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高卒で就職した皆様には、就職活動を始めて仕事が見つかるまでにかなりの苦労をした方が多いのではないでしょうか?
企業の求人募集に対して大卒者と高卒者から応募があれば、どうしても戦力としての評価は大卒が高くなるもの。同じことは転職市場にも当てはまり、やはり高卒での転職が難しいことはまぎれもない事実です。
ただし、最初に就職活動をしたときの自分とは決定的に違っている点が確実にひとつあります!
それは、就職してから転職を考えるようになるまでに築いてきた職歴という積み重ねの実績です。一生懸命に働いてきていろいろなスキルが身につき、成長した姿が評価されてあらたな職場と出会っている人はたくさんいます。
厳しい中でも転職を成功させることができるよう、知っておいて損のない情報をお教えしましょう♪
高卒者はすぐ離職する人が多い傾向がある
厚生労働省が公表している新規学卒者の離職状況に関する資料によると、高卒で就職して3年以内に離職している割合はおおむね40%前後で推移しています。
- 2015年に卒業して1年目での離職率が18.1%
- 2014年に卒業して2年目での離職率が11.9%
- 2013年に卒業して3年目での離職率が9.1%
また、国立教育政策研究所が調査した結果として離職した理由についてのデータもあります。
- 人間関係のつらさ
- 仕事の厳しさやそれにともなうストレス
- 給料に対する不満
大卒であっても学生から社会人となれば大きく環境が変化し、うまく職場になじむことができない例はあります。
高卒で就職するとなればもっと若いうち、早ければ18歳など未成年のうちから社会へ出るわけです。常に大きな緊張感の中で働き続けていると、身体こそ元気でも精神的なゆとりが失われていきます。
そういったことから、就職して何年かのうちに退職してしまう高卒者の割合は高くなっているのです。その後は定職に就くことなく、何となくフリーターを続けてしまうという人が少なくありません。
もちろん、中には前向きに理由で転職する人も
高卒からでも就職してしばらく働いていると、冷静に自分や仕事を見つめることができるようになってくるもの。
すると、ポジティブな理由から別の職場へ行ってみたいという気持ちが芽生えてくることもあります。
- スキルを高めていきたい
- もっとやりがいがある仕事を見つけたい
高卒からの転職活動は難しい? 転職を成功させるためのポイントを解説
2013年に施行された改正高年齢者雇用安定法では、希望があれば定年を迎えた社員について65歳まで雇用することが義務とされました。
女性社員が長く働きやすいよう、産前産後休暇制度や育児休業制度などを整備する企業も増えています。
各企業が適正とする社員の人数は決まっていますから、つまりは長く就業を続ける社員が多いほど新規採用の動きは鈍くなる可能性があります。
枠がせまい上に仕組みとして新卒を一括採用するシステムがある以上、おのずと高卒者が転職して中途採用されることは難しいというわけです。
転職活動を成功させるために知っておきたいこと
高卒者の転職活動は厳しいものですが、何より自分に自信を持って行動することが大切です。
企業が採用するポイントによっては、大卒で就業経験がない人より高卒で就職した経験がある転職者を評価することもあります!
学歴は関係ないの?
高卒新卒の就職活動であれば最終学歴は大きなネックになりますが、転職する段階で低学歴だからと心配する必要はありません。
働いている中で社会人としての資質や仕事のスキルが備わっていれば、即戦力としてしっかり採用担当者の目に留まります。
年齢で言うと10代、20代でも大卒者より若い20歳や21歳ぐらいであれば吸収力に優れ覚えが早い点も評価されるポイントになります。
男女の違いはあるの?
高卒で転職を考えている女性からは、「高卒だし女だから男の人よりも正社員としての再就職が難しそう」と悩む声が多く聞かれています。
これに対して一概に答えることはできないのですが、今後の将来に描いている人生設計は影響するでしょう。
- 男性と同じようにずっと働き続けていく(結婚を考えていない、結婚や出産があっても家事や育児と仕事を両立させる)
- 結婚や出産のタイミングで一度退職してその後再就職する
- 結婚後、出産後は専業主婦になる
ここで労働に対して強い意欲があると感じられれば、女性だからといって中途採用選考で不利になることはありません。
高卒世代という若さが武器になることは変わりありませんし、たくさんの企業がビジネスマンとしての経験やスキルをもとにした人物評価をしています。
資格なしでも大丈夫?
