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現代の英語教育は、よりリアルな世界で使用できるものに移り変わってきて、以前のようなグラマーさえできていれば…少しくらい話せなくても…という甘えが許されなくなってきました。
AIの発展が進んでいることで、英語教育の必要性にも疑問符が浮かんできた今日、英語教師が抱える悩みは日に日に大きくなって、辞めたい!と感じている人は多いでしょう。
ここでは、英語教員として働いていたけれど、辞めたいと思った理由、英語教師がこれから向き合う問題や、英語教員の転職先について紹介します。
英語教師が「仕事を辞めたい」「転職したい」と思う理由
英語教師から転職した人はどんなきっかけで、転職を決意したのでしょうか。いつくか例を挙げてみます。
英語教師を辞めたい理由その1:自分の英語力に自信が持てない
教員免許を取得し、採用試験に合格しても、自己研鑽を積まなければ最近の英語教育にはついていけず、留学経験のある生徒や帰国子女の生徒に英語で言い負かされて、「こんなことなら辞めてしまいたい…」と思う英語教師もいるでしょう。
特に最近は英会話を重視した指導要領で、一度も海外に行ったことがない、発音やスピーキングに自信がないという人は、教育委員会からの要求にこたえきれずに、教師を辞めてしまいたいと考えてしまいますよね。
英語教師を辞めたい理由その2:塾や英会話教室に通う生徒からナメられる
帰国子女や、幼児教育から英語を本格的に学んできたような生徒を指導する場合、下手すると自分がわからないようなイディオムを使われたり、スラングを使われたり…。
授業中に鋭い質問をされて即答できずに恥をかく先生の姿をみて楽しんでいるような生徒がいると、自分が英語教師でいる意味もわからなくなって、辞めたくなりますよね。
英語教師を辞めたい理由その3:教えていることが現実社会で役に立たないとわかっているのにこのまま教師を続けるのが心苦しい
現在の学校場面での英語教育は、リーディングとライティングがメインです。ところが、今後はリーディング、ライティングに加えてリスニング、スピーキングが加わり、総合的な英語力の育成へと移行していきます。
それなのに、移行する前の生徒には、役に立たないとわかっている英語力の一部しか身につかないような教育をするしかなく、良心が痛む人も多いのではないでしょうか。
教育者なのに、生徒が社会に出て、たとえば隣の席に英語圏の社員がいて、挨拶程度も交わせないような英語力しか身につけさせてあげられないことに罪悪感を感じて、辞めてしまいたいと思ってしまう人も少なくありませんよね。
英語教師から異業種に転職するときは、英語力以外の部分にも注目
英語教師から異業種・異職種に転職成功させるためのポイントは、英語力以外のアピールポイントや強みを理解して転職先を選ぶことです。
・英語力+発想力
・英語力+提案力
・英語力+コミュニケーション能力
・英語力+英語以外の外国語力
英語力をベースとして、+αのチカラがあれば、即戦力としてさまざまな業種・職種で活躍できます。
英語教師がスキルや経験を発揮できる転職先
英語教師が活躍できる仕事は、高収入、希少価値の高い仕事まで、好条件のものが数多くあります。
年齢に関係なく雇用しているところもあるので、あきらめずに転職活動の一歩を踏み出してみることが大切です。
英会話講師
英語力をストレートに生かせるのは、やはり英会話講師です。英会話教室は、経営方針や経営状態が収入に直結してくるため、どこでも同じというわけではありません。
大手なら福利厚生がしっかりしているものの、生徒の人気がなければ他の講師にクラスを横取りされて仕事がなくなり、そのまま退職ということもありえます。
英会話講師として成功したければ、大手なら自ら企画をあげるなどの積極性が必要であり、個人経営の小規模教室なら生徒募集にも人肌脱ぐ必要があります。
外資系営業
英語力とコミュニケーション能力を活かして、外資系メーカーなどの営業職になるという方法もあります。
外資系企業は採用面接が英語で行われたり、企業に提出するレジュメを英語で書かなければいけなかったりと、応募書類から英語力が求められます。
さらに採用されれば上司や取引先とは英語で会話し、同じ社内にも外国人が在籍していて、常に英語で会話する…というように、否が応でも英語力がさらに高まるというメリットがあります。
公務員で営業経験のなかった人でも、コミュニケーション能力があれば人脈を築いて難なく営業に慣れていく人もたくさんいます。
貿易事務
