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秘書 × 求人・転職
秘書の求人・転職動向
秘書を募集している求人の数は大きく変動するということもなく比較的安定しているのですが、企業の事業展開として海外に拠点を置き国外との取引を増やす傾向が強まっている近年の流れとしては、語学力を備えている人材を求める動きが強まっています。
社内で人事異動があって役職者が交替するとそれに合わせて秘書も入れ替えられるという場合が多いため、異動が多くなる毎年の4月ごろになると求人の件数もそれにつれて増えていきます。
転職を検討するにあたっては、3年を超える実務経験があって語学にもある程度明るいとなれば、即戦力として期待されるところも大きくなります。
未経験からの転職
秘書業務をまったく経験したことがないということであってもあらかじめ秘書検定の2級以上を取得している、過去の事務職で相応の処理能力を身につけているといった部分があれば正社員としての採用も期待することができます。
ただし近年では未経験者を可とする職場の多くが派遣社員を求めるようになっているため、紹介予定派遣契約での就業を意識して、派遣社員という身分でキャリアをスタートさせる選択肢もあります。
経験者の転職
秘書が働いている職場としては一般企業だけでなく各種団体や医療機関、議員事務所などといったさまざまな場所がありますから豊富な経験を積むことやスキルアップを果たす目的で複数回の転職を繰り返していくことも珍しくはありません。
秘書に限っていれば何度も転職していることが求職活動にあたってデメリットになるということもなく、むしろ特定の職場における経験だけでなくさまざまなかたちで実務経験を積んでいることがプラスにもなり得るのです。
ただし、短いタームの中で頻繁に職場を変わっていることはやはり好ましくなく、ひとつの職場で最低でも2年から3年は勤続することで人物としての信頼にもつながります。
秘書の求人の選び方
職場の雰囲気に注目する
秘書という職種の性質から担当する上司と接する時間は長くなりますから、気持ちの良い環境で仕事をするためには上司との相性が重要です。
中小企業などですと気性の荒いトップが会社を引っ張っているといったケースもあり、社内がいつも緊張した空気になっているなど人によっては息苦しく感じられてしまう可能性もあります。
求人情報の内容から上司の人物像までを判断することは難しく、職場見学の機会や採用選考でオフィスを訪れる際にできるだけの雰囲気は確認しておきたいところです。
ストレスが少ない環境で働いて秘書として持っている力を最大限に発揮するためにも、アットホームな雰囲気があって人間関係も良好であれば理想的でしょう。
人に注目する
特に議員秘書などですと採用にあたって人のつながりを重視する傾向もあり、知り合いのつてで人材を探すほか親族に公設秘書を担当させるといった事例が少なくありません。
その中で政策担当秘書については血縁にこだわらず能力のある人材を求める向きもあり、とにかく信頼関係が築かれていなければ務まりませんから私設秘書から始めて公設秘書を目指すという選択肢もあります。
秘書として採用されるためのポイント
採用に有利な資格
秘書として選考へ臨む上で絶対に必要とされる資格があるわけではありませんが、秘書検定などは保持していることで間違いなくプラスになります。
直接は実務と関係しない資格であっても、自主的に多方面のスキルを高めようと取り組んでいる姿勢は十分なアピールポイントになるのです。
活かすことのできるスキル
職場によってさまざまな仕事が求められる秘書ですが、共通して最低限求められるものは事務処理力です。
大前提としてパソコンの操作や会計処理のほか電話応対、来客への対応などといった一般的な事務はこなすことができなければなりません。
秘書にはしっかりした言葉づかいや立ち居振る舞いを身につけていなければならず、その上で臨機応変な対応をすることも求められます。
面接においても、親しみやすさや話しやすさといったコミュニケーションスキルの部分をアピールしたいところです。
実務で外国語を用いる場面も多い外資系企業などで働く秘書にはハイレベルな語学力が必要とされ、TOEICのスコアでいうと900点程度が目安となります。
留学経験や過去に外国語を用いて仕事をした経験なども、大きなアピールポイントになるでしょう。