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経営幹部 × 仕事内容

経営幹部職の役割

経営者のサポート

「経営幹部職」という名称が示すように経営者の片腕となってその理念について理解しつつ、自社という組織のことをしっかり把握し持っているポテンシャルも最大限まで引き出し円滑に機能するようにしていかなければなりません。

社内のポストとしてもちろん社長より下ではありますが時には社長からの相談にも乗るなどしつつ、リーダーシップを発揮しながら経営戦略を実現させていくために必要となる部下の人材も育て業績の向上へとつなげていく役割が求められます。

会社と業界を見つめる

●マクロの視点
経営幹部職が実務を行うにあたっては現場の作業へ積極的にかかわるといった場面が少なく、むしろその立場としては常に一歩引いているマクロ的な視点を持ちつつ自社を俯瞰して見つめていなければなりません。

スタッフのスムーズな仕事が可能となるような環境整備に努めることも役割として必要であり、業界において自社の脅威となるものがどこにあるかにも注意を払いながら組織を成長へと向かわせるチャンスも見出して社内の戦力を底上げしていきます。

●ミクロの視点
やはり経営幹部職という上位職になると現場のこまかなところまでは詳細に把握しにくくなってしまうというところがあり、ミクロな視点で現場における感覚を忘れないようにするアクションも必要です。

そのためには実際の仕事こそしないとしても顔を見せてその雰囲気の中に自分を置き、部下とのコミュニケーションを取りながら情報収集にあたることも重要です。

方針転換の提言

外部と内部のどちらについても正確に把握しながら社会情勢から社内の状況へ至るまで情報を収集しつつ、変化の兆しについて鋭く読み取り経営者へ伝えることも経営幹部職にとって大きな役割であって一般職とのもっとも大きな違いでもあります。

自社の業績をさらに伸ばしていくためには時には方針転換が迫られることもあり、そのためにもこれまでの戦略が世の中とマッチしているのかをしっかりキャッチし必要であると考えられる方策を経営者に提言することも必要とされます。

そのためには、「定期的に取引先を訪問する」「同業者が集まるイベントに参加するなどして状況を把握する」といった精力的な行動も求められます。

経営幹部職に向いている人・向いていない人

向いている人

会社を経営するという立場にある社長は孤独にもなりがちであり、ことによるとワンマン経営へと陥り社員はもちろん社長自身にとっても好ましくない状況になってしまいかねません。

そこで社長との距離も近い経営管理職には人間としても大きな器が求められることになり、社長にとっては経営者としても1人の人間としても良き理解者であり話し相手や相談相手でもあって手足として動かすことのできる存在とならなければなりません。

向いていない人

経営幹部職にとって行動力や実行力は重要ですが、あくまでも自らの考えにもとづいたアクションを起こすのではなく幹部職として経営者の意向に沿ったふるまいをしていかなければなりません。

時には社長に代わって企業の顔として外へ出ていくこともありますから、そこで勝手なことをしていると社長の器量が疑われることになり会社にとっても良くなく資質としては適当ではないのです。

具体的には一般職と違って「自分なりの」ということでの行動は望ましくなく、自分の能力に自信があるため行動に周囲への尊重がともなっていなかったり、主張が通らなくても影で独断による行動をするようなことはあってはいけません。

経営幹部職で伸ばせるスキル

●調整力
事業の成果をあげるためには社内にあるそれぞれの部署がバランス良く仕事をしていかなければならず、そこで経営幹部職がその調整へあたることになります。

必要に応じて社外の関係者とも調整を行うことが求められ、常時コミュニケーションを重ねていくことによって調整力が磨かれていきます。

●判断力
経営幹部職は中期的、長期的といった長いタームの経営方針を定める上で経営判断にも加わる重要なスタッフです。

いち社員としての業務目標という範囲にとどまらず重要な判断が連続していく中で、自然に適切な判断力が養われていくことになります。