高卒で転職を考えている方の中には、無資格だからという理由で思い切ることができず躊躇している方がいます。
結論から言うと、持っているだけの資格よりも仕事をして身につけた力の方が大事なものです。
業務独占資格が必要な仕事を除いては、現状で資格を持っていないからといって転職が無理だということはありません。
- 弁護士や行政書士、司法書士
- 公認会計士や税理士
- 土地家屋調査士や不動産鑑定士、建築士
- 医師や薬剤師
応募書類にしても面接にしても、これまでの仕事を通じて高めてきた実力が物を言うことになるのです。
ただ、実務にもすぐ役立てることができるものであればあらたに取得しても損はありません。努力次第ですが、転職活動と並行して短期間で得られる可能性がある資格の取得に取り組む価値はあるでしょう。
- 職場を問わず広い職種にMOS(Microsoft Office Specialist)
- 事務職に日商簿記検定や秘書技能検定
- 医療職に医療事務検定試験
- 介護職に介護職員初任者
- 飲食系に食品衛生責任者
- 建築系に玉掛技能者
- デザイン系にCAD利用技術者やDTPエキスパート
収入目的の転職ってどうなの?
高卒で就職していきなり高収入を得たいという発想は、ちょっと虫が良すぎるかもしれません。
実際のデータでは、給料に不満があって転職を考えていることが主要な離職理由のひとつとして挙げられています。
しかしながら、実はキャリアが浅い段階ですとそのまま働き続けることによる昇給が収入アップへの近道。
相応の実績がともなっていなければ、収入を意識して転職しても高額な給与が提示されることはないのです。
大手に転職するチャンスってあるの?
一般的に、高卒という学歴から大手企業の職に就くイメージはそれほどないかもしれません。現実に、大部分の大企業における採用計画では大卒の新卒者を中心とした一括採用が主流になっています。
ただ、大手メーカーが各地に設置している工場では以前からライン工などとしてたくさんの高卒者を採用してきています。
つまり、技術職の仕事をしていた経験があれば転職することのできる可能性は考えられます。
その他の職種については高卒を対象とする募集が出されていない限り、難しいと言わざるを得ません。
転職サイトや転職エージェントって頼りになる?
一人で転職活動をしていると思うようにいかず、正直どうすれば良いかわからなくなってしまう瞬間があるでしょう。
情報収集がうまくいかないときは、「リクナビNEXT」などの転職サイトを利用することがおすすめです。求人検索機能を使えば、自分が希望している条件に合致している求人元を効率的に見つけることができます。
また、就活の取り組み方そのものに自信がなくなってしまったときは転職エージェントに頼っても良いでしょう。就職をサポートする専門家が人材を求めている企業との間に入ってくれるだけでなく、履歴書や面接で効果的な自己PRをすることができるようフォローしてくれます。
高卒で転職しやすい職種・業界は?
飲食業
そもそも、業界全体で学歴うんぬんではなく経験の積み重ねを大切にしていることが特徴となっています。
学歴がないまま成功を収めている方も多い世界ですから、採用にあたっては意欲や仕事への姿勢が重視されています。
見習いから修行するにしても若い世代は適していて、職歴があることで高卒の転職者は下積みに耐え得る力を持っているという評価につながるのです。
製造業
各業界のメーカーでは、高卒者が工場で勤務するスタッフの重要な戦力として活躍しています。早期に離職する新卒者が少なからずいることから、転職者の中途採用は活発に行われています。
ただし、未経験での転職者を受け入れている企業では目安として20代前半までの若い世代を対象にしている傾向があります。
それ以上の年齢になると、一定レベルの技術水準にあることが求められるようになるのです。
小売業
スーパーマーケットやコンビニエンスストアを中心として、高校生からアルバイトを使うことが多くある小売店。
特に、商業高校を卒業した学歴を持っている高卒生は古くから積極的に受け入れられてきています。
その上で一度就職して社会経験を積んでいる転職者は、店舗の運営など責任ある立場として期待される例が少なくありません。
販売業
取り扱っている商品やサービスにかかわらず、さまざまな企業で特に営業職として若い力を求めています。
不動産やクレジットカードなど、高卒からでも営業マンを育成している企業は少なくありません。
社会経験がある高卒の転職者は、一定のビジネスマナーが身についていることでアドバンテージになっています。
高卒者が良い転職をするために
高卒者が転職活動で失敗しないためには、自分の置かれている状況を客観的に分析しなければなりません。
その上で「武器」になっているものを見極め、それを引っ提げて一点突破するという気概で採用選考へ挑みましょう。
職歴という「財産」は、自分のやる気などをアピールする上で採用担当者を説得させる根拠になります。
もうどうしようもなくなったというときは、転職エージェントや転職サイトに頼ることもアリです!