事務職の中でも、商社やメーカー、銀行や商工会議所などに在籍している輸出入業務を主に担当している貿易事務の仕事では、海外の取引先との連絡調整が発生することから、高い英語力があると優遇されます。
メールや電話など、連絡方法はさまざまですから、ライティングとスピーキング、ヒアリングのスキルが高い人にはおすすめの転職先です。
英語教師なら転職後も高収入の確率が高い
いくら英語教諭から転職したいと思っても、自分でも収入面では一般的なサラリーマンに比べて恵まれた収入を得ているという自覚のある人は、転職によって年収がダウンすることは簡単に予測できますよね。
でも、実は転職先によっては年収を維持できる、もしくはアップさせることが可能なのが英語教師のメリットなのです。
それだけ英語力が高いということは、転職市場の中でもアドバンテージになりやすいのです。
上記で紹介した転職先では、ほとんどのケースで年収維持、もしくは年収アップがかないます。
ただし、年齢とともに給与が上がっていく教師の給与体系があるため、どうしても20代や30代の英語教師よりも、40代以降の英語教師の場合は年収が少しだけ下がるケースもあります。
英会話講師に転職した場合の年収
英会話講師の年収は、正社員、契約社員、個人経営などの雇用形態によって差がありますが、正社員の英会話講師で、しかも教室内でもトップクラスの人気講師の場合は、年収が1000万円を超えることもあります。
英語教師のままでは、どんなに学校内で人気が出ても収入に直結しませんが、民間の英会話講師なら、自分の頑張り次第で高収入が実現できるのです。
外資系営業に転職した場合の年収
外資系は基本的に国内企業よりも給与水準が高いことが特徴です。ただし、公務員と違って採用後は実力がなければ解雇されることもあります。
それでも実績を残すことができれば、次年度の年俸に考慮されるだけではなく、初年度から年収1000万円を実現した人もいます。
そこまでいかなくとも、600~800万円でスタートする人もいて、外資系企業で実力を発揮できる可能性がある英語教師の人にはおすすめです。
貿易事務に転職した場合の年収
事務職というと、年収が低いイメージがある人も多いと思いますが、実は貿易事務は事務職の中でも最も年収の高い仕事です。
その背景には、英語力という専門的なスキルがあるからなのですが、一般事務の平均年収が250万円程度であるのに対して、貿易事務の平均年収は330万円ほどです。
英語教師時代から比べれば年収がダウンする人もいるかもしれませんが、あくまでも330万円は“平均”年収です。
スキルや経験によっては、400~500万円が支給されている企業もあるため、“どこで”貿易事務として働くのかも、年収に大きくかかわってきます。
英語教師からの転職体験談集
公立中学校英語教師から学習塾へ転職(20代前半・男性)
中学での英語指導自体にはそれほど辛さは感じていなかったのですが、自分にはまったく経験のない運動部の部活顧問をまかされ、それもそこそこ強い部だったのでプレッシャーやその他業務負担に耐えられず、第二新卒のブランドを使って転職したほうがいいと思い、大手学習塾に転職。
部活指導がないだけでもかなりストレスが軽減されて、生徒との年齢が近いこともあってクラスは結構な人気で、成果給がかなり入り、年収は今現在700万円ほどです。
私立高校英語教師から子ども英会話教室経営へ転職(30代前半・女性)
勤務していた私立高校は当然のように異動がないのですが、数学教師と結婚することになり、敬虔なカトリックの高校だったこともあって、夫婦のうちのどちらかが辞めなければいけなくて、私が兼ねてからの希望だった子どものための英会話教室を開きました。
個人経営なので、最初は近所の子どもに無料に教え、何回目からかは月謝をとるようにしていたら、口コミで広がり(今はSNSがあって、私は助かってます)、年商800万円まで成長しました。
公立高校英語教師から外資系メーカーに転職(20代後半・男性)
アメリカへの留学経験もあり、ネイティブレベルの英語力があると自負しているのですが、日本の高校の教育方針、教員の体質が合わず、30代になる前に…と思い、年収維持のつもりで外資系メーカーに転職。
ところが個人主義・実力主義の中堅外資系の体質が私に合っていたようで、公務員では絶対に手が届かなかった年収が実現できました。
同期で入社した5歳上の社員は、契約がとれずに、気が付いたら彼の席がなくなっていた…ということもあったので、公務員時代とはまったく違うこの世界で生き残るためにも、勝つたびに兜の緒を締めている毎日です。