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総務職の求人・転職動向
景気低迷期の状況
景気が冷え込んでいた時期には各企業において組織をスリム化する動きが見られていて、総務としての仕事はほかの職種との兼任になる職場が多くなっていました。
そのため、専任として総務職のスタッフを募集する求人の数は特に少なくなっていたのでした。
景気の回復による変化
近年になって景気が回復へ転じるとともに、再び社内での分業によってスタッフ各自の負担を減らすという取り組みが活発になってきています。
特に総務職の求人が目立つ募集元としては大手企業の系列会社、成長途上のマーケットにおける上場企業などが挙げられます。
今後の展望
総務職のスタッフをあらたに採用するための求人募集が増加してきていることで、採否の基準も幅広くなりさまざまな職種経験が注目されるようになっています。
各社の募集要項においても業務の詳細や求めているスキル、経験などにこまかな違いが見られるようになりましたから応募にあたり柔軟な対応をとることがより必要とされてくるでしょう。
- 法務
- 人事
- 各種管理業務
総務職の求人の選び方
ウェイトの高い業務に注目する
●管理全般
規模がそれほど大きくなくスタッフの業務にそれほど明確なボーダーラインを設けていないといった職場では、求人にしても総務職で社内管理にかかわる職務を全般的に担当するというものが少なくありません。
経理や人事などといった業務を担う可能性から、相応の専門性を備え経験も積んでいるとより広い役割が求められやりがいの面でも大きなものを求めることができます。
対象年齢が40歳前後といった高い世代になってくるとマネージャーなどの管理職を担う人材が求められているケースもあり、積んできたさまざまな経験を活かすことができます。
●ファシリティ
総務職として建物をはじめとした資産を効率的かつ合理的に運用するといった仕事は、影で自社の事業を支える業務の醍醐味であるともいうことができます。
ただ総務系の職務としては高い資質も必要とされるものであるため、求人では実務経験を必須としている場合も少なくありません。
●株式関連
上場企業などですと、総務職のスタッフが株主総会などにかかわる仕事をする機会も往々にしてあります。
株式関連に特化した求人が出されている場合には業務上かなりの専門性が望まれることになりますから、安易に応募することはおすすめされません。
総務職としてのキャリアアップを考える
総務職とひとくくりにいっても具体的な業務内容は千差万別であり、転職することによってさらなるキャリアアップを目指すことは十分に可能です。
あらたな職場を選ぶにあたっては、これまで経験してきたよりも高度な知識や幅広いスキルを持っていなければ務まらない仕事に注目する必要があります。
総務職として採用されるためのポイント
採用に有利な資格
●ビジネス・キャリア検定
ビジネス・キャリア検定は、まさに会社で働くにあたって実務に必要とされる力があるかどうかを測るものです。
試験区分として「総務」の区分がありまさに総務職として仕事をするにつけても評価へつながるポイントとなっていてそのほかに「企業法務」や「労務管理」、「経理」など職務へ活きるものが多々あります。
●簿記検定
日商簿記をはじめとする簿記検定を取得していると、総務職として最低限の能力は持っていると認められます。
あくまでベースとなる事務的な業務に対してということにはなりますが、それをとりかかりとしてさらに実際の仕事をしながら経験とスキルを磨いていくことが可能です。
採用につながるスキル
●コミュニケーション力
総務職として仕事をしていく上では社内外のあらゆる部署で働いているスタッフと接する場面が多くあり、スムーズにやりとりをしていかなければ業務の向上も上がりません。
コミュニケーションに長けていることは大きな武器となり、不足している専門スキルを補う可能性も十分にあります。
●事務処理能力
やはり総務職の仕事には事務処理の部分を切り離して考えることができず、書類の作成やデータ処理を行うことも必要です。
もちろんそれに付随して、エクセルやワードをはじめとしてパソコンを操作する一定のスキルも求められることになります。