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30代後半の女性です。前職は私立高校で英語の教員をしておりました。
私はずっと教員だった訳ではなく、20代の頃は会社員として勤務しており、20代終わりのころに教員の夢が諦められず採用試験に臨み、見事に夢を叶えることができました。
新卒から教員として勤務をしている方からは異様な眼差しで見られたこともありましたが、閉鎖的な教育の世界を少しでも視野が広げられたらという思いで新しい分野の授業にも色々挑戦してきました。
教員を辞めて転職することを決めた理由
この教育の世界に足を踏み入れて感じたことは、残業という概念がないことでした。
会社員の時代であれば、残業時間が発生した場合にはそれなりの割り増し賃金が発生していましたが、ここの学校では割増分が事前に給与の中に入っており、以後どれだけ残業しても手当がつかない状況でした。
下手すると深夜11時を超えることもあったのですが、それでも何もないのにはがっくりしました。
そしてコロコロ変化する方針に辟易していました。本当に生徒のためにやっているのかどうかは謎で、上の理事たちは金儲けしか考えていないことが見え見えでした。
中には発達障害をもつ生徒も多くいたのに、その生徒たちを受け入れては満足する教育機会を与えない、指導方針も出さない状況が続きました。
私はその生徒達の進路相談や生活相談を中心に行っていたのですが、その上司達の対応に腹立たしさを覚え、次第に専門知識をつけて対応できるような資格を取って転職したいという気持ちが生まれました。
まず資格を取得するには一年間スクールに通って試験合格をしないといけない必要性が出てきましたので、在職中に資金を貯め、退職後にスクールへ通いました。その間は塾でアルバイトをして生活資金を賄っていました。
取得をしたのはカウンセラーの資格です。キャリア支援の項目も学んでいましたので、この知識を活かせる仕事はどこにあるのか、ネットで様々な情報を集めました。
転職エージェントやハローワークを利用して仕事探し
まず、リクナビNEXTにも登録し、探してはいましたが書類選考や一次二次選考と長くかかる模様でしたので、結局こちらはあきらめました。派遣サイトにも登録し、コーディネイターに正社員案件も紹介してもらったのですが、面接で転職回数や年齢のことを色々問われ、落ちてしまいました。
なす術がなくなってしまった私は最後の切り札としてハローワークに求職登録し、職を探しました。
今までハローワークは抵抗があり数回の転職をした際も頼ることがなかったのですが、決心して行ったところ担当者は温かく迎えてくれてホッとしました。
気になった求人をピックアップし、いくつか面接を受けましたが、ひとつピンとした企業に何とか内定をもらうことができました。
この内定をもらった企業は福祉関連の企業なのですが、たまたま見かけた求人で、何かご縁があったのだと思います。面接でも気楽な状態で臨むことができ、本音で面接官と話をすることができました。
年収は下がったけど、満足の転職
職業指導員という事で発達障害のある成人の方の就職支援が主な仕事なのですが、カウンセリングのスクールで身に付けた傾聴スキルがとても役立っています。
カウンセラーという事ではありませんが、前職で学んだ知識も活かすことができておりますので、私としては満足しております。
年収としては下がってしまいましたが、職場は和気藹々とした雰囲気で、のびのびと働ける環境なので自分には合っているのかなと思います。前職はパワハラ上司も多く、人間関係がギクシャクしておりましたので、その事を思うと多少年収が下がったことには目をつぶれます。
そして年齢ももうすぐ40になるところで無事に転職が出来たことも奇跡的ではないかと感じるので、本当に良かったと感じます。
この企業はまだ部署が出来て間もないので定年までこの会社で勤務できるかどうかは分からないですが、実績を積んでスキルを磨いていけたらと思っています。
この資格は年齢もキャリアも重ねた方が有利に働くので、一歩ずつまた歩んでいきたいと考えています。