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転職活動に限らず、自分で自分を説明するって、けっこう難しいですよね。

それを見ず知らずの面接官に的確に伝えるのは苦手・・・、という方も多いのではないかと思います。

ネットで調べてみても、自己分析に関する情報は、それこそ洪水のように溢れていて、どれを信じれば良いのか分かりませんよね。

そこで、今回は面接突破という目標に絞って、簡単に自己分析ができる方法をご紹介します。

今回の記事では、キャリアカウンセリングの面からの自己分析法は取り上げません。あくまで、面接など転職活動の実践に役立つ自己分析方法についてご紹介していきます。

面接を突破するための自己分析ってなに?

何度でもいいますが、転職での自己分析とは、面接を突破するためにあります。具体的には、次のような質問に、よどみなく答えられさえすればOKなのです。

もっといってしまえば、これらの<質問例>に対する回答を準備さえすれば、ほぼ問題なく自己分析は完了といって良いでしょう。

質問例
  • 「簡単に自己紹介(自己PR)をしてください」
  • 「あなたはなぜ転職するのですか」
  • 「あなたが勤めたいと思っている業界は何ですか?それはなぜですか?」
  • 「あなたが就きたい職種は何ですか?それはなぜですか?」
  • 「あなたの長所・短所(強み・弱み)は何ですか?」
  • 「あなたのセールスポイントは何ですか?」
  • 「あなたが他人に負けないものは何ですか?」
  • 「あなたは自分の性格をどのように捉えていますか?友人からはどのような人物だと思われていますか?」
  • 「どのような能力・特性を今後身につけたいと思いますか?」
  • 「あなたの●年後(5〜10年が多い)のキャリアプランは何ですか?」

ただし、面接対策の自己分析といっても、それ自体が面接突破を確実にするものではありません。

新卒の就職活動と違い、転職の面接で合否の決定打となるのは、企業の求めるスキル・経験にマッチングした人材であることを、面接の場で証明することにあります。

そのため、上記のような質問に上手く答えられたからといって、それが合否を分けることはありません。ただ、ヘタな答え方をしたら落ちる、という可能性は頭に入れておくべきでしょう。

そこで、ソツなく答えられるための、簡単な自己分析法を次のパートでご紹介しましょう。

30分でできる!簡単な自己分析方法

1.自分のことについて、付箋に思い付くままに、思い付く限り、書き出してみる

15分で50個くらいが目標に、以下の例に述べようなエピソードなどを振り返ってみましょう。

あまりうーんと考えずに、気楽にやることがコツです。

振り返って欲しいことの例
  • 近い過去の仕事に関するエピソード
  • キャリアの「転機」になったこと
  • あなたの仕事のモチベーションになること
  • コミュニケーション力を発揮したこと
  • セルフマネジメント力を発揮したこと
  • リーダーシップがあったこと
  • 論理性を発揮できる仕事
  • クリエイティブ性を発揮できた仕事
  • 実行力をもって取り組んだ仕事
  • 資格

2.書いた付箋をA4の紙に貼りつける

3.グルーピング化する

付箋を張り替えたりして、付箋をいくつかの特徴的なまとまり(リーダーシップに関することなど)にまとめていきます。

後は、グルーピング化したまとまりを文章にして、応募書類や面接への想定問答に応用すればいいだけです。

上記1~3までで、全体で30分もあれば終わる作業だと思います。

自己分析をするうえでの注意点

この自己分析方法で再三強調しておきますが、自己分析をするうえで不要、というかかえって有害ですらあることについて、注意を喚起します。

自分のアイデンティティまで掘り下げる

必要ありません。

仕事はあくまであなたが会社に対して、適切な労働力を提供しさえすれば良いだけの話であって、よくあるビジネス本に書かれているような「全人格を賭ける」ようなものではありません。

もし、自分のアイデンティティまで掘り下げて、転職面接に失敗した場合、その痛手(リスク)は大きいものがあります。

自分には向いている仕事がない、と必要以上に自分を追いつめてしまいかねません。

自分の価値観と硬直的に結びつく

同様に、自分の価値観と硬直的に結びつくような自己分析も避けるようにしましょう。例えば、人への貢献する価値観が強いからといって、NGOの仕事ばかり探すといったことです。

おことわりしますが、NGOの仕事につくことが悪い、といっているのではなく、自分の選択肢を狭めすぎることの弊害をいっているのです。

自分のキャリアの価値観に拘泥しすぎることなく、選択肢はオープンであろうという姿勢を維持するようにしましょう。

まとめ

自己分析は難しく感じることがあるかと思いますが、恐れるものでもありません。転職活動では、適性検査を受験するケースは少数で、自己分析と適性検査のズレを突かれる心配も少ないからです。

私は、「自己分析は“それなり”のもので良いですよ」とよく言っていました。あたりさわりのない、誰でも言いそうなことを言っておけば問題ないとすら思っていました。

転職面接ではそれより大切な、合否を分けるポイントがあります。自己分析は文字通り「簡単に済ませて」、大事なポイントに準備を集中するようにしましょう。