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ゲームディレクター

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給料・待遇

ゲームディレクターの給料情報

財団法人デジタルコンテンツ協会が平成21年度に行った実態調査によると、ゲームディレクターの平均年収は、563万6000円程度だそうです。

ゲーム開発業界全体の平均は、518万5000円程度となっています。最も年収が高いのがプロデューサーで、ディレクターは二番目でした。

同じ調査によると、ゲーム業界は30歳から40歳程度の人が最も数が多くなっており、ゲームディレクターもそれに準じていると考えられます。30歳から40歳で平均年収が563万円ということで、日本全体で考えるとやや年収が高いといったところでしょうか。

ディレクターやプロデューサーが年収が高くなるのは、上流工程だという理由だけではありません。米国では、プログラマーが最も年収が高くなっており、工程の上流・下流は関係が無いのです。

日本のディレクターというのは、勤続年数が高い傾向があります。そういった理由もあり、日本のゲームディレクターはゲーム業界で二番目の年収の高さを誇っているのでしょう。

●年収1000万円以上の人も多い

ゲームディレクターは、700万円から800万円未満・800万円から900万円未満といった年収を得ている人材よりも、年収1000万円を得ている人材のほうが多くなっています。

逆に、年収300万円未満という人もほとんどいません。多くが、300万円から500万円未満となっています。

同調査によれば、1000万円以上の年収を得ている人の割合が6割を超えているということです。

ゲームディレクターの待遇・労働環境

平均年収に見合わない労働時間

ゲームディレクターの待遇は、年収だけではわかりません。年収だけ見てみると、平均年収が高く、さらに高年収を得ている人も大勢いるため、待遇が良いかのように見えるでしょう。そこで考えてみたいのが、ゲームディレクターの労働時間です。

一般的なサラリーマンの労働時間は、8時間が基本で、そこから残業が1時間程度といったところでしょうか。長くて残業が2時間程度あり、8時間から10時間程度で働いている人が多いです。

最近はブラック企業などが話題になっていますが、ブラックと呼ばれるところでも毎日の残業が2,3時間程度だったりします。

ゲームディレクターの残業時間はいったいどれくらいなのかというと、3時間から5時間程度です。定時よりも3時間以上長く仕事をするということは、ゲームディレクターをはじめとしたゲーム業界では一般的となっています。

ディレクターともなれば、人より早く出勤する必要もあるため、定時まで働いたとしても10時間程度にはなるのではないでしょうか。つまり一日の半分以上の時間を仕事に使っていることになります。家で過ごす時間は、シャワーを浴びて寝るだけといったところですね。

年収1000万円を得ていれば釣り合っていると言えるのでしょうが、平均年収で考えると、釣り合っているとは言えません。

サービス残業は当たり前、半年間休みなしの事例も

残業時間が長いということですが、「残業が長ければ年収も高くなるはず」と思っている人も多いかもしれません。

しかし、実際に平均年収を見てみると、そこまで高くなっているという印象は受けないのではないでしょうか。つまり、サービス残業が当たり前のように存在しているということになります。

実際にゲームディレクターとして働いている・働いていた人のインタビューやブログなどを見ていると、サービス残業が当たり前の業界だという声が大きいです。もちろん会社によるのですが、サービス残業をするところのほうが多くなっています。

会社に泊まりこみで仕事をするということもあり、半年間まったく休みがなかったということもあるようです。残り半年で休んだとしても、休日日数はとても少なくなってしまいます。

待遇は決して良いとは言えないが、満足度が高い

以上のことから、待遇が良いとは決して言えません。

ただ、冒頭に述べた調査によると、仕事や労働環境・体制についての満足度は高いようです。

彼らにとっては、ゲーム業界でディレクターとして働くことができるだけで、楽しい・満足なのでしょう。逆に、そう思えなければ厳しい業界だということですね。