営業職からの転職先として事務の仕事は有力な候補です。営業という仕事に疲れた方、全く異なる仕事がしたいという方にぴったりの事務職。

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とはいえ未経験で事務職に就くのは簡単ではありません。

このページでは、私自身のキャリアコンサルタントとしての経験を元に、営業から事務へ転職するためのノウハウを解説していきたいと思います。

未経験で事務へ転職するのは難しい?

未経験から事務へ転職した人の割合

事務系の未経験者歓迎の求人数は、実は2割前後となっています。(2013年デューダアンケートより)さらに事務以外の業種から転職した人の割合は、76%です。

そのため、実際に未経験で転職できる人は、2割を切る結果だと言えます。つまり未経験者が事務へ転職するのはとても困難だと言っても大げさではないでしょう。

男性は特に難しい

事務職は、どうしても女性の採用が多いため男性は採用されづらいです。

未だに「事務=女性」のイメージを持っている会社もあります。さらには、受付やお茶くみが業務内容としてある場合は、どうしても女性の採用ばかりになるのです。

大企業の未経験採用はほとんどない

転職を考えている人の中には、大企業に事務未経験で転職したいと思っている人もいるでしょう。

しかし、ほとんどの確率で採用されることはありません。大企業ではスキルを持った経験者を採る傾向が強いです。

さらに、大企業はアルバイトや派遣で事務のメンバーを固める場合もあるので、正社員として転職するのは難しいのです。

前職が営業職だから故に難しい場合もある

営業職と言えば、体育会系というイメージを持たれやすいです。それと比べ、事務系の場合は大人しい雰囲気になっている場合が多いでしょう。

そのため、人事担当者からも体育会系の人材は敬遠されやすいのです。積極的過ぎると、逆に引かれてしまいます。

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ここまで、「事務未経験者が採用されるのは難しい」という話をしてきましたが、未経験者が100%採用されないというわけではありません。

自分に合った求人を選んだり、独学の勉強に励んだり、転職の効率性をアップさせることで道が開けます。

続いて転職成功者の事例を見てみましょう。

営業から事務への転職成功者の取り組み例

自分の強みを分析していた

営業職として自分の強みが何かを分析することができる人も、転職活動を成功しやすい人の特徴です。

例えば、顧客の懐に入りやすい。あるいはムードメーカーとして顧客に笑顔を見せることが得意など、自分のアピールポイントを作っておきましょう。

事務の仕事をしている人への聞き込み

事務と言っても、幅広い業務内容があります。そのためには、事務で働いてる人への聞き込みも大事になるでしょう。

現実と想像は全く違うと言う状況も多いです。

転職が成功した人の中には、知り合いや取引先の事務担当からコマメに話を聞いて面接での受け答えの際に役立ちます。

営業職と事務職の共通点を探していた

営業職として働いているときから、事務職との共通点が何かを考えていた人も、転職活動を成功しやすい人です。

例えば両方ともコミュニケーションが重要になる職種などたくさんあるほど、転職試験の際にも生かすことができるでしょう。

転職エージェントは複数利用

転職エージェントは1社だけというのは失敗する可能性が高いです。

エージェントごと紹介される求人に違いがあるので、良い求人を見落としてしまう可能性があります。

機会損失を避けるため、最低でも2社程度登録して転職活動を行っている方が成功しやすくなっています。

簡単ではない営業から事務への転職。求人傾向と未経験で採用されるための秘訣とは
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資格取得

就職試験を受ける際に、資格取得をしておいて事務員として採用してもらえるように履歴書を充実させておくことも大事です。例えばビジネス上の文書を作るのが苦手な人であれば「ビジネス文書検定」。

あるいはコミュニケーション力や社会人としてのマナーを身につけたいのであれば「実用マナー検定」の資格を取得してみるとどうでしょうか?

