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訪問入浴
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求人傾向と対策
介護職の中でも少し特殊なジャンルとなるのが、「訪問入浴」という仕事です。
必要な知識や経験が違うので看護師や介護士の中では、経験を積むために半年から1年かけて勉強がてら訪問入浴の仕事に従事するケースもあるほどです。
高齢者が増えてくることが予想されるため、ニーズは高まっていくでしょう。そこで必要になるのが、訪問入浴を専門とする看護師や介護士の働き手です。
訪問入浴はどのような仕事内容なのか、求人の状況はどうなっているのか見ていきましょう。
訪問入浴(巡回入浴)とは
訪問入浴とは、自分で入浴することができない障がい者や高齢者を、専用の浴槽を運び入浴をさせるサービスです。
企業によって異なりますが、おおよそ15分で浴槽の準備をし、10分間の入浴をして15分で片づけをするため、合計で40分ほど使います。
基本的に3人がチームを組んで訪問入浴は行われ、1人が看護師、2人が介護スタッフという組み合わせになります。入浴費用は介護保険が適用されるため、1割負担でおよそ1000円前後。
入浴が可能かどうかは、看護師が適時チェックをしており、危ないと判断されれば中止することもあります。
高齢者にとって入浴は危険と隣り合わせなので、必ず看護師が健康状態を随時確認しながら入浴をし、介護士は看護師の補助をするという形です。
浴槽は重たいですし、高齢者を安心させながら湯船に浸からせるのは一苦労。それでもやりがいはあるとのことで、「また訪問入浴」をしたいと目を輝かせる看護師は多いと言われています。
訪問入浴(巡回入浴)職員の求人傾向
訪問入浴職員は、看護師を募集しているところがほとんどです。
というのも、訪問入浴の介護スタッフはヘルパー等の資格はなくても働くことができるため、特に募集をしていないところも多いのです。
看護師はそもそもの数が少ないのと、訪問入浴で免許を持っている医療従事者は1人なので責任の重い仕事になるため、敬遠されがちです。そのため、訪問入浴は慢性的な看護師不足に泣かされています。
求人傾向を見ても、やはり看護師を募集しているところが圧倒的に多く、空きがあれば介護士も募集しているような状態です。
正社員という区分ではなく、パートタイムでの雇用形態がほとんどなので、夜勤などはありません。時間も午前から午後まででシフト制で自由に選べる企業も多いので、待遇面では優遇されていると言えるでしょう。
従業員の平均年齢は30~40歳程度と比較的若く、それだけ体力を使うことを意味しています。
訪問入浴は特殊な知識や経験が必要になるので、他の仕事をしつつ勉強を兼ねて参加するという働き方を認めている企業もあるほどなので、自分に合う求人を見つけやすいでしょう。
訪問入浴(巡回入浴)の求人選びのポイント
訪問入浴の求人を選ぶ際のポイントとして、「サポート体制は充実しているか」という点を考慮してみましょう。
訪問入浴はほとんどの人が経験したことのない領域な仕事内容ですので、最初は初めてのことだらけなはずです。
そこにきて、忙しいという理由でサポートをほとんどしてもらえなかったら、精神的にも大変ですし、続ける気力も無くなってしまいますよね。
求人を選ぶとき待遇面ですぐに手を出すのではなく、職場の雰囲気やサポート面の充実具合を、実際に働いている人から聞いてみたり、職場見学をしたりしておきましょう。
そこから、求人を選んでいくのも決して遅い訳ではありません。
まとめ
ここでは訪問入浴の仕事内容や求人の傾向などについて紹介しました。
少し特殊な仕事なので、新しい知識や経験を積むのに絶好のチャンスだと捉えている人は多く、応募がすぐに埋まることも多いです。
介護士としてのキャリアアップを考えるなら、空いた時間を利用して参加してみるのも良いでしょう。