[PR]
現在の仕事を辞めて、スーパーマーケットの正社員に転職したい!と思っている人は、自分が利用していてもわかるように、どのスーパーで働くのか、そしてどの部門で働くのかが重要です。
ここでは、スーパーマーケットに転職したいあなたのために、スーパーの求人傾向や、転職して後悔しないスーパーマーケットの選び方について紹介します。
スーパーマーケットはどの部門に行くかで仕事内容が大きく変わる
スーパーマーケットには、経営規模にもよりますが、たいていの場合いくつかの部門にわかれていて、その部門によって業務内容が大きく異なります。
【生鮮1】青果(野菜・果物)部門
仕事内容
開店前の品揃え→在庫の片付け→商品加工→品出し→発注をかけるという流れを1日単位で行うのが青果部門の仕事です。
売り出しに一ひねり加えることもなく、マニュアル通りに仕事をこなす人にとっては非常に働きやすい部門となっています。
特徴
生鮮3部門と言われている後述の鮮魚・精肉部門とは異なり、寄生虫などの心配もなく、清潔感のある職場で働くことができます。
また、野菜を二分の一、四分の一サイズにカットして販売するために包丁を使いますが、かぼちゃなどの一部の野菜を除いて、ほぼ家庭用の包丁でカットするため、ケガの心配も少なく、安全性の高い部門でもあります。
【生鮮2】鮮魚(水産)部門
仕事内容
開店前の品ぞろえ(刺身・切り身などの処理のこの時までに)→掃除→開店後も当日販売用の商品をつくる→パック作業→割引シール貼り→片づけ
基本的に魚の調理にまわることが多い鮮魚部門ですが、ここに長くいた人は、魚の三枚おろしが得意になった!などの利点も挙げられます。
特徴
鮮魚は特に朝の仕事が多く、開店前に80%の品ぞろえを確保するために朝から調理で立ちっぱなしです。
開店後も調理を続けますが、お客様からの要望によって調理したりと、接客の要素も出てきます。
【生鮮3】精肉部門
仕事内容
掃除→鮮度確認→前日に仕込んでおいた商品の品出し→当日分の調理開始→割引シール貼り→片づけ
特徴
鮮魚と異なり、前日からの仕込みが可能なのが精肉部門。スライサーやカッター、ミンチの機械を使用するため、ケガの心配もありますが、注意して機械と上手に付き合うことができれば、業務負担の軽減を助けてくれます。
惣菜部門
仕事内容
掃除→前日に仕込んでおいた惣菜の品出し→当日の惣菜調理→発注→見切り→割引シール貼り→片づけ
特徴
スーパーにもよりますが、特に“手作り”を売りにしている惣菜売り場では、冷凍モノを使わずに肉や野菜から本当に手作りしているところもあります。
揚げ物や煮物もあるため、「惣菜部門で働くと料理の腕が上がる」とも言われており、家庭を持つ主婦には人気の部門です。
年収も変わる!スーパーマーケット正社員の出世フローチャート
スーパーマーケットに転職しても、ずっと平社員では年収も変わりません。どうせ転職するなら、年収アップも狙いたいところですよね。
でも、外から見るとスーパーの役職や出世の事情は分かりにくいもの…。そこで、ここではスーパーマーケットに転職した場合の出世順とおおよその年収を紹介します。
新入社員・平社員【年収】280~320万円
どんなやり手の社員でも、最初はここからスタートします。年収に開きがあるのは、万年平社員で定年まで平社員だったとしても、勤続年数によって手当が加算される場合があるからです。
経営規模の小さなスーパーでは、後述する“チーフ”の役割を果たしながらも役職がつかないということもよくあります。
チーフ【年収】350~500万円
前の章で紹介してきた各部門の責任者を“チーフ”と呼ぶところもあります。チーフの他には、“マネージャー“や”主任“と呼ばれることもある役職です。
チーフ(部門責任者)になると、仕事の内容が少し変わります。部門の責任者になるわけですから、その部門の売り上げの責任を負う立場となります。
売り上げなどを見ながら利益を上げる方法を探り、その結果を平社員以下のスタッフに指示して、売り場づくりなどを行わせます。
チーフまでには比較的簡単になれはするものの、この責任感に押しつぶされずに売り上げをあげながら、現場のスタッフの人望を保つのは簡単ではありません。
