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仕事を辞めてからの無職期間。最初は「買ったままのゲームをやろう」「漫画をたくさん読もう」と、やりたいことがたくさんあって、それを楽しくこなすことができます。やりたいことをやることで、とても忙しいことでしょう。

それからしばらく経って、やりたいことを一通りやってしまったら状況は一変します。暇が襲ってくるのです。暇な時間を過ごすうち、「これからどうしよう」と考えはじめます。

再就職をしないといけない。自分に出来るのか。焦燥感と同時に、それを押さえつけるかのように不安が心を支配します。再就職をすることが、怖い。ネガティブな考えに支配され、なかなか動き出せません。

動き出すためには、1歩1歩小さなことをコツコツ積み重ねていくことが大切です。焦燥感と不安を感じた今こそ、再就職のための準備を始めましょう。その手助けとなるよう、アドバイスをさせていただきます。

再就職なんて無理だよと思っているあなたへ

人間関係に悩まされ退職。次も人間関係に悩むのでは?

退職して無職になる理由としてよく挙げられるのが、「人間関係が合わなかった」ということです。同僚とトラブルを起こしてしまったり、単に馴染めなかったり……。職場でいじめがあったという場合もありますよね。

そうして無職になると、いざ再就職をするというときになって「また同じ轍を踏むのではないか」と怖くなって、動けなくなってしまうのです。

人間関係の合う職場に就職するためには、ただ闇雲に求人を漁るだけではいけません。職場の雰囲気を知らなければ、また同じことになってしまう可能性が高いでしょう。職場の雰囲気を知るには、転職エージェントを利用して担当者に尋ねるといった方法が有効です。

こうすれば、同じような職場に再就職してしまうということはないでしょう。

無職期間が長いけど、もうダメなのかな?

無職期間が半年・1年を過ぎると、「人生詰んだ」という気持ちになる人がいます。その気持ちはわかりますが、「詰んだ」というのは錯覚です。救済措置が整っている日本において、人生詰むということはなかなかありません。今からいくらでも人生立て直すことができます。

無職期間が長いと当然面接でつっこまれはしますが、面接官は無職期間が長いことを嘲笑ったり批判したりしているのではありません。単純に理由が知りたいだけなのです。それを話すのは勇気のいることですが、誰かが勇気を出せば、人は「その勇気に応えよう」という気持ちになります。

もうダメなのではありません。今ここから再スタートを始めるのです。

本当に再就職できるの?

再就職に関する悩みをひとつに集約するとすれば、「本当に再就職ができるのか」というところに行き着くでしょう。

再就職は、できます。

「そもそも無職の時点で内定なんて取れないよ」なんて思って動かない人はいつまで経っても事態は好転しません。少しずつでも動き出せば、再就職はできるのです。

その邪魔をしているのは、自分の不安。自分の心が脳に、体にストップをかけているのです。少しでも安心できれば、一歩一歩踏み出すことができるでしょう。その方法について、これからじっくりとお話します。

再就職の第一歩は、不安を吹き飛ばすこと

不安な気持ちを引きずったままでは、再就職をするエネルギーが沸きません。不安に引きずられ、体が動かないということもあるでしょう。まずは不安を吹き飛ばし、心と体を「いつでも動ける状態」にしておく必要があります。

まずは生活リズムを整える

無職期間は、以前はできなかった「遅寝・遅起」ができるようになり、夜更かしをしがちになります。そうやって、生活リズムを崩す人が多いのです。生活リズムが崩れると、自律神経が狂って不安や憂鬱な気分が発生し、それを払拭することができなくなります。
まずは、仕事をしていたときと同じ生活リズムに整えるところから始めてみましょう。

体を動かしてみる

不安で暇な毎日が続くと、だんだんと家から出るのが億劫になります。家にこもって、ろくに日光を浴びずにじっとしていると、余計に鬱々としてくるものです。生活リズムを整えたら、次は散歩や筋トレといった簡単な運動をしましょう。

運動をすることで脳が活性化されたり、鬱々とした気分が吹き飛ばされたりといった効果があります。これから再就職するためのエネルギーを、運動で養うのです。

再就職に際し、捨てるべき考え

再就職をする前に、捨てるべき考えがあります。もしもあなたがこれから語る考えを持っているのであれば、それはキッパリとゴミ箱に捨てましょう。

年下だから・年上だから

30代を超えてからの再就職である場合、上司や先輩が年下ということが多々あります。通常、年長者が偉く尊重されるべきといった考え方が日本では定着しているのですが、仕事でも同じ考えをしていると、さまざまな問題が起こるのです。

仕事を教えてくれる先輩が年下だと、素直に教わることができない。敬語を使うことができない……。それではいけませんよね。

プライベートでは年上・年下を気にしても良いのですが、仕事では年齢と上下関係は切り離して考えなければなりません。あなたがもし30歳を超えているのであれば、年下だから・年上だからという考えは捨てましょう。

