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転職フェアとは、求人募集したいと考えると複数の企業が集まり、1つの会場で各企業がブースを設け、説明会を行う一種のイベントです。主催するのは一般的に転職エージェントサイトの場合が多いです。
もちろん各企業は各個に求人活動も行なっています。しかし転職フェアを開催して複数の企業が一箇所で求人活動行う方が求職希望者もたくさん集まり、結果として求人活動が効率的になるというメリットがあります。
また求職希望者も、企業を一つ一つ訪ねるよりも一箇所で複数の企業の説明会や求人面接が出来るため、転職活動における情報収集を効率が良く行えるというメリットがあります。
転職フェアには企業側と求職者側の双方にメリットがあるイベントです。本稿では転職フェアに興味を持つ転職希望者に焦点を当て、転職フェアの上手な活用法を解説し、さらに大手が主宰する転職フェアの情報も掲載します。
大手転職エージェントが主催する転職フェア
転職フェアや転職セミナーは転職エージェントサイトを運営する企業が主催する場合が多いです。大手転職エージェントの代表格となる以下の企業の転職フェアを紹介します。
- 【DODA】
- 【マイナビ】
- 【リクルート】
DODAの開催する転職フェア情報
DODAは転職フェアの開催実績が全国1位となる、名実ともに日本で最も大規模な転職フェアを開始する転職エージェント企業です。そのため転職フェアといえばDODAというイメージを持つ人も多いです。
開催頻度はおよそ二ヶ月おきで、東京、大阪、名古屋、福岡、の4大都市で同時開催されるのが通例です。一回の開催でブースを出店する企業は400を超え、まさに日本一の規模の転職フェアです。参加するにはまずインターネットからDODAに登録する必要があります。それから開催が決まったら事前登録の受付が始まります。
事前登録をすると抽選で5,000円の商品券が当たる場合もあります。またDODAには企業側からDODAの登録者をスカウトするというシステムもあり、出展企業側からスカウトを2件以上受けるとギフトカードがもらえる、といった特典もあります。
DODAに登録しておくことはDODAの転職フェアに参加するための絶対条件ではありませんが、登録しておくと上記のような特典もあり、さらに入場の際の受付時間短縮につながります。このため興味のある人はまずDODAに登録をすることをオススメします。
マイナビが開催する転職フェア情報
マイナビは日本の転職エージェントサイトでDODAに次いで開催実績数多く、実質的に転職フェア開催数は全国第2位です。日本の大規模な転職フェアと言えばDODA主催とマイナビ主催の2大勢力という印象を持つ人は多いと思われます。
上記で解説したDODAの転職フェア開催地は東京、名古屋、大阪、福岡でしたが、マイナビはその4大都市に加え、仙台、広島、岡山、高松、でも多くの開催実績があります。中国地区で大規模な転職フェアを定期的に行うのはマイナビのみです。
マイナビの転職フェアの特徴はセミナーの要素に力を入れる傾点です。例えば各企業ブース以外に、プロのキャリアカウンセラーに転職に関する相談が出来る【キャリア相談コーナー】や、大手企業で採用担当を経験した人の講演会などを行い、これらのコンテンツに注力する傾向があります。
マイナビの転職フェアはマイナビに登録している人はもちろん、登録はしていなくても当日会場で受け付けをすれば参加可能です。しかし予めマイナビに登録しておけば入場時間短縮になるため、参加を希望するならマイナビに登録しておくと何かと便利です。
リクルートが開催する転職フェア情報
リクルートが運営する転職エージェントサイトは【リクナビNEXT】です。
リクルートが主催する転職フェアは、その開催実績の数は上記のDODA、マイナビに劣りますが、独自の方向性を示しているため注目度は高いです。例えば地方行政が主導する転職フェアの企画をリクルートが請け負って行った経緯が過去にいくつかあります。
実はリクルートは2008年ごろから転職フェアを開催しない時期が続きます。そして2015年の7月に、実に7年ぶりとなる形で大規模な転職フェアを東京と大阪で開催しました。それ以来は定期的に転職フェアを開催するようになり、昨今の開催頻度はDODAやマイナビに遜色がありません。
開催地はDODAと同様に東京、名古屋、大阪、福岡、の4大都市が多いです。2,015年7月の転職フェア復活以降は年に3、4回くらいの頻度で開催しています。リクルートの転職フェアも上記のマイナビと同様に、転職活動初心者を対象にした相談会など、セミナーの要素を重視しています。
開催当日に事前登録なしで入場可能なのは上記の2社と同じですが、やはりリクナビNEXTに登録しておいたほうが何かと入場の手間は省け、さらに事前登録しているともれなく1,000円分のQUOカードがもらえる、といった特典もあります。そのため参加の際は事前にリクナビNEXTに登録することをオススメします。
転職フェアを最大限に活用するには
積極的にブースを回りましょう
せっかく転職フェアに参加しても、基本的に自分から行動しなければ用意されたコンテンツの恩恵を受けることができません。多くの場合、転職フェアは入場で受付を済ませた後は自由にブースを訪ねてそのブースの催しに参加する、という形式です。
極端な話、参加したけど何もせず帰ってきた、ということもあり得るのです。それでは転職フェアに参加しても全く活用したことにはなりません。転職フェアを最大限に活用する基本は、多くのブースを訪ねることです。
