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私は、これまで、外資系・専門職・管理職などのハイクラスの転職活動をする方へ、おすすめの転職エージェントとしてJACリクルートメントの名を挙げ続けてきました。
1988年に設立されて以来、人材紹介事業の売上ランクの上位の常連として名を連ね、安定したサービス品質と豊富な紹介実績を考えると、「安心しておすすめしやすい」転職エージェントなんですよね。
ただ、一方でハイクラスの転職エージェントならではの「敷居の高さ」も否めません。
こうした転職エージェントとうまく付き合っていくにはどのようにすれば良いのでしょうか。今回も、そのビジネス構造から、JACリクルートメントを徹底解剖していきます。
ビジネス構造から読み解くJACリクルートメント
このサイトでは何度も強調していますが、転職エージェントの成り立ち(沿革)やビジネス構造を読み解くことで、転職エージェントのメリット・デメリットが見えてきます。今回も、そうしたアプローチからメリット・デメリットを明らかにしていこうと思います。
また、あなたの一生を左右する転職エージェントが、どんな会社かを知っておくことは、あなたが転職エージェントと上手く付き合い、転職活動を上手く進めていく際に、有益な視点を提供してくれるはずです。
「専業の」転職エージェント
JACリクルートメントと他の大手総合型の転職エージェントで大きく異なる点があります。それは、JACリクルートメントが「転職エージェント(人材紹介)専業」の転職エージェントであること。
他の転職エージェントのように、人材派遣やアウトソーシングといった転職エージェント以外の事業を多角化して収益を安定させる、ということができないため、転職エージェントの収益をしっかり安定させる、という必要があるのです。
海外にルーツがある転職エージェント
また、JACリクルートメントは、国内系の転職エージェントですが、もともと海外で事業展開していた会社で、1975年にロンドンで設立されたエージェントが源流になっています。他の国内系転職エージェントと違って、もともとグローバルな業務展開の基盤がありました。
また、日本をはじめ、アジア地域を中心に拠点展開を広げており、他の外資系転職エージェントと違った点で、グローバルな転職ネットワークを構築しています。
JACリクルートメントを利用するメリット
ハイクラスの転職紹介に積極的
前述したように、JACリクルートメントが転職エージェント専業で安定的な収益を維持するには、高い紹介手数料を安定的に稼ぎ出す必要があります。
そのため、高い紹介手数料が見込めるハイクラスの案件(経験豊富な技術者や、部長クラスの管理職など)の紹介が積極的で、アッパークラスへのキャリアチェンジを目指す方にはメリットが大きい転職エージェントです。
大手・上場企業と独自のコネクション
また、ビジネス展開として、優秀な人材に登録→優良案件を紹介→転職成功による求人企業からの信頼アップという好循環を確立しています。そのため、求人企業の人事サイド、特に、大手・上場企業からの独自のブランドを獲得しており、これが、他の大手総合型の転職エージェントにない、独自のコネクションにつながっています。
大手志向のある方にメリットがあるだけではなく、JACリクルートメントと良い関係を構築できた方には、他の大手総合型の転職エージェントでは出てこない、独自の求人案件を入手できるチャンスが広がります。
外資系企業へのコネクション
また、求人企業も国内系だけではなく、外資系企業にも独自のコネクションを持っていることが強みです。特に強い地域は、ロンドンを拠点としたヨーロッパ系の企業の紹介だけではなく、拠点展開でも力を入れている、アジア系の企業の紹介も豊富です。
JACリクルートメントを利用するデメリット
ミドルクラス以下の転職案件に弱い
前に述べてきたことの反面として、高い紹介手数料の収益が見込めない、ミドルクラス以下の転職案件には弱いです。そのため、管理職を希望しない方、特別なスキルを求められない技術職の方、外資系などを希望されない方が登録に行っても、「空振り」に終わるリスクがあります。
スキル・経験に乏しい人に合う案件が少ない
また、先ほど述べたように、「優秀な人材に優良な求人案件を紹介する」というブランドを確立している企業のため、転職者を「優秀な人材」に絞り込む傾向が強い会社です。
ネットの口コミなどで、JACリクルートメントの評価が二分しているようですが、低い評価のレビューの多くが、若手であったり、スタッフクラスの転職者であったりします。自社に合わない転職者はビジネスライクに断っていることが影響していると思われます。
丁寧な転職サポート、というわけではない
もう1つ、他の大手総合型の転職エージェントと異なる点として、転職サポートの品質の問題があります。
履歴書の添削や面接指導といったアドバイス的なサポートはもちろんあるのですが、他の大手総合型の転職エージェントと違って、セミナーを開いたりブックレットを渡されたりするなどの「手取り足取り」なサポートではありません。基本的に「自分でできる」ことが前提の、ビジネスライクな転職サポートです。
もともと優秀な人材にターゲットを絞って集めているせいでもありますが、転職に慣れていないタイプの転職者にとっては、戸惑う部分があるかもしれません。
JACリクルートメントを利用するイメージ
以上のメリット・デメリットを踏まえたうえで、JACリクルートメントを利用するタイプ(イメージ)について考えてみます。
外資系へチャレンジしたい人
まず、考えられるタイプの人は、外資系にチャレンジしたい人です。特に初めて外資系企業へ転職したい方へおすすめしたいです。国内系の転職エージェントとして安心して相談しやすく、外資系企業の独特の採用スタイルへのサポートもあるので、面食らうことが少なく、転職活動を展開できるでしょう。
また、前述したように、アジアでの拠点展開が多い転職エージェントのため、これから高い成長が期待できるアジア系の外資系企業に転職したい方には、非常におすすめできます。
ハイクラスの転職にチャレンジしたい人
また、管理職やエンジニアの方で、ハイクラスの転職先にチャレンジしたい方にもおすすめです。前述したように、年収の高い、独自の優良案件を数多くそろえているため、他の大手総合型の転職エージェントでは巡り合えなかった求人に出会える可能性があります。
特に、大手・上場企業とはコネクションを独自のコネクションを強く持っているため、大手・上場会社への志向を持った転職者の方にもおすすめできます。
最後に
JACリクルートメントは、業界では正統派の転職エージェントでしょう。優秀な人材のみをターゲットに絞り、外資系やハイクラスの優良な転職案件をマッチングして転職成功につなげる、という転職エージェントビジネスの「本来のあり方」に最も近い転職エージェントです。
それだけに、既に述べてきたように利用できるタイプの方が限られてしまう点が難点ですが、合う方には非常に心強いパートナーになってくれるでしょう。
この記事を参考に、是非ご利用を検討してみてください。