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郵便配達員の仕事は、正社員でもアルバイトでも任せられる仕事なので、デスクワークできると思って入社した人は「思っていた仕事と違ったから辞めたい!」と思うでしょうし、アルバイトで入った人も「こんなに辛いと思わなかった!辞めたい!」と思っているのではないでしょうか。

ここでは、郵便配達員ならではの悩みと、郵便配達員からの転職先はどんなところがあるのかについて紹介していきます。

郵便配達員を辞めたい人の悩み・理由

2007年に郵政民営化を経て今やすっかりと企業体質まで民間企業となった郵便局ですが、民営化になったことで退職を希望する人もたくさんいて、今もなお郵便局は人手不足に苦しんでいますよね。

人手不足は解消されないのに、ある理由で仕事は増えていく一方で辛い…。
ほかにも郵便配達員ならではの悩みがあります。

悩み1:配っても配っても終わらない!朝から晩まで配達で疲れる

郵便配達員の朝は早く、朝の7時から始まり、なんと夜の9時まで配達し続けます。
配達しても配達しても終わらない…果てのない作業に嫌気がさしませんか?

今はスマホやパソコンが普及した結果、年賀状を出す人も、手紙を出す人も激減しているはずなのに、どうしてこんなに忙しいのか?

それは郵政民営化にともなって退職する人が多く、その人手不足のしわ寄せが大きく来ているのが郵便配達員だから…ですよね。

ネットオークションやフリマアプリの普及にともなって、定型外郵便の利用者はうなぎのぼりなのに、配達する人員は増やせないのですから、ひとりあたりの仕事量は増えるばかりで本当に辛いですよね。

悩み2:雨でも雪でも嵐でも…天候に関係なくバイク配達で危険

郵便配達員の悩みの中でも、悩みのレベルを超えて命の危険がある大きな問題がありますよね。

“悪天候の中の配達”…これほど郵便配達員を悩ませるものはないでしょう。軽く降る雨程度ならかわいいもので、台風でも暴風雨でも、大雪でも郵便配達員には郵便物を届けるという任務があるので、天候に関係なくバイクを運転するので、本当に危ないですよね。

大雪の日に除雪されていなければ前にも進めず、かといって郵便局にも戻れず、残業することは禁止されている局が多いので、郵便物だけが貯まっている…。

軽自動車での配達になることもありますが、それでも積み下ろし時には天候に左右されて大変ですよね。

悩み3:郵便配達員にもある魔のノルマがこわい

郵便局員には、年賀はがきや物販などの厳しいノルマがあって大変…ということは割と有名な話ですが、「郵便配達員は配達だけしてればいいからラクだろう」と思って入社した人は“後悔”の2文字に尽きるでしょう。

実は、郵便局員同様、郵便配達員にも同じだけのノルマがあり、配達時に営業活動をすることも仕事のうちで、思ってもいなかった仕事内容に疲れきっている人も多いのではないでしょうか。

しかも郵便局の正社員の年収は300~400万円(役職に就いていない社員)である一方、期間雇用社員の年収は250万円前後です。

この年収で辛い配達と、営業活動もしなければならないのですから、「本当に割に合わない仕事だな…」と思ってしまいますよね。

「郵便配達員を辞めたい!」から始める転職活動

営業活動に精神的な負担を感じ、さらに配達で肉体的にも負担を感じ…「辛い!」「辞めたい!」と思う人郵便配達員の人もたくさんいるでしょう。

でも、「郵便配達員を辞めたい」と思っても、郵便局で培ってきたスキルといえば運転くらいだし、今さら異業種に挑戦できないのでは…と不安になっていませんか?

では、郵便配達員から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

営業職

郵便配達員として年賀はがきの他に、物販やの営業もしていた郵便配達員の人は、他の業界で営業職になるという方法があります。

営業職の場合、社用車で得意先を回り、商品を売り込みます。バイクではなく車が使えるので、天候に関係なく移動できるため、仕事中に命の危険を感じることもありません。

事務職

もう外での仕事はこりごり…という人は、絶対に内勤がおすすめです。内勤の中でも事務職は未経験でも受け入れている企業が多く、異業種からの転職に向いています。

事務職の中でも、どんな業界のどんな企業に転職するかによって、年収や休日などにかなりの差が出ます。

中小企業の事務職なら、年収は300~500万円で休日は充実していることが多いのに加えて、未経験の受け入れも多いのでおすすめです。

バイク便

郵便配達員の待遇には不満があるけど、バイクの運転自体は好き!という人は、働く業界を変えてみるという方法があります。

ただし、バイク便は顧客があってなんぼですから、顧客からの依頼がなければ待機時間が長くなって月収は7~8万円になることもあります。

バイク便の中でも「基本月給保証制度」をとりいれている企業なら、最低保証金額が支給されるので、生活は安定させることができます。

ただ、そのような制度はあっても、待機時間の長い社員をわざわざ雇う人はいないので、定期便などの顧客をゲットする努力が必要です。

郵便配達員からの転職体験談

運転につきまとう危険、長時間労働に対する薄給…郵便配達員を辞めて、もうまったく違う業界で、違う職種で働きたい!と思う人も多いでしょう。

実際に、郵便配達員からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。

郵便配達員から地方公務員に転職(男性 当時30代前半)

非正規雇用で郵便配達をしてきましたが、結婚が決まってこの年収では…という悩みと、非正規雇用で半年ごとの契約が次もあるか分からないという不安の中で家庭を持つことに不安を覚え、通信教育で公務員の勉強を2年間独学で行い、公務員試験に合格しました。

窓口業務はいろんな人が来られるので、「ありがとう」と言ってもらえることもあれば、ストレスのはけ口にされてる?と思うこともありますが、なんといっても安定しているので、家庭を持つには十分な待遇・安心感で満足しています。

郵便配達員から地元中小企業の事務職員へ転職(男性 当時20代後半)

とにかく雨や雪の中の配達が辛くて、転職を考えました。実際に私と同期で入社したおじさんは、非正規雇用ではあったものの、「冬になって寒いんで、辞めますわ」と言って本当に退職していきました。それくらい私が勤務していた雪国の配達は辛かったのです。

地元の工場の事務職は、未経験でもOKとあったので応募しました。簿記もわからない状態で入社したので、研修期間は徹底的に叩き込まれましたが、今は先輩社員に感謝しています。

天気に関係なく安定して働けるのと、工場は土日や祝日は休みなので、プライベートで趣味にしている釣りにも行けて、充実しています。

郵便配達員から就労支援施設の職員へ転職(女性 当時20代前半)

福祉系の専門学校を出て、介護の仕事をしていたのですが、仕事が辛くて郵便配達員になりました。配達だけでいいのかと思っていたら、普通に営業のノルマがあって、終わらなければ上司に完全パワハラで叱られて、これならまだ元の仕事のほうがよかったと思い、福祉の世界に戻ることにしました。

同じ福祉でも、介護から障害者の就労支援施設の作業指導員という仕事をしています。残業もなく、年収は400万円程度で介護よりも郵便配達員よりも待遇はよくなりました。