
「自分がどのようなパターンで転職に取り組むべきなのかわからない」という方は、一度転職エージェントに相談してみることをオススメします。
相談しながら求人探しもできるので、一石二鳥です。
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事務職からの転職でやりがちな面接失敗パターン
感情が表面に全く出ない
事務作業はどうしても、機械的に効率的に行なう内容も多いです。そのため試験官へ話をする際も、顔に表情が出づらく能面のような表情になる人もいます。
なかには、喜怒哀楽を出そうと思っていても、全く表現できないという人もいるのです。
その結果、いくら自分の魅力や体験談を伝えたとしても試験官に「本当かな?」と疑問を持たれやすくなり、転職試験に失敗してしまうことも多くなるでしょう。
何でも理屈っぽく話してしまう
事務処理を行なっていると、どうしても理屈っぽく会話をして来る上司や部下も多いです。面接会場でもそれを引きづってしまうのです。
例えば、今までで嬉しかったことや悔しかったことを聞かせてください。と言われても、内容ばかり話してしまい、自分の気持ちや考えについては、全く語らないと言う人もたくさんいます。
事務からの転職先としておすすめの業種・職種のおすすめ
一般事務として働いている方
秘書
社長や部長の左腕として活躍する仕事が「秘書」です。業務内容としては、社長や部長のスケジュール管理、メール作成、さらには取引先との食事会の設定まで多岐に渡ります。
事務処理能力が速い人には、とても向いている職種だと言えるでしょう。ただし、秘書のミスで契約破談などで会社に大ダメージを与えることもあるので、責任感が強い人が良いでしょう。
品質管理
製品などの「品質管理」も一般事務から転職する人に向いていると言えるでしょう。
製品の状態チェック、あるいは製造ラインに異常がないかなどルーティンワークを日々行なっていきます。そのため一般事務と似ている部分も多いのです。
営業事務として働いている方
営業職
営業事務は、言葉の通り営業マンをサポートする業務です。営業マンの活動をある程度把握できているケースが多いです。
つまり、どういう人が営業職として雇われているのかも想像しやすいのです。そのため転職成功しやすい職種だと言えます。
接客
営業事務は、顧客への問い合わせ内容などもあります。そのため、事務のなかでも顧客との距離感はとても近いです。その経験は接客業にも生きます。
例えばクレームを言われた際の対応方法。あるいは、顧客に納得してもらえる話し方など、営業事務の際に学んでいれば、役立つのでおすすめできます。
医療事務として働いている方
介護職員
医療事務は、病院での勤務がほとんどで患者と接する機会が多いです。介護職員も体が不自由な人や高齢者と接すると言う点では共通しています。
さらに人材不足しているので、転職もしやすいでしょう。
一般事務
医療事務でも、医師や看護師など色々な人とやりとりをすることも多く、それと共通しているのが一般事務だと言えるでしょう。
一般事務も他部署とのやりとりが多く連携が大事になります。どんな人とでも話せる人は向いているでしょう。
会計事務として働いている方
マーケティング
マーケティングとは、お客様に商品を購入してもらうための対策を練る業務です。
例えば、新商品を販売する際に「市場ではどういう反応があるか?」あるいは、「競合他社に対してどういう差別化をするか?」など、商品販売に向けて分析を繰り返していきます。
会計事務においても数字を分析することは、多々あるので業務の雰囲気も似ているのです。
システムエンジニア(SE)
コンピュータプログラムの構築・実験・提供などを行なうのがシステムエンジニア(SE)です。これも実は会計事務と似ている部分があります。
それは、細かい修正を行なう点です。SEは、細かいプログラムを修正し作品を作っていく。会計事務についても、仕訳や予算編成について細かく修正していきます。
そのため、繊細な人でコツコツ業務をこなせる場合は、もってこいの職業だと言えるでしょう。
その職種で不採用が続く場合の対処法
目標にしている職種を変える
自分のゴール地点を変えることで、転職先が決まりやすくなる可能性もあります。
実際、自分に向いている職種だと思った活動していても、第三者から見たら違うかもしれません。
本当に向かっている方向が合っているのか、色々な人に聞いてみることをおすすめします。
転職活動を一旦休み、タイミングを見計らって再挑戦する
時期によって、その職種の採用をしない、減らすという場合もあります。実際にあなたが目指している職種が需要と供給を調べるのが大事です。
その情報を仕入れるためには、普段から新聞やニュースを見る。あるいはハローワークや転職エージェントに実情を聞きに行くというのも有効でしょう。
ハローワーク・転職エージェントで開催される講習などを利用する
企業へ応募する書類、あるいは面接での受け答えなど、あなたのなかには良いと思っていても、実際プロに聞いたら全く違うと言われる場合もあります。
そのため、一度自分を見直すために講習へ行ってみるのも良いでしょう。結果的に、転職が成功する確率も上がります。
ただし、予約制・少人数制となっている場合も多いので、前もって予定をとっておくことも大事です。また、平日限定で行なっている場合がほとんどのため、仕事に影響が出ないようにする気遣いもわすれずに。
まとめ
事務から未経験職種へ転職活動する人も案外多いです。ただし未経験の場合は、どれだけ転職活動への準備をしておくかで良し悪しが決まると言っても過言ではありません。
正直たくさん応募したからと言って受かるわけでもないです。日々の努力が大事だと言うことを頭の中に入れておきましょう。