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介護が必要な高齢者や交通事故等により身体に障がいを持った者の、機能を回復させる役割を持つのが理学療法士です。

通常の介護とは違い、日常生活の介助を行うのではなくあくまでも「機能」を回復させるための資格ですので、役割が全く異なります。

さらに理学療法士は介護・福祉分野に限らず医療分野でも活躍が期待されるなど幅広い分野から求人があるのも事実。

では理学療法士の介護・福祉の現場での求人や給料などの待遇は、他の分野に比べてどういった傾向にあるのでしょうか?

理学療法士はどの分野からの求人が多いの?

理学療法士は介護・福祉の分野に限らず様々な分野からの求人も多く発生しており、常に安定した量の求人があるといった状況です。

理学療法士の求人で多いのは、医療分野や行政サービス、トータルヘルスサービスなどですが、その中でも圧倒的に多いのが医療分野でしょう。

高齢化社会により、介護・福祉分野でも理学療法士は活躍の幅を広げており、今後は介護・福祉が理学療法士のメインな就職先になるだろうと予想されています。

では、理学療法士が介護・福祉分野で働くのと、医療分野で働くのとでは給料や求人、待遇面にどのような違いがあるのかについて、次から詳しくみていきますね。

理学療法士の求人別にみる給料等の比較

理学療法士で多い求人先としては、クリニックや看護ステーション、総合病院など医療分野となっています。

運営する法人の規模などにより収入は異なりますが、医療分野における年収は450~700万円程度の推移となっており、業務独占の国家資格ではありませんが高い専門性の仕事であるため給料は高いです。

一方で超高齢化社会が進んだ日本では、介護・福祉分野でも理学療法士の存在意義が唱えられている関係で、リハビリ型デイサービスや特別養護老人ホームなどの介護施設からの募集も目立ってきています。

介護・福祉分野での平均的な給料は月給が27~35万円で年収は400~600万円程度となっています。

介護職員など現場で介護に携わる職種に比べて、理学療法士の給料は恵まれていると言えますが、医療分野に比べれば若干給料面の待遇は良くないと言えるでしょう。

それでも資格手当や残業などを含めると、どの分野も給料面ではあまり変わらないです。

理学療法士は非正規雇用での採用はあるの?

理学療法士のような専門的知識を必要とする分野の仕事は、主に正社員を募集して採用する傾向があります。

それでも介護・福祉分野を中心として理学療法士の活躍が期待されているため、パートや派遣など非正規雇用での求人も増えてきました

医療分野では、理学療法士を非正規雇用で募集する事業所は稀です。

さて、理学療法士が非正規雇用で募集するとき、時給は医療も福祉・介護分野も違いは見られず1500~2500円程度となっています。

これは一般的なパートなどの時給に比べるとかなり高い水準で、理学療法士がいかに恵まれた環境にあるか理解できますね。

理学療法士の転職市場の状況

理学療法士の人材は介護・福祉分野で不足しており、転職希望者に限定した求人でも多く発生しており、安定した求人量が供給されています。

有料老人ホーム、特別老人ホーム、老人保健施設などからの求人が多いのが特徴です。

待遇面でより良い条件の職場へ転職しようと考える理学療法士も多いので、条件が良い案件には応募者が殺到しており高い競争率になっています。

そのため転職で有利に進めるには、理学療法士としてどの程度働き、他にどんな資格を持っているのかなどの部分が重要となってくるでしょう。

以前までは待遇はあまり良くないと言われていましたが、国からの介護・福祉分野への支援もあってかなり改善されてきました。

理学療法士として今後働きたいと思っているのであれば、競争率が比較的高い医療分野よりも、これから伸びしろがある介護・福祉分野の事業所を狙ってみるのが良いと言われています。