[PR]

宅地建物取引士の資格をお持ちの方は多いと思いますが、この資格を活かせる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。

また、どのような求人が出されており、採用されるためにはどうすれば良いのでしょうか。

これらは、転職希望者にとって大変気になる点です。

今回は宅地建物取引士の資格を活かして就職したいという方にアドバイスします。

宅地建物取引士の資格を活かせる職種

宅地建物取引士は大きく分けて、不動産取引や開発の仕事と、不動産運用の仕事があります。

ここではさまざまな仕事の中から、代表的な職種を紹介します。

住宅販売営業

住宅販売営業は、宅地建物取引士が活躍できる職場として代表的なものの一つです。資格独占業務である重要事項説明などの業務を頻繁に行うことになります。

営業職といっても、基本的に飛び込み営業はなく、反響営業が中心です。住宅展示場に訪問した来場者やWebサイトからの問い合わせがあった消費者に対して、説明を行い契約に結び付けることが仕事です。

また契約後も物件の引き渡しまで、顧客に対する窓口としての業務を行うことになります。来場者宅や購入者宅へ訪問し、説明する機会もあることでしょう。そのため、土日も仕事という場合もあります。

月給は企業により差があり、22~40万円前後の企業が多くなっています。

賃貸営業

不動産は売買だけでなく、賃貸もあります。賃貸物件は分譲に比べて入居者の出入りも多いですから、宅地建物取引士が活躍できる場面も多いです。また賃貸は個人だけでなく、法人向けの物件も多数あります。

個人・法人とも、顧客の要望をヒアリングし、適した物件の案内や内見、重要事項の説明や契約といったところが主な仕事です。

月給は企業により差があり、25~40万円程度となっています。

デベロッパーでの物件開発

自社で住宅やホテル、ショッピングセンターなどといった、さまざまな建物の建設に関わる場合もあります。

進出先の選定や用地の仕入れなどといった、主に仕入担当としての視点で仕事をすることになるでしょう。

月給は企業により差があり、25~35万円程度となっています。

プロパティマネジメント

不動産は資産の一つでもありますから、オーナーとしてはなるべく有効に活用し、多くの収入を得たいものです。

そのため単に入居者の紹介をするだけでなく、オーナーに対して入居者を増やすための提案をすることも大切な仕事です。

また適正な家賃や価格の調査、リフォームや大規模修繕の提案など、不動産価値を向上させるための様々な業務があります。

場合によっては物件の管理委託契約を請け負うこともあります。

月給は企業により差があり、20~60万円程度となっています。頑張り次第で大きく昇給できる仕事といえるでしょう。

宅地建物取引士の求人の特徴と見極め方

求める人

求める人の欄には、どのような人とともに働きたいかが書かれています。

あなたがその会社で成果をあげられるかどうかをチェックする主なポイントでもありますから、十分に確認し、納得のいく会社に応募するようにしましょう。

また「30代の社員が活躍しています」等の記載がある場合は、採用にあたって年齢制限をしたいという意思があると考えられます。そのため求める条件に合致しない場合は、応募を控えると良いでしょう。

