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建設コンサルタントは、道路や建設物に至るまで、国などの事業者の技術面を支える大切な仕事ですよね。
でも、建設業界全体にも言えることがですが、とにかく激務で、早期退職をする人が多かったり、新卒で入ったのに離職率が高かったりと、決して働きやすい世界ではないため、辞めたい!と強く思いながらも辞められずにいる人も多いのではないでしょうか。
日本をつくる仕事である建設コンサルタントに誇りを持ちながらも、一生この世界で働けない…と悩んでいる人も少なくありませんよね。
ここでは、建設コンサルタントとして働いていたけれど、辞めたいと思った悩みや理由、そして実際に建設コンサルタントからの転職先や、転職に成功した人の声を紹介します。
建設コンサルタントを辞めたい人の悩み・理由
建設コンサルタントでは、技術営業、事務職、技術職などさまざまな仕事が含まれていますが、どこに配属されるのか、はたまたどの企業に就職・転職したのかによって、同じ業界でもかなり左右されるものですよね。
大手建設コンサルタントでは、待遇がよい一方で残業時間が大変なことになっていたり、地方ではスキルアップが図れなかったり…。
一長一短のこの業界で、建設コンサルタントに勤務する人は、どんな悩みを抱えているのでしょうか。
悩み1:残業時間が月に200時間!サービス残業当たり前の世界が辛い
建設コンサルタントに限らず、建設業界全体にも言えることですが、とにかく繁忙期の残業時間がハンパじゃないですよね。
36協定の抜け穴を探して、なんとか少しでも多くの時間社員を働かせようとする建設コンサルタント会社のやり方に失望していませんか?
繁忙期には月の残業時間が200時間を超えることもあるのに、タイムカードは押さないという暗黙の了解…ローカルルール…本当に信頼できないし、タダ働きばかりでイヤになりますよね。
悩み2:事業者との力関係で圧倒的に不利…言われるままに動くのがイヤ
事業者が国の場合、指示内容は絶対的で、こちらの希望や要望なんてほぼ通らず、ムチャなスケジュールでも「YES」と言うしかない状況に追い込まれ、理不尽だと思っている人も多いのではないでしょうか。
建設コンサルタント会社が土日を休みにしていたとしても、国が金曜に修正指示を出して(しかも午後の遅い時間帯に!)きて、締切を月曜の朝イチにされていた場合、無言で土日返上しろ!と言われているようなものですよね。
このような場合に休日出勤がつけばまだいいですが、ほとんどがサービス出勤…。断れない仕事に加えてタダ働きですから、仕事をしているうちに「国の奴隷じゃないのに…」と泣きたくなる人も多いのではないでしょうか。
悩み3:住民の利益に反する工事も、上の言いなりになるしかなくて辛い
建設コンサルタント会社の中でも道路建設事業を担当している場合、いかに政治・経済の力が道路建設事業に影響を与えるか、よく知っていますよね。
道路建設は非常におカネと密接な関係にあるため、建設コンサルタント側がここにこんな風に道路を通せば、住民の利益にもなるし、合理的だ!と思って計画を進めても、見えないチカラ(政治・経済)のせいで、まったく違う方向性に転換させられるのはよくある話です。
その時、時間と手間をかけ、何度も現場へ足を運んで事業計画をすすめてきたこと、調査内容もまったくのムダになってしまう…そんな時、「ここで働く意味はない…辞めたい…」と思う人は多いでしょう。
建設コンサルタントの転職先 ~資格や経験を活かせる働き方~
建設コンサルタントは、国の土台をつくる陰の立役者…頑張って頑張ってようやく完成した建設物、道路を見ると疲れなんて吹き飛ぶ!という人も多いかもしれません。
でも、中には完成した建築物や道路を見ても「結局俺たちの仕事は、世間では評価されない…」とやりがいを失って、まったく違う世界へ転職していく人もいます。
では、建設コンサルタントから転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。
