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違法な長時間労働やパワハラ、セクハラ、残業代の未払いなど、ブラック企業が社会問題となっていますね。
これを読んでいらっしゃる読者の中にも、「ウチの企業はブラックだなぁ・・・。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大丈夫です。世の中はブラック企業ばかりではありません。
世の中のいろいろなブラック企業を見てきた、元転職エージェントの私が、ブラック企業からホワイト企業へ、安心して転職を果たせる方法をこれからご説明いたします。
まず、ブラック企業から確実に退職する方法についてご説明した後、再びブラック企業に転職しないためにはどうすれば良いかをご説明していきます。
ブラック企業から確実に辞める方法
通常の退職手続を取る方法
ブラック企業から脱出する方法は、「まず、とにかく辞めること」です。
退職届を出せば済むこと、簡単じゃないかと思われるかも知れませんが、ブラック企業に染まっている方は、退職届を出す、ということ自体にまず抵抗があります。言葉は悪いですが、ブラック企業に「洗脳」されているため、退職届を出す=逃げ出すといった罪悪感に囚われがちです。
大丈夫です。あなたは何も悪くありません。悪いのは、罪悪感を植え付けて会社に縛りつけようとしているブラック企業の方です。
今の世の中、ホワイト企業ですら、一身上の都合で会社を退職するということは、ごく当たり前に行われていることです。あなたの労働力の提供にまともな環境と対価を準備していないブラック企業ならなおさらです。
退職届を直接出すことに恐怖感がある方は、出社せずに退職届を郵送してしまいましょう。法的には有効な退職の意思表示になります。
労働基準監督署に相談しよう
退職届を出しても受理してくれない、厳しい引き止めに合って困っている、なかなか辞められない、という方は、第三者の力を借りましょう。
そこで出番となるのが公的機関、労働基準監督署です。
この場合、正確には「労働基準違反の相談」といい、各労働基準監督署に窓口があります。窓口で相談内容を申告し、監督官に事情を説明します。
公的機関に相談する場合に重要な点は、「会社を辞めたい」「未払いの残業代を払ってもらいたい」など、具体的なケースを相談する事です。この際、タイムカードや給与明細、プリントアウトしたメールなど、違法な労働実態が分かる資料も準備しておきましょう。
労働基準監督署がどこにあるか分からない、行っているヒマがないと言う方は、電話やメールの相談窓口もあります。
弁護士などの専門家に相談する
また、ブラック企業の実態を相談するのに、弁護士や社会保険労務士といった専門家の活用も可能になってきました。
専門家の活用というと費用がかかって経済的に難点がありそうですが、法テラスなどの公的機関のほか、一般の法律事務所でも「電話相談は無料のフリーダイヤルを設けているところがあります。
また、費用面についても成功報酬は後から受け取れる仕組みなど、相談に乗ってもらえるところもあります。
いずれにしても、ブラック企業から脱出するには、とにかく「脱出する」ことが一番大切です。
今こうしている間にも、ブラック企業は、あなたの体と命を蝕んでいます。ブラック企業と付き合うのは人生の無駄・浪費です。
一刻も早くサヨナラして、新しい環境で、あなたらしい、人間らしい働き方を探していきましょう。
ブラック企業からの転職に失敗しないために
ブラック企業から体よく脱出できたとしても、また、ブラック企業にハマってしまったら意味がありません。
今度はホワイト企業を選ぶために、ブラック企業を選ばない方法をこれからご説明していきましょう。
求人票の見方
まず、ブラック企業の見分け方ですが、ブラック企業はたいていのケースでは、求人票の記載が好い加減です。特に、細かい労働条件のツメが甘い記載の企業が非常に多いです。
ブラック企業の見分け方の多くは、求人票に労働条件が細かく、しっかりした内容が書かれているか(残業は規定通り支払われるのか、有給休暇は取得できるか、社会保険は加入しているか)、細かくチェックしていきましょう。
