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教師から民間企業に転職したいけど、転職時に応募先の企業に提出する履歴書や職務履歴書をどんな風に書けば採用につながるのかわからない…。

そんなあなたのために、このページでは教師から民間企業に転職する際の履歴書作成のポイントを紹介します。

自己PRのポイント

元教師の自己PRでありがちな失敗は、「教師だったことを強調しすぎること」です。現役で教師をしている人は、新卒で教師になったという人も多く、教師という前職が一般企業でポジティブな評価をされやすいと考える傾向にあります。

でも、それは大きな間違いであり、教師だったことは一般企業の転職先では意外とよい評価をされにくいのです。

なぜなら、一般企業では「教師=融通が効かない」「教師=ビジネスマナーが身についていない」というネガティブなイメージの方が強いからです。

こんな失敗をしないためには、“前職:教師”を強調するのではなく、イチ社会人としてのスキルや専門性を強調しましょう。

  • PCスキルがあって、特殊なソフトを使いこなせる
  • 英会話の能力が高く、ビジネスレベルの会話も可能
  • 留学経験があり、特定の国の文化と流通に精通している

たとえば以上のようなスキルや専門性なら、教師というネガティブイメージの濃い職歴よりも、あなた個人のポジティブな特性が透けて見える自己PRが作成できます。

志望動機のポイント

志望動機で重視したいのは、“これまでの(教師として培ってきた)スキルや経験を企業でどう活かせるか”です。

このつながりがスムーズでなければ、説得力に欠けた志望動機になってしまいます。

つながりをつくるために、以下の2つの項目を必ず各ようにしましょう。

  1. その企業を選んだ理由を述べる(業界研究と企業研究が必須)
  2. その企業のどんな仕事に教師時代で培ってきた自分のどんなスキル・経験を活かせるか述べる

この2点を踏まえ、以下のようにつなげると説得力のある志望動機になります。

人前で話すことには抵抗がなく、わかりやすい解説もできるため、貴社の営業職におけるプレゼンテーションでのパフォーマンスにも対応できます。

採用担当としては、この元教師を採用して、自分の会社にどんな利益をもたらしてくれるのか、教師としての経験が本当にこの会社の役に立つのかを見極めています。

その懸念を志望動機欄で晴らすようにしましょう。

資格欄のポイント

教師から民間企業に転職する場合は、教師全員が持っている“教員免許”という資格は、企業や業種・職種によってさまざまな評価を下されます。

人前に立つ仕事や、何かを説明する仕事では、教員免許の資格はプラスに評価されますが、それ以外の場合は毒にも薬にもならないというのが現実です。

民間企業への転職を成功させたいなら、汎用性の高い資格があると有利です。これにしか通用しない!という資格は、その業種・職種にしか通用しないもろ刃の剣。

英語力やPCスキル、住環境や電卓、簿記やビジネスマナーなど、どの業種でも活用できるような資格を取得しておくと便利です。

性格的特徴のポイント

教師=融通が効かないというステレオタイプを壊そう

履歴書によっては、自分の長所や短所を記入する欄があるものもありますよね。

そのような場合は、“教師”という言葉から勝手に連想されてしまいがちな“融通が効かない”“マジメすぎて柔軟性に欠ける”などのステレオタイプを壊す必要があります。

もちろん、上記のような性格特性があなたそのものを表しているなら話は別ですが、実際は融通が効かないという教師はほんの一握りで、それぞれに多様な個性があるはずです。

あなたの内面の真実(よい部分)を、この性格的特徴の欄で示しましょう。

たとえば、「独創的」「協調性がある」「ユーモアがある」など、教師というイメージから遠いものほど、採用担当者は意外性を感じて目を止めてくれます。

柔軟性をアピールするためのエピソード例

“融通が効かない“の対局にあるのが”柔軟性がある“という性格的特徴ですが、ただ単にそれだけを書いても何の根拠もないため、中身のない履歴書になってしまいます。

そんなことにならないよう、以下のようにエピソードを付け加えると、よりあなたの性格が民間企業に伝わりやすくなります。

【伝統的な何か(校則やローカル・ルール)を廃止した】
【新しいルールや行事をイチから興した】
【県内で初めて電子黒板を意外な方向で活用して実績を残した】

どうしても教師にはクリエイティブな一面がないかのようにとらえられてしまうことが多いため、上記のような具体的なエピソードがあれば、性格的特徴の欄に記載しましょう。

趣味・特技のポイント

意外な趣味でただマジメな人という固定概念を覆す

趣味や特技の欄では、あなたの元教師としての“頑固”“接しにくそう”などの勝手なネガティブイメージを簡単に払拭できるチャンスがあります。

  • バルーンアートで100種類つくれる
  • Youtubeに自分で作曲した楽曲を100曲ほどアップしている
  • 書道パフォーマンスで全国大会に出場したことがある
  • 10分で3品料理がつくれる

ポイントは、「元先生の割には意外とマジメなだけじゃないんだな」と採用担当者に思わせることです。

ストレス耐性がアピールできる趣味が歓迎される

民間企業の中でも高いストレス耐性が求められる営業職などを希望している場合は、いかにストレス耐性があるかを趣味・特技の欄でアピールできます。

毎日のトレーニングやランニングなど、体を動かすような趣味・特技の場合は、「何かストレスのたまることがあっても、趣味で発散できるからストレス耐性がありそうだな」と思わせることができるので有利です。

教師以外の経歴がある人は、職務履歴書もひと工夫

新卒で教師になったという人以外にも、何年か社会人生活を送った後に教員採用試験を受けて先生になったという人もいるでしょう。

その場合は職務履歴書にその職歴を書くことで、紆余曲折あったけど、いろいろな経験をしてきたのだな、とポジティブなイメージを与えることができます。

職務履歴書には、できるだけ具体的な数字を盛り込んで、教師の前職での実績を明記し、民間企業への転職を成功させましょう。

転職エージェントを使用して履歴書の添削サポートを受けるのがベスト

無料で転職支援サービスを提供しているのが転職エージェントですが、このような転職エージェントでは、あなたのスキルやキャリアにマッチした民間企業の求人を紹介してくれます。

それだけではなく、転職が成功しやすいように、無料で履歴書や職務履歴書などの応募書類を添削してくれるサービスもあります。

これまで教師としての職歴しかなく、民間企業に就職したことがない場合や、自力のみで履歴書を作成することに不安を感じている場合は、転職エージェントの活用も視野に入れて転職活動を効率的に進めましょう。