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明治時代からその歴史がスタートしているセメント産業は、社会のインフラを整えるために不可欠な基礎素材を提供していることから国の発展にも多大な貢献をしてきました。

ビルの建築はもちろん橋やトンネルなど、あらゆる工事が行われるにあたって常にニーズがありますから営業職にとっては取引先との継続的な関係づくりが重要です。

また世界的にもトップレベルの品質を誇っていることから、海外市場のさらなる広がりも展望されています。

セメントメーカーの営業活動

製品の特性

セメントメーカーでは石灰石などの原料を調合した上で回転窯へ入れて高温で焼き、まず冷やしてセメントクリンカを作ります。

それを砕いてせっこうを足したものがセメントとなり、営業職が各所へと販路を広げていきます。

種別としてはJIS規格に定められているポルトランドセメントや混合セメント、エコセメントといったものがあります。

それぞれメーカーごとで違いのあるものではありませんから、収益が上がるかどうかは営業マンの手腕次第というところもあります。

営業職のターゲット

中間建設資材であるセメントは、いわゆる「生もの」であるコンクリートとしてその役割を果たします。

そのためメーカーでは、建築や土木といった工事のそれぞれへ向けた営業活動を模索しなければなりません。

対象となる工事は、非常に幅広くなっています。

  • 官公需…橋、トンネル、空港、ダムなど
  • 民需…ビルなど
営業マンが話をする営業先の例は、以下になります。

  • 中央官庁
  • 地方自治体
  • 建設会社

セメント営業マンのビジネスチャンス

他産業とのかかわり

セメントメーカーにおいて使用されている回転窯は非常に高温であって、そのエネルギーなどとしてほかの産業で製品製造のプロセスから排出される廃棄物なども活用することができます。

そういったことを考えるとビジネスとしての芽は多々あり、営業職としても各方面へさまざまに展開していくチャンスとなり得ます。

海外市場への展望

セメントというものが非常に重さのあるものであるため、輸出に際して高額なコストがかかることもあって現状は8割程度の製品が国内で用いられています。

使途としてもコンクリートとなって工事などが行われている場で使用されることから、生コンクリート製造業の工場を経由して直接現場へ運ばれていくという流れ。

シンプルにセメントを輸出するとしても、営業マンはそのあたりの諸問題をクリアするためにさまざまなことを考えなければなりません。

セメント業界の営業マンとして必要なもの

社会情勢への興味関心

公共事業などにかかわる部分も大きい業種であることから、セメントメーカーの営業担当者は社会の動向に対して高い関心を持っていることが求められます。

やはり景気が良好であればさまざまな業界において設備投資に対する機運が高まりますし、あらたな製品の開発も活発になります。

それにともなって工場の建設や施設の増設など、工事の需要を期待することもできるというわけです。

丁寧な情報収集

営業マンは各所からのニーズを把握するために広い分野から情報収集をしなければならないのですが、漫然と新聞やニュースを眺めているだけではいけません。

必ずしも情報が正しいとは限らず、またより深いところまで掘り下げる必要もあるものです。

そこで情報収集のソースをメディアだけに頼らず、普段から訪れる客先で取引以外の話題に時間を取ることなども重要。

多くの業界とかかわる業種でもありますから、偏ることなくビジネスへつながる話を聞くこともできるでしょう。

自分自身を成約の決め手にする努力

セメントというものは特に企業ごとで独自の特徴を出すことが難しい商品であるため、相手側としても営業マンの人柄や能力に魅力を感じて取引することになるといった事例が少なくありません。

商品に関する深い知識を持っているだけでなく、営業先では豊富な話題を提供しながら明るく紳士的にふるまうこと自体が「武器」にもなります。

ビジネスマンとしてのスキルアップを含めて営業マンとしての資質向上を常に心がけ、ゼネコンの担当者から工事現場の現場監督にまで最適な提案をすることができるよう努力を続けることがなにより重要であるのです。