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個人の生活から産業へ至るまで欠かすことのできないガラスについては、金融危機や薄型テレビの需要がひと段落したことなどから近年になって供給が需要を上回る状況が続いていました

そのために各メーカーの業績も厳しくなっていたところがあったのですが、各社によるコストの削減努力が功を奏したこともありそこは回復傾向へと向かいつつあります。

需要の伸びが期待されるようになってきている中で、営業職の採用活動が活発化するなど再び活躍の場も広がってきています。

板ガラス分野の営業

従来から住宅や自動車、家具などといったさまざまな用途で単板ガラスが使用されてきました。

ただ断熱性や防犯性といった面で改良すべき余地があったこともあり、何枚かの単板ガラスを重ねて作られる複層ガラスが製品としては高い割合を占めています。

建築用ガラス

各メーカーがさまざまな仕様に合わせて製品を生産するようになり、国内ではニーズをめぐって激しい競争が繰り広げられています。

新設住宅着工戸数の大幅な伸びを期待することは難しい状況であるため、営業マンとして成果を上げることは簡単ではありません。

そこで国内営業にとどまらず海外への展開を検討することも必要であるのですが、営業担当者は画一的な戦略にとらわれるのではなく各国それぞれのビジネスモデルやガラスの需給に関する状況を考え併せる必要があります。

自動車用ガラス

自動車そのものの品質が向上の一途をたどっていて素材にもより高い機能が要求されるようになっている中で、高品質を強みとしている日本のガラスメーカー各社は世界的にも高いシェアを誇っています。

若者のクルマ離れなどもあって国内で自動車販売台数が停滞している一方で新興国などでは需要が伸びているため、営業担当者にとっては自動車メーカーの動きに合わせるかたちで海外営業によるグローバルな展開が求められているところです。

液晶ディスプレイ用ガラス分野の営業

大型の製品について

薄型テレビやパソコンのディスプレイには液晶ディスプレイ用のガラスを欠かすことができず、その技術は世界的に認められ広く用いられています。

それぞれの普及、また国内における地上波放送のデジタル放送への移行などにともないガラスの需要も高い時期が続いていました。

ですがそれも落ち着き、また液晶ディスプレイ自体のシェアが韓国や台湾に取って代わられているという状況もあって営業マンの仕事にも工夫が求められています。

小型の製品について

スマートフォンやカーナビなどをはじめとして、各種タッチパネルなどの液晶画面にもガラスは不可欠です。

スマート化というキーワードはさまざまな家電製品や住宅などに関してもポイントになっていて、営業マンは今後ますます高まっていくであろうニーズに注目したいところ。

メーカーでは国内営業と海外営業のいずれも意識していますが、従来通りの営業活動をしていてはいけません。

自社の製品はもちろん社内で持っている技術もあらたな用途へと活かし、産業分野にとらわれることなくアイデアを広げていく思考が求められます。

ガラス業界の営業活動のコツ

付加価値の提案

住宅や建築物については断熱性を改善すべく規制が強化され、2020年を期限として省エネ基準へ適合させることが義務とされています。

また個人の住居に関しては近年のヒートショック問題などもあり、健康面を考えた対策を講じる向きが見られています。

そういったことから住宅のリフォームに関して市場が拡大していて、高機能なガラスはその中で存在感を増しています。

営業職にはより付加価値が高くさまざまな場面に役立ち得るガラス製品を提案し、市場を開拓していく役割が求められています。

注目したい産業

活発な成長が見られる産業にはあらたなニーズが見出される可能性も高く、営業職としては常に注目し続けたいカテゴリーです。

医療のほか防犯や再生可能エネルギー関連の製品はいまだ性能や機能を高めている途上であり、やはりより良い新製品のガラスを売り込むことによって市場をさらに広げることが可能です。