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翻訳者・通訳者
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仕事内容
翻訳者の役割
実務翻訳
翻訳・通訳という職種の中でもっとも高い割合を占めている種別であり、企業や官公庁からの依頼によって必要な文書の翻訳作業を担当します。
必要に応じて一般企業でも翻訳担当者を雇用していて、実務翻訳を専門として担当しているスタッフも多く、安定して需要も高く安定した役割を担っています。
企業では翻訳と通訳双方の仕事を任されていることも多く、日常業務としてビジネスに必要な文章を翻訳し通訳が必要な場面では呼ばれて通訳を行います。
出版翻訳
小説などの文芸作品やビジネス書などといったように、出版物の翻訳を仕事にしている翻訳者であり、フリーランスとして翻訳者をしている層の仕事としてはもっとも多くなっています。
そのほか出版社や特許会社でも専門の担当者を配置して、翻訳を専門の役割としている事例がかなりの数になります。
映像翻訳
おもにテレビ番組の翻訳を行う仕事であり、海外の番組を翻訳して字幕をつけたり海外で制作された番組の吹き替えに必要な台詞の翻訳をしたりすることが役割です。
外国人に対するインタビューや海外での記者会見などに際しては、その音声を翻訳して番組スタッフへ字幕の素材となる原稿を作って渡すなどもします。
そのほか映画会社からの依頼を受け、作品の翻訳をして字幕や吹き替えの原稿を作る場合もあります。
通訳者の役割
同時通訳
通訳担当者の仕事としてはもっとも需要が高いものであり、発せられた外国語に対してタイムラグを生じさせずほぼ同時に通訳するという役割を担うため、高い集中力と技術が求められます。
複数の言語で意見が交わされる国際会議の場、テレビ番組の生放送などで瞬時に通訳をする必要がある場合などに必要とされています。
逐次通訳
より正確な通訳を行うことが役割であり、そのために発言者には一定の区切りを設けて話してもらった上で区切られた部分を正確に通訳して伝えます。
複雑で専門性が高く、誤りがあってはならない商談や会議、インタビュー、セミナー、講習会などでも行われるものです。
ウィスパリング
ほぼ同時に通訳が行われるという点では同時通訳と変わりのないものであるのですが、聞き手の側だけで通訳を必要とする場合に限られます。
通訳は聞き手の耳元で通訳した言葉を伝えたり、無線機器を使って通訳した内容を伝えたりすることが役割とされます。
随行通訳
外国語圏で仕事をする人のサポートとして随行し、必要が生じる都度というかたちで通訳を行います。
その役割からアテンド通訳とも称されていて外国語から母国語、母国語から外国語といういずれにも対応するケースがあります。
翻訳者・通訳者として企業に雇用されて働く場合
メリット
何といっても企業の翻訳・通訳者は社員として身分が保証され、給与が支給されるということで毎月の収入が安定することなど、収入面でのメリットも大きなものになっています。
ビジネス関係の翻訳はメールや海外新聞の記事といったように、大まかな意味がわかれば良いという仕事が大部分になっていて、完璧である必要がないという精神的な安心感も魅力となり得ます。
こうしたことからまずフリーランスではなく企業に所属して技量を磨き、さまざまな領域の中で自分に向いた仕事を見出して将来的な方向性を考えるという選択もあります。
デメリット
難易度が低い仕事しか任されないような段階では翻訳・通訳者として昇進する期待もすることが難しく、また昇進したとしてもそれによって大きく昇給するといったことはあまりないため本当に信頼が得られるようになるまでにかなりの時間がかかります。
こうした事情から、好きなように仕事をして自由に動き回ることもできるフリーランスへの転向を考えるケースが少なくないのです。
フリーランスの翻訳者・通訳者として働く場合
メリット
フリーランスの翻訳・通訳者は仕事を確保するところからスケジューリング、担当する仕事の量までをすべて自分で調整しなければなりません。
自分の技量をフルに活かして業務にあたるということが仕事の醍醐味であり、自分次第でどれだけでも仕事をすることができます。
デメリット
順調に仕事のスケジュールを埋めることが難しい場合もあり、仕事を確保するために営業的な部分へ力を入れていると翻訳や通訳の実務に割く時間が短くなるなど、本末転倒になってしまう懸念もあります。
また、収入の不安定さは避けることができず、仕事の量によって収入が極端に落ち込むこともあり得ます。