地方の建設コンサルタントに転職
首都圏の建設コンサルタント会社は、工事依頼が殺到し、残業時間が週に150時間を超えるという異常なまでの時間外労働を強いられることもありますよね。
もしもあなたが都市部、首都圏の建設コンサルタント会社に勤務している場合、地方の建設コンサルタント会社に転職するという方法があります。
地方の建設コンサルタントでは、受注する案件が少なく、繁忙期でも首都圏の半分以下の残業時間のところもあります。
不動産の営業に転職
技術営業職の場合、営業のスキルを活かして異なる業種の営業職に転職するという選択肢があります。
建設業界の知識を活かすならば、不動産営業も前職とのギャップが少なく、実際に不動産関係に転職していく人もいます。
不動産営業は成果給が非常に高いことでも有名であり、努力次第では建設コンサルタントよりも高い収入も実現可能です。
事務に転職
建設コンサルタントの中でも、事務職に配属されていた人は、建設業界よりもはるかに残業の少ない大手企業の事務職に転職するという方法もあります。
建設コンサルタントでは、事務職だって残業時間が月に50時間を超えることはザラですが、大手企業では残業禁止、〇時以降会社にいてはいけないという社内規定があったりと、時間外労働を極力減らそうという努力が見られます。
残業時間で悩んでいるなら、そんな時こそ大手企業を目指しましょう。
建設コンサルタントからの転職体験談
散歩するたび、子どもを連れて歩くたび、「この道路はお父さんがつくったんだぞ」と言える喜び…それを感じられなくなってきたら、転職の時期なのかもしれません。
実際に、肉体的・精神的双方の理由で「この仕事を50代・60代になっても続けるのは辛い…」と思う人が、建設コンサルタントから転職していきます。
では、実際に建設コンサルタントの仕事から異業種・異職種の仕事に転職して成功した人は、どんな仕事に就いているのでしょうか。
建設コンサルタントから大手商社の事務職に転職(男性 当時20代後半)
大手建設コンサルタント会社に新卒で入社し、残業時間は確かに多かったですが、その分収入も同年代の友人に比べて多く、「こんなもんかな」と思いながら仕事を続けてきました。
ところが、入社して事務の仕事にも慣れてきた頃、ふと「まったく興味がわかない」という現実に突き当たってしまいました。
官公庁とのやりとりもあって、それなりに緊張感もあるのですが、任された仕事に対して、まったく気力がわかなくなってしまったのです。
バックで働く事務の仕事自体は好きなのですが、建物、道路…現場の職人さんや営業の人には申し訳ないのですが、まったくやりがいを感じられず、30歳になる前に、と思い転職しました。
幸い学歴には多少自信があったので、そのせいもあってか大手商社の事務職に転職できました。
総合商社のため、本当にさまざまな商品を扱い、民間のあらゆる有名企業を相手にするのは非常にやりがいを感じられています。
また、給与の面でも前職に比べると初任給から1.2倍程になり、早めに決めてよかったと感じています。
建設コンサルタントから不動産営業へ転職(男性 当時30代後半)
転職理由は、単純に心身ともに疲弊したことです。このままこの仕事を40になっても続けられる自信がなく、高収入で未経験OKだった不動産営業に転職しました。
基本給は前職を下回りますが、インセンティブがマンション1棟の契約がとれると50万円入るという好条件で、目標を持って仕事に取り組めています。
建設コンサルタントから福祉施設の介護職へ転職(男性 当時20代後半)
サービス残業を強要され、会社というか、業界全体への不信感が高まり、人から直接「ありがとう」といわれる仕事がしたくて、未経験でしたが高齢者福祉施設の介護職に転職しました。
資格はもちろんなかったのですが、実務経験と初任者研修で、現在なんとか資格を取得できました。
また、施設からも資格取得支援制度があると後押しされて、今はひとつ上の資格をめざして勉強中です。
収入はダウンしましたが、前職ではありえなかった、利用者のみなさんから毎日「ありがとう」と言ってもらえるこの仕事が好きです。