転職フェアの一番のメリットは求人をしている企業と気軽に話ができる、という点に尽きます。本来、転職フェアを活用しなければ一個人が企業の採用担当と話をする機会などなかなか持てません。それを多くの転職フェアは参加費無料で実現してくれるのです。これは大きなメリットですね。
興味のない企業ブースでも気軽に見学してみる
現実問題として求人情報を読んだ段階で自分とのマッチングが薄かったり、待遇面や仕事内容で折り合わなかったりした場合は申し込みに至らず、スルーしてしまいがちです。しかし転職フェアの場では興味がない企業でも時間があればブースを覗いてみるべきです。
求人面接のように、特にウチに興味ないのに来たの?というような空気にはならないのでご安心を。むしろ企業側もブースを設置した以上、閑散とするよりは訪ねて来てくれる人が多い方が嬉しい、という雰囲気が強いです。
特に興味がない企業ブースを訪れた場合でもその気持ちを隠す必要はありません。そちらの企業のことはほとんど知らないのだけど、いい機会だから来ました、そちらの企業のことを教えて下さい、といったアプローチでOKです。
大して興味のなかった業種の企業のことを転職フェアで知り、興味を持ち始めた、ということはよくある話です。転職フェアは、自分の見識を広げることが一番の意義であり、さほど興味のない企業ブースでも気軽に立ち寄れるのが転職フェアならではの空気感です。
行列のない企業ブースなら数多く巡ることができる
転職フェアにブースを出す企業にはどうしても有名な企業とそうでない企業があり、やはり有名企業のブースに人気が集中し、行列になるケースもしばしば見受けられます。
上記で解説した、なるべく多くのブースを回って見識を広げるためにも、行列が出来ていない、いわゆる不人気のブースにも積極的に訪れるべきです。人が少ない方が結果としてそのブースの、企業の人とゆっくり話せるため、より良質な情報を得る可能性が高くなります。
最初は興味のなかった企業ブースでも、じっくりと担当者と話すことで自分の知らなかった業種の魅力に気づくかもしれません。結果として興味深い企業であり、さらに今の所は人が少ないということは競争率が低く、採用の可能性も高い、掘り出し物の求人企業といえます。こういった隠れた魅力的な企業を探し出すためにもできるだけ多くのブースを回ることをオススメします。
繰り返しになりますが、転職フェアの最大の目的は自分の転職に対する見識を広げ、より充実した転職活動を行う、ということに尽きます。転職フェアの場では求人面接の時よりは和やかな雰囲気で会話ができます。こういった求人企業の気さくな一面に触れることができるのが転職フェアならでは空気感です。
転職フェアに行く際の持ち物や服装は?
いざ転職フェアに参加しようと決めた時でも初めての時はわからないことが多いと思います。例えばどんな服装で行くべきなのか?持ち物は何を持っていけばいいのか?といった基本的なことも初めての場合は迷いますね。
転職フェアに限らず、定期的に開催されるイベントは暗黙のルールのようなものが存在する場合も多いものです。
転職フェアは設置されている企業ブースによっては求人の申し込みを受け付ける場合も多いです。それならば求人面接に行くような服装がいいのかな?と考えがちです。
実はこの点が少しややこしいのですが、転職フェアはほとんど場合、オフィシャルのアナウンスで私服可です。というより、服装に関して規定はもうけない場合がほとんどです。
これはイベントの性質上、誰でも気軽に参加できるのが魅力であり、参加の敷居は出来るだけ下げたいという意図が主催側にあるため、服装の規定は特にしないという意味合いが強いです。
しかし実際は多くの参加者がリクルートスーツで参加するのが現状です。つまり求人面接を受けに行くのと同じスタイルで参加します。
転職フェアは企業の人間も参加し、話す機会が設けられるのが参加メリットの1つです。そこで企業の人と話す際、変に悪い印象を与えるのは避けたいところです。
転職フェアは服装が自由、というより特に規定はありませんが、現実問題として多くの人はリクルートスーツで来場します。もし私服で行ってしまうと良くも悪くも目立ってしまう可能性が高いです。
転職フェアは求人活動の一部と考え、リクルートスーツで行きましょう。
持ち物ですが、これも求人面接に行く際のことを考えればOKです。イベントの公式HPに当日の持ち物が掲載されている場合が多いのでまずは公式HPをじっくりチェックしてみましょう。
持ち物を入れる鞄は上記で解説したようにリクルートスーツで行くため、それに違和感のないものを選び、筆記用具と、指定があった場合はエントリーシートや履歴書を用意します。
転職フェアは有名コンサルタントの講演会などが予めスケジュールされている場合が多いです。そのため時間を確認することが多くなります。時間は携帯電話で見ればいいのですが、こういった場では腕時計をしているとすぐに時間が確認できて便利です。
まとめ
転職フェアは転職を検討している人にとっては多くの企業の、企業側の人と気軽に話が出来るため、転職活動に関する見識を広げるのに役立つイベントです。しかも日本の転職フェアはほぼ全てが参加費無料です。
企業側も転職フェアに参加すると、自社で行っている採用面接と比べて多くの求職者と効率よく話が出来るため人材発掘のために多くのメリットがあります。
転職フェアを主催する転職エージェントサイトは、イベントを開催することで自社の転職エージェントサイトの登録者増加が見込めるため、コストを投じてフェアを開催するメリットは充分にあります。
以上のように転職フェアは関わる全ての人、団体にメリットが生じる、win-winの関係が成り立ちます。特に転職希望者は参加費無料で多くの情報を得ることが出来るため利用しない手はありません。近隣で開催される際はぜひチェックしてはいかがでしょうか。