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こんにちは。元キャリアアドバイザーの洋です。

これまで、このサイトでは転職エージェントの有用性について散々強調してきましたが、中には、「そもそも登録すらさせてもらえないよ!!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

登録を断る。すごく多いです。私もたくさんやりました。

今は、どこの転職エージェントもネット上でエントリーを受け付けていますが、私の実感値で恐縮ですが、だいたい、エントリーの20%くらいは、会うこともなく断っていたと思います。

そのくらい、転職者の思いと転職エージェントの思惑との間にはギャップがあるのです。

中には、10社エントリーして、8~9社は断られた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?こうなってくると、せっかくの転職エージェントサービスも、かえって非効率になりますよね?

どうすれば、登録を断られずにエントリーができるでしょうか?今回は、その秘訣をご説明していきましょう。

転職エージェントが登録を断る場合

まず、自分がなぜ、転職エージェントに断られるかを考える前に、転職エージェントがなぜ、あなたの登録を拒むのか、その原因を赤裸々に語っておきたいと思います。

そもそも紹介できる求人がない

この理由は圧倒的な割合を占めています。そもそもあなたに合う求人がない、というのが偽らざる転職エージェントの本音です。(たぶん80%くらい)

転職エージェントは、企業からオーダーがあった求人を安定的な人数で、天商社を紹介(転職成功)させなければ、紹介手数料というビジネスで食べていけません。転職者を基準にして、転職者に合う求人が出てくるのをのんびり待つわけにはいかないのです。

求人にも鮮度があります。他の転職エージェントにとられる前に、自社から有望な紹介者を出したい。ピンポイントで合う人材でなければ、基本的に「およびでない」という方が多いのです。

ターゲットとしている人材ではない

これも多いのですが、例えば、事務職専門の転職エージェントに営業経験しかない方が、事務職を志望したくて登録に来るケースなどです。

事務職専門の転職エージェントは、優秀な事務プロフェッショナルを転職紹介することで、自社のブランドを確立しているので、事務職の経験がない方にまで紹介の手を広げているケースはまれです。

このようなエントリーをしてくる方は、そもそも転職エージェントがどのような「商売」なのかをご理解されていないのです。

すでに他に有望な転職者の選考が進んでいる

これも結構あるのですが、一応転職エージェントとしては、現在紹介している方がダメだった場合に備えて求人を出しているものの、有望な転職者が良いところまで進んでいる場合、「その方で決まってほしい(=紹介手数料が入る)」なので、他の方の登録を断っているケースがあります。

ま、これは、だいぶ転職エージェントの勝手な都合ですけれどね。

スキル・経験の問題

この問題は次のパートで扱いますので後述します。ただ、誤解していただきたくないのは、「経験が豊富だから断られにくい」というわけではなく、「経験が少ないから断られやすい」というわけでもないのです。

あくまで、エントリーした転職エージェントが何を紹介の強みとしていて、その強みとあなたの強みとする部分がマッチングしているかどうかの問題なのです。

まとめると「ビジネスの相性」と「縁」の問題

こうしてみると、転職エージェントから断られる要因は、意外にも「相性」や「縁」の問題といえる部分が大きいことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

とはいえ、転職者であるあなたにもそれなりの「反省」が必要なケースもあります。その点を次のパートでみていくことにしましょう。

転職エージェントから断られてしまう人のタイプ

ここから書く例は、たとえ、あなたが転職エージェントに登録すれば、良い会社に転職できるような人材でも、入り口の登録自体で失敗してしまう、「残念なケース」の主な例です。

そもそもビジネス文書として「使えない」応募書類になっている

冒頭で、断るケースが20%ほどある、とお話ししましたが、そのうちの10%くらいは、このケースがあたります。

履歴書や職務経歴書が、ビジネス文書としてきちんとした体裁と整えていない場合、特に、フォントや文体に凝りすぎているようなケースがこれに当たります。

転職エージェントは「変わり者」を紹介したいのではなく、「どこでも通用するビジネスマン」を紹介したいのです。文書については、ガチガチにお堅いビジネス文書の体裁として、形式を守るようにしましょう。

履歴書・職務経歴書で「強み」がわからない

これは断るケースの半分くらいが相当します。何が強みで、何をご紹介して良いか、エントリーで送られてきた履歴書・職務経歴書では判断がつかないケースです。

特に、単純に時系列や「やってきた経験」を羅列しただけ、という文書が多いです。本当は、そこで得た経験や強みとして磨いていたスキルがあるはずなのに、正直、もったいないと思います。

同様に、エントリーした求人を志望する動機などがはっきりしないケースも、はっきりしないまま企業側へ紹介するわけにはいきませんので、お断りされてしまいます。

高望みをするケース

例えば、語学力がないのに、外資系企業を希望される場合のように、ご自身の実力に見合っていない企業の紹介を要求するようなケースです。企業側も高い紹介手数料を払うわけですから、低いスキル・経験の持ち主を紹介すると、転職エージェントの信用に傷がつきかねないのです。

やみくもに登録を依頼する

例えば、定年退職する間近の年齢で、経験豊富な営業経験者が、第二新卒の営業職にエントリーしてくるケースがあります。突飛な例に聞こえるかもしれませんが、ちょくちょくあるケースです。本人は、「なんでもやる」つもりで必死なのでしょうが・・・。

これに限らず、「何でも良いから紹介してほしい」といった、やみくもに登録を依頼されるケースもありますが、前に述べたように、転職エージェントは、企業にできるだけピンポイントで人材を紹介するビジネスですから、当然お断りの対象となります。

まとめると「断られるべくして断られている」

転職者サイドからの視点で登録を断られるケースを分析してみると、自分の売り込みのポイントをしっかり作らず、曖昧な目的で、自分に合わないタイプの転職エージェントに登録依頼をかけているために断られているということが分かってきます。

結果として、断られるべくして断られている、というのが実態なのです。

対策は「自己分析」と「マーケティング」

前のパートで述べたような登録の失敗を回避する対策のポイントは2つです。

  • 自分の売り込みポイントがわかる応募書類をきちんと作成する
  • 自分に合う転職エージェントをしっかり絞り込んでエントリーする

の2点です。そのためには、自分の売り込みポイント、強みを把握するための自己分析と、自分の市場価値を把握するためのマーケティングが欠かせません。

特に、マーケティングの場合は、自分でも把握が難しいと思われますので、まずは大手の転職エージェントに当たってみて、それから、自分に合う会社のイメージに近い求人を紹介している中小の転職エージェントに当たる、というのが得策でしょう。

最後に

最後にぜひ、これだけはお伝えしておきたいことがあります。

それは、転職エージェント「ごとき」にいくら断られようが、めげないでください、ということです。

実際、転職エージェントは、星の数ほど、掃いて捨てるほど存在します。また、かつては、考えられなかった分野にまで進出し、転職エージェントで転職できない業界・職種を探す方が、かえって難しいくらいです。

今回、転職エージェントに断られなくなる方法をお伝えしましたが、はっきり言って、やみくもに転職活動をしても、多くの方は、それなりに転職エージェントへの登録に成功すると思います。そのくらい、転職エージェントはたくさんある。

歩き続ければ、良い出会いは必ずあります。諦めないで行きましょう!