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多くの仕事では、わかりやすく説明するために表が用いられます。ときにはグラフを用いて説明する場合もあるでしょう。
また在庫管理や見積書、予算と実績の比較など、数字を用いて計算する機会も日常的に発生します。
Excelエキスパートは、企業での事務作業を効率化し、また売上のアップに役立てることができる資格です。表計算ソフトは仕事には欠かせませんので、どの企業でも歓迎される資格です。
今回はExcelエキスパートの資格を活かして転職したいという方にアドバイスします。
Excelエキスパートの資格を活かせる職場の求人傾向
Excelエキスパートはオフィスソフトの資格であることから、活用できる仕事も事務職を連想しがちです。しかし、実際には技術職でも使う場合もあり、さまざまな職場で活かせます。
どのような職場で活かせるのか、説明していきましょう。
企業の管理部門
企業の管理部門では、社内向け資料作成や備品管理、予算と実績の管理など、Excelを活用できる仕事が多数あります。
特に社内向けの説明資料では、表やグラフを使用してわかりやすく説明することも多いでしょう。
また業務システム間のデータのやり取りや官公庁向けにデータを作成する場合は、csvファイルが指定される場合も少なくありません。
csvのファイル構造はExcelと似たしくみですから、Excelエキスパートの資格が役立ちます。
月給は企業や担当業務により差がありますが、20~30万円程度が多くなっています。
営業職や営業事務
営業職や営業事務は、Excelエキスパートの資格を十分に発揮できる仕事です。
見積書、納品書など、顧客に提出する書類の多くをExcelで作成している方は多いでしょう。このような書類は定型的ですので、工夫次第で入力項目を最小限にして、業務効率をアップすることも可能です。
また営業部門は顧客と直に接する仕事ですから、売上を上げるためにわかりやすい資料を作成する必要があります。
表やグラフ等も使う機会が多いですから、Excelエキスパートの資格をプレゼンに役立て、受注につなげることが期待できます。
営業職の月給は企業や業種により大きな差があります。20~35万円程度が多いですが、努力次第でさらに多くの給与を受け取ることもできるでしょう。
一方、営業事務の月給は20万円前後となっています。
情報システム会社
情報システム会社では設計書や仕様書など、さまざまな種類の資料を作成する機会があり、その多くはExcelが使われます。
また顧客担当者に対しての説明資料を作成する場合もあり、ときには表だけでなく、グラフなどを使って説明する場合もあるでしょう。
ITエンジニアならばExcelも問題なく使いこなせるだろうと思われる方も多いと思いますが、必ずしもそうではありません。
汎用機やLinux向けのシステムを開発しているエンジニアの中には、Excelに詳しくない方もいます。
このような方の中で、Excelエキスパートは重宝されます。
月給は職種により差がありますが、25~30万円程度が多くなっています。
施設管理の職場
ビルやショッピングセンターなどの施設管理を行う職場でも、Excelは日常的に使用されます。
施設管理では、電気やガス、水道などの使用量を日々点検する仕事があります。電気・ガスのメーターや量水器は何ヶ所も設置されていますから、施設全体での使用量を計算するためにExcelは役に立ちます。
ときにはマクロを使うこともあり、Excelエキスパートの知識が必要になることもあるでしょう。
また、施設のオーナーから月別の電気や水道、ガスの使用量など、さまざまな資料の提出を求められます。
表やグラフを使ってわかりやすく説明する場合もありますから、Excelが使える人は作業を迅速に進めることができ、重宝されることが期待できます。
月給は18~25万円程度が多くなっています。大手企業の場合はさらに多くの給与をもらえる場合もあるでしょう。
Excelエキスパートを武器に転職したい人へのアドバイス
多くの職場ではExcelが使われていますから、Excelエキスパートが活躍できる職場は多いです。しかし、実際にこの資格を武器に転職をめざす場合は工夫が必要です。
Excelは業務の効率化として使われることが多いです。そのため職務経歴書を書く際、また面接の場では、Excelを使用したことによって業務を効率化した実績を示すと良いでしょう。
できれば応募する企業の業務が何かを調べ、この業務に対して効率化した実績を提示できると、大きなアピールポイントとなります。そのためにも、応募先企業の仕事内容を調べておくことは重要です。
また職務経歴書を書く際は、職務に固有の「業務を効率化したいポイント」を把握した上でアピールポイントを書くと、より良い応募書類ができるでしょう。
応募する職種が未経験の人へのアドバイス
Excelエキスパートの資格をお持ちの方の中には、これまで経験したことのない業界や職種に応募する方もおられるでしょう。この場合、どのような点に心がければ良いのでしょうか。
Excelエキスパートは転職に有利になる資格ではありますが、それだけではなかなか採用に結びつかない資格です。
従って、応募する職場の仕事内容をよく調べ、具体的な志望動機につなげることが大切です。また自己分析をしっかり行い、あなたに向いた仕事に応募するようにしましょう。
その上で、過去にExcelを使って仕事の効率化をした事例を説明できれば、採用に近づくことになります。
まとめ
ここまで、Excelエキスパートの資格を活かせる仕事について説明してきました。
Excelは多くの企業で使われていますので、Excelエキスパートはどの企業でも活かせる資格です。しかし、職場は仕事をする場所ですから、資格を仕事に生かせなければ意味がありません。
そのため、転職活動では資格だけをアピールするのではなく、応募する企業での仕事にどう生かすかを含めてアピールすることが必須です。業務の効率化をした実績があれば、高く評価されることも期待できます。
またExcelは定期的にバージョンアップされており、その都度新しい機能が追加されています。IT情報誌やWebサイトでもExcelの新しい使い方が紹介されることがあります。
そのためExcelエキスパートを取得したからといって油断せず、新しい機能や使い方をチェックし、業務に生かしていくことも必要です。
なおExcelエキスパートを持っていることにより、職場ではパソコンに詳しい人としていろいろな相談を受けることもあるでしょう。
可能ならばExcel以外のオフィスソフトやWindowsについても勉強すると、さらに仕事の幅が広がります。