これだけでも、ブラック企業に入る確率をかなり下げることができます。
転職エージェントを活用する
求人票の見方を細かくチェックすることに自信がない・・・、という方は、転職エージェントを活用するのもお勧めです。
誤解が多いようなのではっきり書いておきますが、いくら紹介手数料が高くても、転職エージェントはブラック企業を転職者に紹介しません。少なくとも、積極的に紹介しません。
なぜなら、転職者がブラック企業だと気付いて退職したらトラブルになりますし、紹介手数料も早期に退職になった場合は契約上返金の対象となっているケースが多いです。転職エージェントにとっても、ブラック企業への紹介は「地雷」なのです。
転職エージェントに、「今まで労働環境が厳しいところで働いてきたが、これからはしっかり安定した環境で働きたい」ということを明確に伝えれば、転職エージェントも無理に案件を勧めてくることはありません。
安心して転職エージェントを活用してください。
応募段階でブラック企業を見破る方法
実際に企業に応募する段階でも、ブラック企業かどうか見破る方法があります。
それは、面接日時を調整する場合に出てくるのですが、妙に朝早い時間に連絡のメールが来たり、夜遅くに電話がかかって来たりするケースがあります。
ブラック企業は、人事部もブラックな労働環境であることが多いです。選考の連絡時間が非常識な時間帯に来るケースは、まず疑ってかかった方が良いです。
面接段階でブラック企業を見破る方法
選考・面接でもブラック企業かどうかを見破る方法があります。
まず多いのが「労働時間が長いが大丈夫か」「人間関係が大変だが大丈夫か」などと、相手から仄めかすケース。意外に多いです。
ブラック企業だけではなく、ホワイト企業でも似たような質問がされますが、ブラック企業の方が遠慮はない印象です。
むしろ、「厳しい人間関係の中で成長していきたいという意欲があるか?」などと、厳しさをウリにしていく特徴があります。まず疑ってかかった方が良いケースです。
次に多いのが、労働条件などの最低限の説明をしないケース。面接といっても聞かれることに答えていれば良いわけではありません。あなたにも企業を選ぶ権利があります。
あなたからも労働条件に関する質問することができます。質問されて返事があるならまだ良い方ですが、細かい給与面の説明をスルーしてくるケースもあります。これも疑わしいケースです。
内定段階でブラック企業を見破る方法
個人的な意見で、自信があるのですが、ブラック企業かホワイト企業かは、内定段階で一番差が出てくると思います。
ホワイト企業は内定段階で内定通知書(オファーレター)に、細かい労働条件に付いて、丁寧で、行き届いた説明が入った通知書を作成することが多いです。
長く安定して働いてもらうことが前提のため、誤解を避けるために、細かい点まできちんと書かれた内定通知書を作成するケースが多いです。
これに対し、ブラック企業の内定通知書はこうした説明が甘いところが非常に多いです。
総額だけ提示して、求人票に書いてある通り、で済ませる企業も多いです。残業や有給休暇の取得についても説明が入っていないケースが多いです。なぜなら、誰も取っていない有給休暇を説明できないからです。
ブラック企業に引っかかる方は、内定段階で細かい労働条件を確かめていないケースが多いです。
細かい労働条件は、応募~内定の段階のいずれかで、必ず、丁寧に説明してもらいましょう。それだけでも、ブラック企業に引っかかる可能性はかなり減らすことができます。
これに加えて、転職エージェントを活用することができれば、ホワイト企業に転職できる可能性もかなり高まります。
選考段階では、労働条件についても質問は聞きづらいところですが、転職エージェントを通じて問い合わせることも可能です。
最後に
ブラック企業から脱出する方法、ホワイト企業に転職する方法に分けて書きましたが、世の中はブラック企業ばかりではありません。
あなたがいきいきと働けるホワイト企業は、実はたくさんあります。
不幸にして今はブラック企業にハマっている方も、決して今が全てではないのです。早く新しい道を見つけ出して、歩み出してもらいたいと願っています。