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転職支援サービスは、最近、多様化が進んできました。
従来からある、雑誌型の求人媒体や転職サイトだけではなく、自分の希望にマッチングした求人をロボット検索でサーチしてくれるサイトや、SNSを活用したサービスなど…
組み合わせ次第で、あなたの微妙なニーズにまで合わせられるようになってきました。
このページでは、どのような転職サービスがあるのか、そして、それぞれの特徴を活かすためにどんな組み合わせで利用すれば良いのかを解説しています。
ハローワーク、若者向けキャリアセンター、自治体の相談窓口など
ハローワークは、国が運営する就職支援・雇用促進のための機関です。全国に500以上の事務所があり、国民全体に雇用機会を確保することを目的としています。
この他に、国や地方自治体が、最近問題になっている若者の就職難に対応した若者向けのキャリアセンター、地方自治体が主にUターン就職者に対応するために、ハローワークとは別に独自の求人情報を収集する相談窓口などがあります。
地方で就職したい人、資金面のサポートを受けたい人におすすめ
こうした公的機関のメリットは、全国的に網羅された窓口を通じた、求人情報が充実していることです。
特に地方で就職を考えている方には有効な求人検索方法です。
また、失業保険やUターン就職助成金等、公的な支援制度が充実しており転職活動するうえで資金面に余裕がない方には、様々なサポート体制が確立されていることも魅力的です。
求人の質と利便性はイマイチ
求人案件は条件が良いものが非常に少ないです。
求人が無料で出せるため、「発想がそういう企業」ということです。
良い人材を高い紹介手数料を払ってでも獲得したい、という余裕のある企業は、こうした公的機関に求人をほとんど出しませんので注意しましょう。
また、公的機関の支援サービスの受付時間は、たいてい午前9時~午後5時までです。
それ以外の時間帯は電話すらつながりません。在職しながら転職活動する方には非常に使いづらい点にも注意が必要です。
転職サイト
次に、一般的な転職サービスは、「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「en社会人の転職」といった転職サイトでしょう。
最近、この転職サイトにも新しい流れが出てきています。
従来の転職サイトは、転職者が自分で検索条件等を入力し、検索に引っかかった求人を一覧表示する、というものが主流でした。
これに対し、あらかじめ希望条件を入れておけば、これにマッチングする求人案件がないかサーチして表示してくれるという、アクティブ型(サーチ型とも呼ばれる)の転職サイトが登場してきました。
一般的な転職サイトとアクティブ型の転職サイトの最大の違いは、レコメンド機能です。
興味のある求人、ない求人にチェック(レコメンド)していくと、それに対応してロボット型検索エンジンがより検索者の興味に近い求人案件を優先表示してくれるようになります。
簡単に自身の希望にマッチングした求人に近付ける、という構造になっていることです。
求人側も求める人材に近付けるように求人情報を掲載しているため、お互いに「マッチング」にインセンティブが働きやすくなっています。
若い方、未経験の職種に応募したい方におすすめ
転職サイトのメリットは、自由に、直接求人企業にアプローチが出来るという点です。
志望動機や備考を入力する欄が充実しており、工夫次第で、熱意を強くアピールすることも可能です。
また、若手を中心に、未経験者でも応募可能な求人も多く、キャリアチェンジを目指す転職者は、転職サイトでの情報収集がカギになってくるでしょう。
在職しながらの転職活動には向かない
一番の注意点は、面接調整から年収交渉に至るまで、全て自己管理で行わなければならないことです。
在職しながら転職活動をする方には、体力面や精神面で負担がかかりがちです。
また、一般に、転職サイトに出している求人企業は、期間を定めて集中的に選考を行うため、面接調整での融通が利かないことが多いです。
在職中に転職活動をする方には、日程の調整が大変になるでしょう。
転職エージェント
転職エージェントは、このページで紹介している各種転職支援サービスの中で最も転職成功率・マッチング率が高いサービスです。
利用者はプロのアドバイザーに紹介してもらった求人を検討したり、アドバイザーに相談したりしながら転職活動を進めていくことができます。
応募先決定後は、履歴書・面接・条件交渉など、内定が決まるまでのサポートもしてもらえます。
また、提供される求人には「一般非公開の求人」も含まれており、転職エージェントの魅力の1つになっています。
縁があって入社することになった場合、転職エージェントは、転職先から紹介手数料をもらいますが、転職者に費用は一切発生しません。
転職エージェントが主催する転職フェアや各種セミナーも無料で参加できるものが多いです。
厚生労働省の統計によれば、転職エージェントは、日本に約1万8千社あるといわれています(民営職業紹介事業所数より)。
取扱求人数は合計約500万件、約50万人の方がサービスを利用して転職している、日本でもすっかりお馴染みとなった転職支援サービスです。
在職中の方や求人探しに行き詰まっている方におすすめ
転職エージェントでは実際の転職活動において重要な、履歴書の書き方や面接指導、条件交渉などの手厚いサポート受けられます。
これは、特に在職しながら転職活動をする方にとっては体力面、精神面で支えになるでしょう。
また、転職エージェントの紹介案件は、好条件の求人情報が多く含まれているので、キャリアアップ・年収アップ、働きやすさ重視、休日数多めなどを狙った転職もしやすくなっています。
未経験の分野への転職に対応した転職エージェントも増えている
