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「外資系金融」というと、給料が高い、仕事がハード、などといったイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

フロントオフィスである営業部門はクライアントや取引先との窓口であり、職業柄、ある程度の忙しさは覚悟しておいた方がよいでしょう。

しかし、成果や実績を残すことができれば、きっちりと仕事をした分が報酬に反映されるので、やりがいのある職種であるといえます。

外資系金融の営業へ転職を希望している人は、業界について知っておくとともに、求人選びのポイントをおさえておくようにしましょう。

外資系金融の営業マンの年収は高い!

外資系金融の年収が高いというのは本当です。営業以外の職種であっても、一般的な日本企業よりも収入は概ねよいといえるでしょう。

外資系企業の中でも、金融業界は平均年収でナンバー1を誇ります。その中でも、アメリカ・ニューヨーク州に本社のあるゴールドマン・サックスは、平均年収1,300万円というトップクラスの水準です。

しかしこれはあくまで平均年収ですので、それを下回る人もいれば、倍以上上回るといった人もいます。20代の営業で年収1,000万円を超える人も、外資系金融では珍しくありません。

外資系金融の年収はなぜ高いのか?

それでは、なぜ外資系金融の年収は高いのでしょうか?

その理由の1つに、そもそも外資系金融は、ベース給が高いということがあります。ゴールドマン・サックスの平均年収が1,300万円だと述べましたが、この内訳はベース給が850万円、インセンティブ給が450万円となっています。

インセンティブ給とは、売上の実績や仕事の成果などに応じて支払われる、いわばボーナスのようなものです。成果主義・能力主義である外資系企業では、会社の売上に貢献した分、きちんと収入に反映されます。外資系金融の年収が高くなる2つ目の理由として、インセンティブ給の高さがあげられるでしょう。

また、このインセンティブ給が、営業職の場合は、ほかの職種よりも高めに設定されているケースが多く見られます。したがって、外資系金融の営業の年収が高いのも理解できます。

外資系金融は高収入の分、解雇のリスクも高い

金融業界に限らず、外資系企業は成果主義・能力主義であるため、会社の戦力にならないと判断された場合は、容赦なく解雇されます。

そのほかにも、会社の業績の悪化や、支店を撤退させるなどの理由で解雇になる可能性があります。特に営業部門などのフロントオフィスでは、こういったことが起きる可能性がより高くなります。

外資系金融は高収入である分、解雇のリスクも高くなるということを覚悟しておきましょう。

外資系金融の営業の求人選びについて

次に、外資系金融の営業の求人選びの際に、どのような点について気をつけたらよいかについてご紹介します。

英語力は必要なのか?

外資系企業の業種や職種によっては、英語力をさほど重視しないところもありますが、外資系金融では、基本的な英語力は必須です。社内メール、電話、書類、会議やミーティングにいたるまで、外資系金融では、すべて英語を使って行われると思ってよいでしょう。

クライアントや取引先の窓口でもある営業職となれば、ネイティブスピーカーレベルとまではいかなくとも、より高い英語力を求められます。

たとえば、「13」と「30」、「15」と「50」といった数字を英語でいうとどうなるでしょうか。スペルは、それぞれ「thirteen」と「thirty」、「fifteen」と「fifty」となり、アラビア数字でも英単語でも、活字になっていれば、両者が異なることは明らかです。

しかし、これを口頭でやり取りするとなった場合、英語に不慣れであると、特に電話では、注意してヒアリングをしないと、聞き間違う可能性が高くなってしまうでしょう。

金融業界は、巨額のマネーを動かす仕事です。数字が1桁違うだけで、大きな損害を被ることもあります。そういった点で、外資系金融では英語ができないと話にならないのです。

優秀なライバルが多くなる

外資系金融の営業は、激務といわれつつも、憧れる人が多い花形の職業であり、人気の職種です。その上、入社時には高い学歴が求められるといったことがあるため、外資系金融には必然的に優秀な人材が集まってきます。

また、外資系金融業界の転職市場は、ほかの外資系金融企業から転職するといったケースが多く見られます。外資系企業は、ノウハウと知識があり、即戦力となるスペシャリストを求めていますので、同じ業界からの転職者が多くなるのも理解できます。

したがって、外資系金融の営業へ転職するとなれば、周りは強力なライバルだらけということになります。前職で何らかの実績がある、有益な資格を保有している、応募先企業の売上に貢献するようなクライアントとのコネがあるなどの強いアピールポイントがなければ、ライバルに差をつけることは難しいでしょう。

前職で自分の強みとなるキャリアを築けているのであれば、外資系金融の営業にぜひチャレンジしてみましょう。もし転職できれば、優秀な人材と一緒に働くことで刺激を受け、さらなるキャリアアップにもつながります。

未経験者でも転職できる可能性はあるのか?

業界未経験者が外資系金融の営業に転職できる可能性は、あまり高いとはいえません。

先にも述べましたが、外資系企業は即戦力となる人材を求めているということ、さらに、同じ外資系金融業界からの転職者などのライバルが多いということがその理由です。

ただし、可能性はゼロではありません。外資系金融でも、企業によっては「未経験者OK」という求人があるからです。

ゴールドマン・サックスのような大手企業は厳しいかもしれませんが、それほど規模が大きくない外資系金融では業界未経験者を募集するケースもあります。

また、外資系金融の求人は非公開で募集されることが多いので、根気強く求人を探すようにしましょう。

まとめ

経済産業省の外資系企業動向調査概況(2016年)によると、日本国内にある外資系企業の数は3,410社で、そのうち金融・保険業は164社にのぼります。

外資系の非製造業種の中では、金融・保険業の企業数は5番目ですが、経常利益は6,000億円を超え、情報通信業や卸売業を上回り、トップです。外資系金融の年収が高くなるのも当然のことでしょう。

「外資系金融」とひと口にいっても、銀行、証券会社、保険など、提供しているサービスはさまざまです。企業や業界について多くの情報を収集し、研究すれば、外資系金融の営業へ転職する道が開けるに違いありません。

根気強く転職活動するとともに、自分のアピールポイントをきちんと整理して、ライバルたちに差をつけるようにし、転職を勝ち取りましょう。