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仕事をしながら体も鍛えられて、一石二鳥じゃん!と思われがちがスポーツインストラクターですが、実際はこの仕事、めちゃくちゃキツい…辞めたい…と思いながらも我慢して働いている人がたくさんいますよね。

ここでは、スポーツジムなどでスポーツインストラクターとして働いていたけれど、辞めたいと思った悩みや理由、そして実際にスポーツインストラクターからの転職先や、転職に成功した人々の声を紹介します。

スポーツインストラクターを辞めたい人によくある悩みとは?

体を動かすのが好き!勉強するのは嫌いだけど、スポーツなら得意だから得意なことを仕事にしたい!

そんな気持ちでスポーツインストラクターになった人は多いのではないでしょうか。最初は好きで始めた仕事でも、人間関係や自分自身の問題で仕事を続けられず、転職したい…と考える人もたくさんいます。

そんなスポーツインストラクターの仕事をしている皆さんの頭を悩ませている3つの理由について紹介します。

悩み1:信じられないクレームがたくさん…モンスター生徒の対応が辛い!

スポーツインストラクターは、生徒との関係づくりも仕事のうちですよね。自分を指名して個人トレーナーとして契約してくれる人もいますが、1対1の人間関係になると、ややこしいこともたくさん出てきて大変な思いをしたことがありませんか?

こちらはそのつもりもないのに、一方的に恋愛感情を持たれ、もてあそばれたと変な噂をたてる生徒。

ダイエット向けトレーニングの生徒で、「自分は目標として〇kgを設定していたのに、全然目標に達しなかった!」と憤慨する生徒。

思いもしないようなクレームも直接名指しで自分のところに入ってくると、精神的にかなりのダメージを受けて辛い思いをしますよね。

悩み2:こんなに働いても低年収!待遇が悪すぎて辞めたい

スポーツジムでのスポーツインストラクターは朝の9時から遅いと深夜0時までの勤務で、それから片づけなどが始まると帰宅できるのは深夜1時を過ぎることもあるハードワークですよね。

じゃあそれでそれなりの見返りがあるかというと、待遇が良いどころか低いのがスポーツインストラクターの辛いところではないでしょうか。

スポーツインストラクターの年収は、20代で300万円程度と、同世代のサラリーマンに比べてもかなり低く、指名もなければもっと低くなることもあり得ます。

文字通り1日中働きっぱなしでこんな年収だと、辞めたくなることもたくさんありますよね。

悩み3:ヒザ・腰・全身の筋肉痛、疲労でカラダが悲鳴をあげている

スポーツジムの中でも、自分が動かずにアドバイスするタイプの方法をとれるトレーニングもあれば、スタジオプログラムで自分自身が生徒の手本となってかなり激しく体を動かすタイプのトレーニングもありますよね。

特にキツいのは、後者のスタジオプログラムが立て続けに入っている場合ではないでしょうか。

息も絶え絶えで休憩に入ったかと思えばパーソナルトレーニング、そこからの2周目のスタジオプログラム…となると、体を休める時間もなく、かなり体力を消耗しますよね。

体力は若い人なら寝れば回復しますが、ある程度年齢を重ねてきたスポーツインストラクターの人は、ヒザなどの間接痛や、腰痛などが悪化し、寝ても回復せず、そのあまりよくないコンディションの中で翌日のハードワークを積み重ねることになり、体中が悲鳴をあげているのではないでしょうか。

スポーツインストラクターから転職 ~同業種・異職種のおすすめ転職先を紹介~

スポーツインストラクターは、毎日長時間にわたるトレーニング指導、顧客対応などのハードワークで休む暇もなく働いている人が多く、ほとんどの人が「こんなにハードな仕事、40・50歳になっても続けられるのかな…」「50歳・60歳まで働けたとしても、60歳のスポーツインストラクターなんて需要あるのかな…」と不安になりますよね。