前職と同じ待遇を得ようという考え

無職期間が長ければ長いほど、以前と同じ待遇で仕事をするのが困難になります。以前の待遇に近い待遇を得ることが理想ではありますが、それに固執してはいけません。応募可能な求人先を多く確保し、内定を得るためには、前と同じ待遇は「希望」にとどめましょう。

ただ、待遇が下がりすぎてもいけないので、「これくらいなら下がっても良い」というラインを設定することをおすすめします。

そのラインよりも上で求人を探して応募し、内定を得た後一番良い待遇の求人先を選ぶことによって、以前の待遇に近づけることが可能です。

自分に需要などないという考え

「前と同じ待遇でいけるだろう」という自信を持つ人が多いですが、それとは逆で、「間があいてしまった私に需要などない」と考える人も多いです。自分に需要がないと考えていては、企業相手に効果的に自分を売り込むことができません。

「私を必要としてくれる会社に行く」のではなく、「私を採用すると、これだけの恩恵を得られる」と積極的に売り込んでいくことが転職を成功させるためのコツです。そのためには、自分自身の良いところを把握しておかなければなりません。

1歩の前進を積み重ねていこう

心身ともに動ける状態になって、心積もりも十分。さあ再就職に向けての準備を始めましょう。1歩1歩小さな前進を地道に積み重ね、成功へジリジリと近づいていくのです。そのために何から始めれば良いのかについて、説明します。

転職サイトで求人を眺めてみる

無職期間を過ごし、不安がいっぱいな状態だと、すぐに行動を起こすことが難しいということがありますよね。頭では「動かなければ」とわかっていても、動けない。そんな人は、今見ているインターネットを使って、転職サイトにアクセスしてみましょう。

転職サイトを見ていると、自然と求人が目に入ってきます。「これいいな」「これはだめだな」と、頭の中で求人を批評してみる。これだけで、「動けなかった」体と意識が「動ける」体と意識に変わります。

これで、一歩前進です。

履歴書を買ってみる

転職サイトで求人を眺めているだけでは、まだ「再就職」に対して現実味を実感することができません。求人を見ていても、応募する状況が整っていなければどうしようもないのです。そこで、履歴書を買ってみましょう。

履歴書を買うと、急激に現実味が沸いてきます。あとは証明写真だけあれば、応募が出来てしまうのですから。

ビジネス用に髪をカットしてみる

求人サイトを見て、履歴書を買って再就職に現実味が帯びてきました。これまでしっかりと髪を整えていた人であれば、履歴書を買った勢いで証明写真を撮ると良いでしょう。そうなれば、自然と再就職のために動くことができるようになるはずです。

「ビジネスにはちょっと……」という髪型であれば、ビジネス用に髪をカットしましょう。髪は切ればしばらく元に戻りません。後に引けない、もう再就職をするんだという意識が、これで出来上がります。

再就職に関して、一人で悩まないこと

人によっては一人で再就職するほうが気楽だということもあるでしょうが、そうでない人は一人で悩まないことが大切です。誰かに相談することによって、自分だけではできなかったような効果的な対策ができます。でも、誰に相談すれば良いのでしょうか?

転職エージェントに相談をする

再就職には、さまざまなハードルがあることでしょう。空白期間というハードル。さらに、年齢というハードルがある人もいます。それらのハードルを一人で乗り越えるのでなく、誰かと一緒に乗り越えることで、ハードルを低くしましょう。

相談相手は、転職エージェントがおすすめです。転職エージェントはメール・電話・スカイプ・面談……好きな方法で連絡・相談をすることができます。ハローワークのように、毎回足を運ばなくても良いのです。

転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントを利用するメリットは、気軽に相談ができるということだけではありません。

転職エージェントに在籍しているキャリアコンサルタントは、空白期間がある場合の対策などを心得ています。「一般的にはこうしたらうまくいく」ということを、教えてくれるのです。

また、自分自身のスキルや経歴などから、「あなたはこうしたらうまくいく」という独自の対策を教えてもらうこともできます。一人で考えていてはわからない対策方法などを知ることで、空白期間があるという不利な状態からでも再就職がしやすくなるのです。

さらに、転職エージェントでは自分に合った求人を紹介してもらうことができます。非公開求人という、求人サイトでは公開されないような条件の良い求人もあるので、利用してみると良いでしょう。

まとめ

無職期間は不安で、再就職のことを考えると怖いと感じるものです。ただ、そう感じているのは自分だけではありません。多くの人が同じ不安と恐怖を感じています。まずはそれらのネガティブな感情を受け入れ、そこから一歩踏み出してみましょう。

最初から面接や選考のことは考えなくても良いのです。まずは求人を見たり、髪を整えてみたり、相談してみたり、そういったところから始めてみてはいかがでしょうか。