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特養は仕事もきついし、グループホームならアットホームな雰囲気の中で仕事ができるのでは…と思ってグループホームに就職してみたけど、実際に働いてみると、その激務っぷりに働いて早々に「辞めたい!」と思う人も多いものです。

ここでは、グループホーム職員ならではの悩みと、グループホーム職員からの転職先はどんなところがあるのかについて紹介していきます。

グループホーム職員を辞めたい人の悩み・理由

介護福祉士や介護福祉士初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格を取ったけど、同じ福祉系の仕事でも、施設によって業務内容や負担の差が大きいというのは、介護業界の中でも有名なハナシですよね。

ブラックも多い介護業界の中でも、グループホームはまた別…家庭的な雰囲気の中で働けるし、いいかも…と思って入ってみたら、全然違う!

以下のような悩みを持ちながら笑顔で出勤している人がたくさんいるのではないでしょうか。

悩み1:料理なんてしたことないのに、いきなり大人数分の料理をまかされる

グループホームでは、利用者が生活するうえでの家事援助も行いますよね。料理、洗濯、掃除…といった家事全般をプライベートでも仕事もでも一切してこなかった人や、そもそも介護職が初心者の人にとっては、突然「9人分の料理お願い」と言われても、何をつくればいいのか、そしてどうやって作ればいいのか、どれくらいつくればいいのかがまったくわからなくてパニックになりませんか?

男性の場合、一人暮らしの経験がなければ(あっても難しいですが)、1人分の料理でも難しいのに、いきなり大家族か!というほどの料理を依頼されるわけですから、それだけでも辛いですよね。

初任者研修からのグループホーム職員であれば、高齢者向けのレシピも習得していないわけですから、慣れるまではかなりの難題です。

慣れても料理中に利用者に何かあれば駆けつけ、介護しなければいけませんから、本当に忙しいですよね。

悩み2:グループホームに休みなし…夜勤が辛い

利用者は基本的にグループホームが生活の場ですから、夜間も職員が滞在する必要があります。

グループホームで働くのは、ケアマネ、看護師、介護職ですが、日勤はたいてい看護師やケアマネが担当し、夜勤はなぜか介護職が優先的に入ることがあって、辛いですよね。

夜勤はだいたいの施設で17時から翌朝の9時までの勤務で、何かあれば一人で対応しなければならないので、「今日は誰も具合悪くなりませんように!」「今日は夜中の呼び出しがありませんように!」とハラハラしながら夜を過ごすのも疲れませんか?

さらに夜の見回り、夜明けの睡魔など、グループホームでの夜勤はかなり辛いことがたくさんあって、本当に大変ですよね。

悩み3:業務内容が幅広くて体力も使うのに年収が低すぎる

グループホーム職員の仕事は、介護だけではなく料理、洗濯、掃除、レクリエーションとかなり幅広いものです。

そのどれもが体力勝負なのと、夜勤も発生するというハードワークですが、グループホーム職員(正社員)の平均年収はなんと240万円です。

福祉業界は低賃金に悩まされる仕事が多いのはニュースでもよく見かけますが、グループホーム職員の年収は業務に対して低すぎて、本当にやってられないですよね。

下手したらアルバイトよりも年収が低いなんて…それだけで辞めたいと思う人も多いのではないでしょうか。

「グループホーム職員を辞めたい!」から始める転職活動

キャリアとして、40歳・50歳になってもグループホーム職員の仕事をしている自分の姿がイメージできないから、転職したい…。

でも、「グループホーム職員を辞めたい」と思っても、これまで福祉業界で働いてきた人は、介護の仕事以外に自分に何ができるのか不安になりませんか?

では、グループホーム職員から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

民間のグループホームに転職する

現在勤務しているのが福祉法人系のグループホームの場合、民間企業(株式会社)が運営しているグループホームに転職することで年収がアップする可能性があります。

民間企業が運営しているグループホームの場合、月収は20万円を超えるところが非常に多く、年収に換算すると(賞与を含めて)400万円になるところもあります。

デイ・サービスに転職する

グループホーム職員にはつきものの夜勤が辛いんだ…という場合、夜勤が発生しないデイ・サービスに転職するという方法があります。

利用者は遅くとも夕方には帰宅するので、残業もなく、もちろん夜勤もなく働くことができます。

今とは違う業種・職種への転職

郵便局の渉外担当

結構転職活動をしているのになかなか決まらない…という場合、狙うべきは人手が不足している業界です。

郵便局は郵政民営化の影響をもろに受けて、現在もなお人手不足が続いています。特に渉外担当(郵便局の営業担当)は、頻繁に求人が出ているので、異業種からの転職者も多いのです。

営業事務

グループホーム職員として実際に現場で働いた人の中には、「自分は前に出てバリバリやるというよりは、補佐のほうが向いてる」という人もいるでしょう。

性格的にそのような人の場合、営業事務がおすすめです。自分は営業には向いてないけど、営業の人が気持ちよく仕事できるように書類をつくったり、宿泊先の予約などをするという仕事です。

人の前に立つ仕事ではないため、内向的な性格の人でも仕事がしやすいという環境があります。

介護系の専門学校教員

グループホーム職員として培ってきた経験を、これから介護の世界をめざす学生に伝えるという仕事もあります。

「先生」と呼ばれたい、教育職にあこがれがあるという人にはおすすめの仕事です。

グループホーム職員からの転職体験談

グループホームでの仕事は自分に合わない…それならいっそのこと、まったく違う業種・職種に転職して、年齢を気にせずに安心して働けるところを探したほうがいい!と思いませんか?

実際に、グループホーム職員からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。

グループホーム職員から専門学校講師に転職(女性 当時40代後半)

特養で10年、グループホームで10年と経験を積んできたのですが、ついに介護中に腰を痛めてしまい、現場をはなれることになりました。

今の仕事は授業中は立っていることが多いですが、介護の仕事に比べればかわいいものです。また、若い世代に介護の面白さを伝えたり、若い学生がどんどん仕事内容を覚えていって卒業式に参加する時が一番やりがいを感じます。

グループホーム職員から介護系のフリーライターへ転職(女性 当時30代後半)

グループホームは好きだったのですが、子どもが産まれて仕事を続けるのが難しくなり、家でもできる仕事を…と考え、今の仕事にたどりつきました。

介護保険の記事、介護にかかる費用についての記事、自宅でできる高齢者のケアなど、これまでの経験を活かして書ける記事はかなりあります。

記事単価は依頼される媒体や企業によって違いますが、1日執筆する時間を6時間と決めて働いている今は、年収400万円と、グループホーム職員の頃よりもかなり稼いでいる実感があります。

ただ、正社員とかではなくフリーランスなので、いつどうなるかわからない不安はあります。

グループホーム職員から介護事務へ転職(女性 当時20代前半)

グループホーム職員になって、これまでしたことのない料理、「洗濯表示ってナニ?」というくらい家事はすべて母に任せていたので、仕事で家事をするのが本当にイヤで、同じ介護でも事務職になろうと思いました。

今は地元の老健で事務をしていますが、専門学校でとった介護事務の資格が活かされています

利用者ともほどよい距離で話せるし、職場環境もいいし、なによりもデスクワークで家事をしなくてもいいというのが気に入っています。