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1980年代にデジタルカメラが登場して以降、日本のカメラメーカーによる製品は高い品質を誇るものとして世界的にも市場をけん引してきました。
特にコンパクトデジタルカメラはカメラの腕を問わず誰でも手軽に写真を撮影することのできるアイテムとしてシェアを伸ばし、営業職も積極的に量販店へ新商品を売り込んできました。
しかしながら2010年代に入って多くの人が持つようになったスマートフォンに劣らない画質の写真を撮影することのできるカメラ機能が搭載されると、市場規模も縮小に転じています。
他方、愛好家を中心として高画質が魅力になっているデジタル一眼レフカメラと同等の画質でコンパクトデジタルカメラのような軽量性も備えたミラーレス一眼カメラについては出荷数が伸びていて各メーカーも営業活動に力を入れています。
カメラメーカーで働く営業職の仕事
ベーシックな業務
一般消費者がデジタルカメラを購入することのできる場所といえば、家電量販店やカメラ店です。
メーカーの営業マンとしては、新製品をはじめとした自社製品が店舗で扱われるように定期的な営業活動を行います。
もちろん製品が店舗に置かれればそれで終わりということはなく、売れ行きが伸びるよう販売の促進にも努めなければなりません、
海外市場の開拓
海外においてもメーカーの販路を拡大するべく、営業担当者は世界の各国で特約店などのネットワークを広げていきます。
その上で自社製品を紹介し販売へつなげていくということで、現地で正しく商品について理解してもらった上でセールスに関する戦略の立案から指導にまでかかわっていきます。
営業活動の課題
デジカメ、特にコンパクトデジタルカメラは手軽な持ち歩きが可能であるということから普及しました。
ですがスマホが撮影機能を備えたことで、とにかく写真を撮ることができれば良いというだけの人はあえてカメラという別の機器を持つ必要を感じなくなったのです。
そこでメーカーの営業マンとしては、スマホのカメラと比較して画質なり優れているポイントをアピールしなければなりません。
量販店などの店頭に自社の製品が置かれていても、たとえば隅に追いやられているだけでは意味がありませんし特長がわかるようにしなければ魅力も伝わらないというもの。
営業職が店舗を訪れたお客さんにとって手が出やすくなる仕組みからを企画し、担当者へ提案する必要があります。
カメラの営業を成功させるためのヒント
コンパクトデジタルカメラについて
苦境が続くコンパクトデジタルカメラですが性能の向上は続いていて、一眼レフにも匹敵する画質を実現させたいわゆる「高級コンデジ」というものも開発されています。
また光学ズーム機能についても、いくつものレンズを用い鏡筒が伸び縮みするといった仕組みはそのままスマホに使うことができないものです。
今やズームの倍率は30倍から40倍といったところまで実現されていますから、営業職にとってもあらたに売り込むことのできる活路は生まれてきています。
デジタル一眼レフカメラについて
古くから「一眼レフ」というと、本格的にカメラを趣味としている層に需要が限られるといったイメージもありました。
時代がデジタルになり一眼レフが「デジイチ」となってもその印象は根強く残っているのですが、実はほぼ標準搭載されている動画の撮影機能に対するニーズが高く実際に映画などの映像作品にまでも使用されています。
そこまでこだわったカメラは必要としていないと考えている層へ向けても異なったアプローチをすることのできる余地はあり、営業職として発想の転換が必要であるということもできるでしょう。
ミラーレス一眼カメラについて
停滞気味になっていたデジカメ市場において登場してから好調が続いているミラーレス一眼は、コンパクトな本体を持ちながらレンズを交換して画質を高めることも可能。
つまり、コンパクトデジタルカメラとデジタル一眼レフカメラの双方が売りにしている利点をともに備えています。
そのため営業マンもセールストークを展開しやすく、場面に応じてコンパクト一眼やデジタル一眼などと呼び分けることも効果的です。