副店長【年収】500~700万円
店長が行うほぼすべての仕事をマスターしていなければならない副店長の仕事は、実は店長が店舗にいる時にはそれほどの重要な仕事はしていません。
それでも、チーフから副店長に昇進するのはほんの一握りで、チーフとして数年勤務し、売り上げを多くあげた人が昇進する傾向にあります。
副店長になると年収もチーフの頃と比べて格段にアップしますが、店長不在の日の業務負担を考えるとむしろ安いくらいです。
店長【年収】700~1000万円
スーパーの経営を一挙にになっている店長の仕事。スーパーバイザー(SV)からのアドバイスを受けて店舗経営を行っていますが、店長の仕事はそれだけではありません。
副店長以下の全ての社員、パート、アルバイトの勤怠管理、売り上げと予算の管理を全部門分行います。
スーパーマーケットの内部では、この店長の役職が最も上となりますが、この他にもバイヤーや自身がスーパーバイザーとなるなどの進路も考えられます。
スーパーマーケットの社員の福利厚生
賞与
多いところだと、月収の4.8か月分出すスーパーマーケットもあります。この4.8か月分を夏季と冬季にわけてだし、さらに業績が伸びれば期末手当もつくところもあるため、月収にプラスして支給されるものが多いのです。
休日・休暇
社員は基本的に週休2日となっていますが、定休ではなく、シフト制になっています。そのため、休める曜日はマチマチですが、必ず週に2日は休めます。
年間休日に換算すると110日程度になるスーパーマーケットもあり、休みが少ないとは言えません。
スーパーマーケットによっては連休制度、有給休暇の取得率が高いところもあるため、実際に休める日数は勤務するスーパーマーケットによってかなり差があります。
退職金など
中堅どころでも各種保険には必ず入っている(義務付けられている)ことから、かなり安定しています。
退職金規定があるスーパーマーケットが多く、その他にも育児休業制度があって実際にその実績があるスーパーも多いため、性別や年齢を問わずに安心して働ける職場だといっていいでしょう。
また、社員割引制度もあるので、日常的な買い物がお得になるという隠れたメリットもあります。
未経験者でもスーパーマーケットに転職できる?
スーパーの正社員は、中途採用枠も大きく、転職のしやすさで言えば、かなり転職しやすい仕事だといえます。
その中でも未経験者を歓迎しているスーパーも多く、最も歓迎されるのは社会人経験1~3年の“第二新卒”です。
「第二新卒なら店長候補からの転職も」とうたっているスーパーもあり、未経験かどうかはほぼ関係ないと言ってもいいでしょう。
スーパーマーケットの社員は、誰もがいろいろな部門を「初めて」担当するところから始めるために、経験の有無はあまり問われない傾向にあります。
そのため、未経験でも入ってからいろいろな部門で、好き嫌いなく働ける人のほうが採用されやすいのです。
こんなスーパーマーケットはイヤだ!避けた方がよい職場の特徴
スーパーマーケットの社員になりたい!でも、スーパーによっては入社してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔することも多々あります。
転職後にスーパーの仕事を辞めたいと思わないように、避けたほうがよい職場の特徴を把握しておきましょう!
- 売り場のパートやアルバイト同士が活発に声をかけあっていない
- お客様の目の前で社員がパートやアルバイトを叱りつけている
- パートやアルバイトが仕事中にお客様の見えるところで立ち話をしている
- 売り場づくりが季節感を出すだけで終わっている
売り場で活発な声掛けが飛び交い、しかも全社員が高いプロ意識を持っているところは、お客様の目の前で立ち話をするようなことはありません。
売り場も季節感を出すのは当たり前、その他にもお客様がご家庭で簡単に実践できるメニューの紹介、そしてそのメニューに必要な品出しがまとめてあるところは、働きやすく社員のモチベーションも高いスーパーだと言えるでしょう。