経験者優遇の求人がどうしても多くなるため、未経験の職場への転職となるキャリアチェンジ型の転職紹介には弱いという難点があります。
ただ、この点に関しても、第二新卒採用を中心に、未経験のキャリア採用のサポートを充実させる転職エージェントも増えてきました。
ソーシャルリクルーティング
ソーシャルリクルーティングも、最近登場した新しい転職活動の形態です。
主にLinkedInといった専用サイトが使われていますが、twitterやfacebookといった、あなたが日常的に使っているSNSサービスでも、転職者をサーチしている企業があります。
ソーシャルリクルーティングでは、ご自身のスキルや経験をSNS上に予めアップしておくことで、求人企業がサーチしてくれる、また、そのコンテンツを見たあなたの知人が誰かに紹介してくれるなど、ソーシャルネットワークを活用した採用活動が行われています。
自分が培った人脈を活かしたい方、普段の人柄を出したい人向け
ソーシャルリクルーティングのメリットは、ご自身が好きなSNSのコンテンツを充実させるだけで、求人企業がマッチングする人材をサーチしてくれる、という便利さです。
時間がない方や、転職へのモチベーションは高くはなくても、常に転職に関する情報を仕入れたい方、人脈を広げて転職したい方にはお勧めの手法です。
また、基本的には1対1の1本釣り型のスカウトのため、他の転職サービスにあるような他の転職者との競争、といった状況は起こりません。
転職成功の確度の高い転職サービスといえるでしょう。
また、SNSを通じて、普段の人柄が「見える化」して企業に伝わるため、面接や書類選考といった従来型の、型にはまった選考スキームが苦手な方にも向いています。
安定感のある企業の求人は少ない
求人案件が、新しい物好きの、ベンチャーやIT企業に求人が大きく偏っているという特徴があります。
ソーシャルリクルーティングは、基本的に採用コストがかかりません。従って、成長中ではあるが、採用予算がない企業向きの採用手法なのです。
転職サービスは複数利用して「弱点」を補い合うのが賢い使い方
転職サービスのいずれにも、多かれ少なかれ、注意点(弱点)がある以上、より理想的な転職活動を展開するために、転職サービスを組み合わせ、弱点を補い合う必要があります。いわば、転職サービスのポートフォリオです。
ポイントは、転職サービスは人によって最適な組み合わせ方があり、それは人それぞれ違うということです。
例えば、若手営業職で未経験の業界に飛び込みたい場合は、転職サイト(一般型、アクティブ型両方とも)+転職エージェントという組み合わせが良いと思いますが、デザイナーで正社員の仕事を目指す場合は、ソーシャルリクルーティングで自分の作品リストを充実させておくのが大事、といったこともあるでしょう。
そこで、あなたのニーズを明確にして、これにフィットした特徴を持つ転職サービスのポートフォリオを組んでいく必要があります。
キャリアアップしたい場合/キャリアチェンジしたい場合
今回の転職の目的が、キャリアをアップさせるのか、それとも今まで積み上げたキャリアをリセットして、新しいキャリアにチャレンジするかという選択です。
前者の場合、キャリアアップに好条件を提示することが多い、転職エージェントの活用を中心に考えるべきでしょう。これに加えて、アクティブ型の転職サイトでお宝求人を探してみるのがお勧めです。
後者の場合は、キャリアチェンジする業界によって、一般的な転職サイトが中心になりますが、アクティブ型の転職サイトでも未経験者募集の案件はみられます。
これに加えて未経験に強い転職エージェントなど、様々なバリエーションを考えてみましょう。
年収アップしたい場合/ダウンも受け入れる場合
キャリアアップならば、同時に年収アップも実現したいでしょうが、この場合も、転職エージェントが中心になります。
反対に、ダウンも考えているご事情がある場合は、条件を落とす分、転職先の候補が広がりますので、転職サービスも幅広く考えられます。
一般的な転職サービスのほか、ハローワーク等の公的サービスも検討してみると良いでしょう。
勤務地を変える場合
地方から東京、大阪へ転職する場合は、選考管理等で便利な転職エージェントの活用が良いでしょう。
反対に東京、大阪から地方に転職する場合は、自治体の支援制度を活用しながら、ハローワークと転職エージェントを併用しながらに転職先をじっくり探す必要があります。
在職したまま転職活動を進める場合
まず、転職活動で重要な点は、在職したまま転職活動が可能か、という点です。在職したまま転職活動する場合は、時間的な余裕を作るのが大変ため、選考管理等を代行してくれる転職エージェントが便利でしょう。
反対に、退職している場合は、時間的な余裕がある分、一般的な転職サイトや、ソーシャルリクルーティングを用いた潜在的求人へのアプローチなど、様々な転職サービスを幅広く活用できます。
資金や時間的猶予がある場合/無い場合
転職活動の余力がどの程度あるかという視点も大切です。資金や時間的余裕がある場合は、転職エージェントで候補を絞り込む一方、アクティブ型の転職サイトやSNSの活用など、いろいろな転職ルートを幅広く活用することを考えていきましょう。
反対に余裕がない場合は、どうしても「内定につながりやすい」転職サービスの利用を優先せざるを得ません。
条件を落として良いならばハローワークも活用できますし、一般的な転職サイトをいくつも使っていく、といった方法も必要になります。
資金面で心細い場合は、失業保険の申請も済ませておきましょう。
転職で失敗しないための「賢さ」が求められる時代です。
転職サービスの多様化が進み、組み合わせのバリエーションも豊富になっています。
利用する側にも、ご自身のニーズと、転職サービスの組み合わせをうまくフィットさせるという、「賢さ」が求められる時代になってきました。
それぞれの転職サービスの特徴をよく把握し、ご自身にとって理想的となる転職サービスの組み合わせをぜひ見つけてください。