これについては、必須ではないので時間があれば行なってみると良いでしょう。

営業活動しながらコネクションを作っていた

営業活動をする際には、色々な顧客や取引先と接する機会があります。

転職を考えている人は、営業活動を行なっている際に転職相談をしたり、事務で雇ってくれる企業がないか話を聞いているのです。

その結果、他企業からヘッドハンティングされ転職を決めると言う人もなかにはいます。ただし、これは少ない例なのであくまで事例として頭の中に入れておいてください。

営業の経験があるからこそ書ける職務経歴書

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スキルや価値観、仕事への姿勢。営業から事務に転職した人にしか無いものもあります。

そういったものを効果的にアピールすることで採用される確率が大幅にアップします。

自分の過去の売上成果を少し盛る

職務経歴書とは、自分がどういう仕事を行ないどのような成果を出したかアピールする書類です。ここでは、自分が営業マンとして活躍していたことを主張しましょう。

実際あまり成果を残せなかった人であっても、多少盛ることは大事です。正直、売上個数をごまかしたと言っても誰も分かりはしないでしょう。

部内で1番の売り上げを達成したことがあることも書いておく

人事採用者に多少のインパクトを与えることも大事です。

そのため、部内でトップ成績をとったことがあるというのを記載するのも良いでしょう。それだけで、相手に興味を持ってもらいやすくなります。

ただし、面接の際に何でも馬鹿正直に答えてしまう人にとっては、リスクが高いためあまりおすすめできません。

相手に対して自分をトップセールスマンに魅せることができる人だけ使ってみてください。

事務への転職失敗者がやりがちなこと

何の準備もせず転職活動を始める

営業職の中には、勢いに任せて「とりあえず動く」という人もいるのではないでしょうか?

しかし、営業のように場数を踏んでいれば転職先が決まると言うものではありません。今の時代、準備をしていないか雇ってもらえないのです。

勤務年数が少ないのに行動してしまう

営業職に就いたけど、向いていないから転職したいと思っている人はいないでしょうか?

例えば、今の場所で働きだして3か月や半年しか経っていないにも関わらず転職をしようと動き出す人も失敗しやすいです。

短期間で会社を辞めて転職する人は、人事担当者から見ても「少しでも嫌になったらすぐに辞めるのでは?」と疑いの目を持ってしまいます。

そのため、面接で何を言っても採用してもらえない確率が高いのです。

ハローワークや人材会社さえ使えば成功すると思っている

現在は、ハローワークのほかにたくさんの転職エージェント(人材会社)もあります。

たくさん登録しておけば、いつか内定をもらえるという考えの人も失敗しやすいでしょう。

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私が転職エージェント社員時代にサポートした方の中に、5社ほど転職エージェントに登録して3か月間で100社ほど事務求人の転職試験を受けた方がいました。