そんな理由でスポーツジムを辞めて、まったく新しい世界で活躍することもできます。

では、スポーツインストラクターから転職した人たちは、どんな場面で活躍しているのでしょうか。

高齢者向けのスポーツジムに転職

スポーツインストラクターとして働き続けたいなら、若者や中年層がメインのスポーツジムはどこも紹介してきたようなハードワークでおすすめできません。

もしも同じ業界でスポーツインストラクターとして転職するなら、高齢者向けのジムがおすすめです。

高齢者向けのジムは、利用者のほとんどが60歳前後であり、体力的な理由からあまりハードなトレーニングはありません。

そのため、スポーツインストラクターとして消耗する体力も少なくて済むのです。

マシン専用ジムに転職

近頃流行しつつある、トレーニングマシンのみが置いてあって、インストラクターが少人数配置されているようなジムもおすすめです。

トレーニングマシンの使用方法などを説明すれば、あとは利用客の都合でトレーニングをして帰っていくだけなので、このようなジムも消耗する体力が少なくて済むので、長い年数にわたって働きやすいという特徴があります。

スポーツ専門店の販売員に転職

スポーツインストラクターも接客業に含まれるので、販売職にも適応できます。しかも学生時代に運動部に所属していた人が多い傾向にあるので、スポーツ用品についての知識もある程度備えている人が多く、転職後もスポーツの知識を活かして働くことができます。

マッサージ店に転職

スポーツインストラクターの人の中には、理学療法士や柔道整復師などの資格を持っている人もいるでしょう。

そのような場合は、実際的なスポーツの世界から離れて、カラダのメンテナンスという方向に転職するという選択肢もあります。

現在高齢化社会で、スポーツによる疲労の他にも健康維持のためにマッサージを利用している人が多く、年齢を重ねても続けられる仕事なので人気があります。

スポーツインストラクターからの転職体験談

長時間労働で、しかもカラダを使い続けるハードワークにもかかわらず、年収は低いまま…。

それに加えて、自分の体力は年齢とともに衰えていく…。将来もこのままの仕事ではやっていけないな…。

将来の自分自身や家族の身を案じて、スポーツインストラクターから、まったく違う世界に転職していく人もたくさんいます。

では、実際にスポーツインストラクターの仕事から異業種・異職種の仕事に転職して成功した人は、どんな仕事に就いているのでしょうか。

スポーツインストラクターから放課後等デイサービスに転職(女性 当時20代後半)

大学で保育士の資格をとって、2年で人間関係のトラブルで保育士をやめて、元々フィットネスが好きだったので、スポーツインストラクターとして勤務することになりました。

でも保育園よりも拘束時間が長く(保育園では遅くても21時には帰宅できていたのに、ジムでは0時をまわるのは当たり前)、いくら若いといっても職場の環境がかわりすぎてついていけず、わずか2年で退職することにしました。

保育園に戻ろうかとも思いましたが、保育園の辛さも分かっていたので、障害児を対象とした放課後等デイサービスへ転職。

残業はほとんどなく、そのかわり給与も高いとはいえませんが、自分の時間を持てることの幸せを感じています。

スポーツインストラクターから体育館受付事務へ転職(男性 当時30代前半)

ジムのインストラクターで一番キツかったのは、スタジオプログラムです。次々に新しいプログラムができて、毎回勉強会があって出張に行って休日がつぶれることもあって、30歳まではがんばろうと思っていたので、30で転職しました。

今は市が運営している体育館で働いています。つぶれることもないので安定しているのと、残業がまったくないので安心して働けます。

体育館の利用者の中にはスポーツルールやトレーニングマシンの使用法について質問してくる人もいて、そんな時にインストラクター時代の経験が活かせています。

スポーツインストラクターからスポーツ専門店の販売職へ転職(男性 当時20代後半)

空手で全国レベルでの結果を残した経歴があり、大学時代のバイト先だったこともあってインストラクターになりました。

マネージャーが新しくなってから衝突が増え、まだやり直しのきく20代のうちにと思い、転職しました。

年収は1.5倍くらいに増え、対人の仕事なのでいろいろありますが、上司や同僚に恵まれて楽しく働けています。