学歴・経験・資格

応募先企業と同じ職種、または不動産関係の経験があれば良いことは言うまでもありません。

しかし、意欲と適性があれば成績を伸ばせる仕事でもありますから、学歴・経験不問としている企業も少なくありません。

勤務地

勤務地を選べるかどうかは、企業によります。自宅から通える勤務地を指定する会社が多い一方、会社によっては勤務地を選べない場合もあります。

勤務時間

法人相手の仕事であれば、平日は9:00~18:00で勤務し、土休日は休みという職場が多いでしょう。

一方で住宅販売営業や賃貸営業など、個人客を相手とする仕事の場合は、土休日の方が忙しいことが多いです。

そのため、土休日に出勤させ、代わりに平日を休みにするといった措置が取られることもあります。

雇用形態

雇用形態は正社員の場合、契約社員の場合があります。そのため、応募の際によく確認しましょう。

なお正社員の場合は、入社後3か月間程度の試用期間が設けられることが一般的です。

給与・賞与

給与は会社により異なります。金額幅が大きい場合は、営業成績による増減が大きいものと考えられます。また、別にインセンティブとして金銭が支給される場合もあります。

賞与欄には一年間の支給回数と、平均支給月数が書かれています。これも営業成績などにより、支給額は社員ごとに異なることが一般的です。

待遇・福利厚生

社会保険や健康保険、交通費支給は必須条件です。但し交通費については、上限額が定められている場合がありますので確認しておきましょう。

また不動産を扱う仕事が多いため、車出勤の社員も多いです。車出勤の社員にはガソリン代が支給されますが、支給額の確認は必要です。

宅地建物取引士の資格を武器に転職を成功させるには

宅地建物取引士が活躍できる職場は多いですが、この資格を武器にして転職を成功させるためには、いくつか工夫が必要です。そのポイントを説明します。

自己分析をしっかり行おう

良い転職をするためには自己分析が大切です。特に宅地建物取引士のように就職先の選択肢が多い資格の場合は、自己分析はあなたに適した仕事を選ぶための重要なポイントとなります。

主なものでも入居者の満足を目的とする住宅販売・賃貸営業や、オーナーの利益を最大化するプロパティマネジメントなど、様々な立場での仕事があります。

そのため転職にあたっては自己分析をしっかり行い、あなたのやりたい仕事を選ぶことが大切です。

仕事内容もチェックを

ひとくちに宅地建物取引士を求める企業といっても、その仕事内容はさまざまです。そのため、仕事内容をきちんとチェックしておくことも大切です。

例えば販売や賃貸ならば多くのお客様とコミュニケーションを取り、成約に結び付けることが重要です。

その一方、プロパティマネジメントならばオーナーとじっくり話し合い、信頼関係を醸成することが何よりも重要となるでしょう。

仕事内容も100社あれば100通りの違いがあります。転職する際にはあなたのやりたいこととマッチするか、細部まで確認することが大切です。

職種によっては運転免許が必須の場合も

個人向けの住宅販売営業職やデベロッパー業務においては、運転免許が必須の場合も少なくありません。住宅や建物はタクシーでしか行けない場所にもありますから、この点は当然ともいえるでしょう。

従ってこの職種を目指す場合は、入社後ご自身で車を運転する機会も多くなります。運転に不安がある方は予め練習しておくと良いでしょう。

未経験の職種にチャレンジする方が採用されるためのアドバイス

宅地建物取引士の資格をお持ちの方の中には、これまで経験したことのない業界や職種に応募する方もいるでしょう。この場合、採用されるためにはどのような点に注意が必要なのでしょうか。

この資格を活かせる仕事は個人向けと法人向け、分譲と賃貸、入居者とオーナーといったように、立場によって大きく業務が異なることがあります。

前職ではOKとされていたことが、転職後はNGとなることも少なくありません。そのためこれまでの経験を過信せず、応募先企業の立ち位置にふさわしい仕事をするという意識が大切です。

また入社後は知らないこともたくさん出てくると思いますので、積極的に学ぶ意思を示すことも必要です。

まとめ

ここまで、宅地建物取引士を活かせる仕事について説明してきました。様々な立場の仕事があることに気づいた方も多いと思います。

共通することは、不動産を通じて幸福な生活をするための手助けをするという点でしょう。

個人の入居者は快適な住まいを、法人の入居者はより良いオフィスを、そしてオーナーは収益アップを求めています。

宅地建物取引士の資格を活かせる仕事はこの希望を実現させることができる、とても社会的な意義のある仕事です。

それぞれの仕事には求められるスキルが異なります。特にプロパティマネジメントの場合は、不動産以外の資産運用についての知識も必要となるでしょう。このため不動産以外の勉強も必要です。

いずれにしてもコミュニケーションが必要な仕事ですので、自らの営業成績を上げるだけでなく、顧客からの信頼を勝ち取ることが何よりも大切です。