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建築現場の施工管理の仕事は、職人との良好な関係を維持しつつ、会社からの要望にもこたえなければいけないため、心身両面で辛いことがたくさんありますよね。
時間外労働もたくさんあって、帰りながら「もう辞めたい…」と思っていませんか?
ここでは、「建築現場の施工管理がどんな理由で転職を考えるようになるのか」、「建築現場の施工管理からどんな仕事に転職できるのか」についても紹介していきます。
建築現場の施工管理を辞めたい人の悩み・理由
人々の生活の基盤となる建築現場の仕事は、人口が減少しても新築や改装を望む人の声がある限り、なくならない安定した仕事ではありますが、その一方で会社の規模が大きければ大きいほど激務になる仕事でもあります。
建築現場で働く職人たちも雨風関係なく仕事をしているけど、その施工管理をしている自分も休めない、帰れない…辛い思いをしている建築現場の施工管理は、あなたを含めてたくさんいるのです。
悩み1:職人が来る前に出勤、職人が帰ってからも仕事山積みで帰れない
建築現場の施工管理の仕事の辛さは、とにかく労働時間が長いことではないでしょうか。特に大きな公共工事なども請ける企業の場合はかなりの朝7時に出勤して、夜の10時に帰宅するという人も多いでしょう。
1日15時間も働くのには、施工管理なら建築現場の職人に指示する都合上、職人よりも早く現場に到着していなければいけないという背景がありますよね。
しかも、職人が仕事を終えるまでは、現場監督としては帰れないわけですから、仕事のはかどりが悪ければ、その分帰宅時間も遅くなって、本当に辛いですよね。
悩み2:現場監督以外の雑務で忙しい
建築現場で職人の仕事を見届けてからもう一仕事…施工管理の仕事は本当に雑務が多くて大変ですよね。
現場の写真を撮影し、現像し、記録をつけて、翌日出勤してくる職人が少しでも働きやすいように現場の掃除をしておくというような雑務が毎日続くわけですから、資格を取って施工管理をしているのに、「何してるんだろう…」と疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
悩み3:建築関係ならではのタテの人間関係が面倒くさい
所長、主任、職人のトップ、職人…建築現場での人間関係は、体育会系であることが多く、そのノリについていけなくて辛いという人も多いでしょう。
どんなに理不尽なことでも、上の言うことには絶対服従で、自分から新しいことを言いだしたり、提案したりすると臭い顔をされてしまう…という体験をしたことがありませんか?
独特の雰囲気があるので、家族や友人に相談しても分かってもらいにくく、辛いですよね。
「建築現場の施工管理を辞めたい!」から始める転職活動
長時間勤務で雑務の割合が高く、激務の建築現場の施工管理の仕事を辞めたい!という人は多いでしょう。
でも、「建築現場の施工管理を辞めたい」と思っても、建築現場の施工管理は技術職だから異業種に転職するのは難しいのでは…と不安になりませんか?
では、建築現場の施工管理から転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。
同じ業界・職種への転職
公共工事を請け負っていない、地元の工務店に転職する
あなたが今、残業時間が多く、時間外労働で苦しんでいるなら、それはあなたが所属している会社が公共工事や大きな物件の建築を請け負っている、ある程度大きな会社だからではないでしょうか。
扱う建築物の大きさや量は、会社の大きさと比例する側面があります。あなたの労働時間を減らしたいなら、公共工事などを請け負わない地元の工務店などに転職することをおすすめします。
給与は多少ダウンするかもしれませんが、撮影する写真の量や頻度、監督下に置かれる職人の数や扱う物件数や規模もまったく異なるため、仕事がかなりラクになったと感じることができるでしょう。
今とは違う業種・職種への転職
ハウスメーカーの営業職
建築の中でも、住宅建築に携わってきた人におすすめなのが、ハウスメーカーの営業職です。
実際に建築現場の施工管理の転職先として人気があります。それは、前職時代に住宅に関するさまざまな知識を得ているからです。
建築構造、間取り、ゾーニングなどの専門知識があるからこそ、顧客に対する説明にも説得力がうまれ、営業成績につながることが予想されます。
営業職は自分の頑張り次第で年収アップも期待できるため、収入面でも不安を抱えている建築現場の施工管理の人にはおすすめの転職先です。
不動産仲介業
建築からもう少し視野を広げてみて、不動産仲介という選択肢もあります。建築現場で働いていると、不動産会社との面識もできてきますから、そこからのつながりで転職していく人もいます。
商工会議所の事務職
とにかく時間外労働や、建築現場以外の仕事が多いことに悩んでいる場合は、まったくの他業種できっちり時間を守って働ける商工会議所の事務職をおすすめします。
商工会議所の事務職では、簿記3級が求められますが、採用されてから取得しても問題ありません。
また、残業はほとんどなく、土日・祝日はお休みなので、建築現場の施工管理をしていては難しい友人や家族との旅行計画も簡単にたてることができます。
中途採用の枠が各自治体でほぼ毎年募集されているので、いっそのことデスクワークできっちり働きたいと考えている人にはおすすめの転職先です。
建築現場の施工管理からの転職体験談
建築現場の職人さんと仲良くなったけど、上司とウマが合わない…。施工管理の仕事自体は好きなんだけど、その後の事務処理や写真の整理が苦手…という場合、異業種・異職種に転職すれば、問題を解決できるかもしれません。
だからといって第二新卒の年齢もとっくに超えているのに、今までと全然違うことでやっていけるのか心配…という人も多いでしょう。
でも、実際に建築現場の施工管理からでも異業種にチャレンジし、転職を成功させている人もいます。
建築現場の施工管理からハウスメーカーの営業に転職(男性 当時30代前半)
大手建築業の施工管理をして5年、異動になった事業所の上司に目をつけられ、ストレス発散の道具のような扱いをされたことが原因で、現場を離れる決意をしました。
元々人と話すのが苦ではなかったのと、建築に対する情熱は残っていたので、中堅ハウスメーカーの営業に転職。
大手だとよく「家に帰れない」「ノルマに殺される」といったような苦労話をききますが、中堅ということもあってか、良い家を安くせずに良い値段で売るという方針もあってか、顧客の質が非常に高く、決まるときは決まるし、決まらないときはすぐにわかるので、営業のコツがつかみやすかったです。
契約本数にもよりますが、年収は150万円くらい上がって、自分の力で契約を掴んだときの喜びから仕事を続けられています。
建築現場の施工管理から食品メーカーの事務職へ転職(女性 当時20代前半)
現場監督で女性が珍しかったからか、掃除や洗濯などの雑務も任され、1日18時間労働の日もあって、将来のことを考えて転職しました。
今度はデスクワークで土日も休める仕事に転職。経理の知識は研修でかなり学ぶ必要がありましたが、今は残業も月に10時間以内で、家でくつろげる時間ができただけでも満足しています。
建築現場の施工管理からホームセンターのDIYコーナー担当へ転職(男性 当時20代後半)
施工管理として若手ながらに尽力してきましたが、当時の私の上司を見ていて、「こんなに頑張ってもこれくらいしかもらえないのか」とモチベーションが低下し、どうせなら若いうちに違う職種に挑戦しようと思い、ホームセンターに応募しました。
今勤務している大手ホームセンターでは、木材などのDIY用品を扱っていますが、現場監督時代に職人さんたちから教えてもらったことが非常に役立っています。
年収はそんなにかわりませんが、上司の手取り額を知って、このまま頑張って続けて行こうと思っています。