しかし、98社は書類の段階で落ちました。私も精一杯サポートしましたがこの結果でした。

周りがどうにかしてくれるという考えを持っている人は、しっぺ返しを喰らうので注意が必要です。

ちなみにその後ですが、本人の希望で派遣・契約社員・正社員ごと、さらに職種によっても同じ転職エージェント内で求人担当者を変える作戦をとりました。

その結果、会計事務への転職を成功されていました。

このように人任せにしないことが前提ですが、転職エージェントは使わない手はありません

実績No.1のリクルートが運営する『リクルートエージェント』か『リクナビNEXT』には必ず登録しておきましょう。

リクルートエージェント

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自意識過剰になっている

営業職のなかには、自意識過剰気味に自信を持っている人も多いです。ココロで思っていることは顔にも現れやすいでしょう。

「自分はできる」、「自分だから転職先は決まる」と高をくくっている人は態度も横柄な感じに見られる場合もあります。何度面接を受けても失敗するでしょう。

自分のキャラを押し出しすぎる

個性があるのは大事なことです。しかし、あまりにも強烈だと採用担当者も引いてしまいます。

特に営業職は、個性が溢れている人も多い業種です。周りの空気を読まず勢いに任せてその場を押し切ろうとすると面接も落とされるでしょう。

自己PRを書くコツ

数字を分析することが好き

事務は色々なことを分析することがあります。

例えば、会計事務であれば部門別の売上比率の調査。さらに営業事務であれば、顧客の問い合わせ内容はどういった比率になっているのかと言うことを調べる場合も。

また営業職・事務職どちらにおいてもマーケティング調査をする作業も発生することもあるのでアピールポイントとなるでしょう。

コミュニケーション能力がある

事務だからコミュニケーション能力が必要ないと考えている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

企業内外の人と会話をする機会も多いです。さらに相手に対して気遣いをする機会もあります。

ただ営業職でもコミュニケーション能力は必要になるので、共通点としても挙げやすいでしょう。

志望動機の例文

数字に強いことをアピール

例文

私は営業職として仕事をしている際、売上実績を達成するために顧客のデータはもちろんのこと、費用対効果などを考えながら商品を販売していました。

さらに分析ソフトを利用し、あらゆるものを数値化し実際にどういう風に生かせるか意識した経験を事務業務にも生かしていきます。

今までは自分の売上達成に向けて仕事をしていましたが、今度はたくさんの営業マンの役に立つ側に回りたいと思ったので営業事務を希望しました。

ポイント

数字に対してどういう意識を持っていたか?あるいは、なぜ数字が大事になるのかと面接官がどんどん興味を持ってくれそうな文章にすることです。

コミュニケーション能力をアピール

例文

私はたくさんの場数を踏んできて、色々なタイプの顧客との応対をしてきたなかで、相手に合わせて自分のキャラを変化させながら対応した日々を送ってきました。

その結果、どのタイプの人に対しても臆することなく自然体で接することができるようになりました。事務職でも様々な部署の人とのやりとりも発生するとは思いますが、私の経験を生かしスムーズなやりとりを心掛けていきます。

ポイント

営業職としての経験を全面的に押し出すと言うことを意識しましょう。自分のコミュニケーション能力を生かすことで、どういう実績に結びつけるか述べると良いでしょう。

何事にもチャレンジする精神をアピール

例文

営業活動をしている際に、顧客からの無理難題にも応える日々もありました。その結果、私には根性が付きました。事務作業をしていても相手から言うことを聞いてもらえないことがあるのは十分承知しております。

なるべく両者ともが納得するような会話をし、相手に納得してもらうまで根気強く行動していきます。

ポイント

営業職として商品を売り上げるためには、無茶ぶりをされることもあります。それを事務職でどう生かすか考えてみましょう。

事務の種類の紹介

最後に、事務の仕事にはいくつか種類があるので紹介します。

これまでの営業職としての経験と照らし合わせて、自分を活かせると思う事務の仕事を見つけてみて下さい。

一般事務

事務の入門編となるのが一般事務です。主に、資料の作成やファイリング、電話対応などがあります。この業務については、未経験の人もこなしやすいのでライバルも多いです。

会計事務

企業のお金についての取り扱いをするのが会計事務です。日々の取引状況の記帳、支払、売上の管理、決算処理などを行ないます。

これには、簿記の知識が必要になるので一般事務と比較すると多少希望者数が減ります。お金に関わる業務なのでミスも許されないので几帳面な人に向いているでしょう。

医療事務

診療所や病院などで事務処理を行なうのが医療事務です。受付や病院内の案内をはじめ、患者の支払金額の計算まで行ないます。

専門的な知識を有するため、転職希望者数はかなり少ないです。患者と接する機会も多いので、細やかな気遣いも要求されるでしょう。

営業事務

最後に紹介するのが営業担当のサポートをする営業事務です。取引先に関する資料作成や、営業担当が出向く前の打ち合わせ、さらには顧客との電話のやりとりなどを行ないます。

営業マンが売上をとるために、何ができるかを考えることが大事となっているのです。営業職から転職したい人は、営業事務への転職が良いでしょう。

営業から事務へ転職したい方へ

営業職から事務に経験しようと考えている人も、工夫次第で未経験での転職も可能です。

また、事務のなかでも営業事務についての求人を重点的に攻めるのも転職決める際に大事なことでしょう。

すると、採用してもらえる確率も高くなるはずです。あなたの転職活動が明るい未来へつながることを応援しています。

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