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経営幹部職の求人・転職動向
求人の形態として見られる傾向
企業が経営幹部職という要職となる人材を募るにあたっては当然ながら社内のことを熟知していなければならない以上、はじめから幹部職として採用するのではなく大部分の場合で「経営幹部候補」としての求人がかけられています。
もちろん採用選考にあたって経営幹部職として活躍する適性があると判断した上で企業は採用しますから問題がなければ後々には昇進することとなり、それまで企業の方針や事業の方向性などを学びながら経営者の代わりに役割を果たすことができるようになるまで数年間といった時間がかけられるのです。
経験の要否
経営幹部職候補の募集であれば、実際に役職がついている幹部職として働いた経験がなくても問題はありません。
関連する業種においてある程度の実務経験があるならば、将来性を見越して年齢も問われない場合が多くなっています。
- ビジネスマンとして交渉事にあたることのできる基本的なスキル
- 社内をまとめていくことができるであろう求心力
といったものが評価されます。
経営幹部職の求人の選び方
事業の拡大にともなう求人
近年経営幹部職の人材を必要としている企業の傾向として、これまで拠点を置いていなかった地域や海外へ進出しようという段階にある求人元が多くなっています。
あらたな展開への足がかりとなる新規拠点において同じ志を持つスタッフと新しい組織を立ち上げていくということで、大きなやりがいも感じることのできる職場となるでしょう。
外資系企業による求人
海外の企業も日本国内にマーケットを求めて進出してくる動きが活発であり、経営幹部職の求人も以前に比べて多く見受けられています。
元より仕事をする上で個人の裁量に任される部分が多い風土でありそれがモチベーションとなる反面、幹部職ともなると自由度が高い一方で持たされる責任もかなりのものになりますから職責を果たすことができるという自信がなければ務まりません。
経営幹部職として採用されるためのポイント
年齢について
若い世代のうちから将来的な経営幹部職の候補となる人材について育成を進めていく向きはありますが、年齢とともに重ねてきた経験に裏打ちされる力も必要とされています。
次のキャリアを考えるステージともなる30代は特に注目されていてある程度の役職を経験していればそれなりに評価されますし、幹部としてはまだまだ若い世代にあたりますから30代の後半であってもまったく支障はありません。
評価されるキャリア
経営幹部職は管理職ですから、採用選考にあたってはそれ相応の能力を持っていると示さなければなりません。
すでに幹部職として仕事をしたキャリアがあれば理想的で、そうでなくても人事とかかわる業務や管理職の職歴があればプラスとなります。
- 課長や次長、部長といった中間管理職の経験
- 一定の人事評価や業務評価
といったことがアピールポイントになります。
採用につながるスキル
●リーダーシップ
経営幹部職は複数人でそれぞれ一定の部署を管轄することが多く、スタッフの上に立ってリーダーシップを発揮しなければなりません。
コミュニケーションによって言葉の力で部下を惹きつけていく、自ら先頭に立って動く姿を見せることで部下を引っ張るなど自分なりのスタイルで人を動かすスキルが求められます。
●指導力
経営陣が事業戦略を企画し実際に着手していく上では社員たちの力が不可欠となり、もちろんその中では社員それぞれのポテンシャルが引き出されて成長していく見込みの要素も盛り込まれます。
経営幹部職は自社がより良い方向へ進んでいくために後進の指導を怠ってはならず、その中では一足飛びに結果ばかりを求めるのではなくある程度の時間をかけて成長を待つ姿勢も必要です。
●語学力
グローバルな展開を視野に入れている企業が増加していることもあり、募集要項ですでにビジネスレベルの英語力を条件として掲げている例も多くなりました。
英語はもちろん最近は中国で用いられている北京語や広東語さらには韓国語、ベトナム語などにも通じていると実務上でも間違いなく仕事の幅が広がります。