生命保険・損害保険の金融事務の求人・転職動向
転職者の数
生命保険・損害保険にかかわる仕事をするにあたっては、どうしても保険に関する専門知識が必要とされます。
そのため過去に業界での経験があれば金融事務職にしても求人へ応募しやすく、事実経験を活かした転職者の数も多くなっています。
求人数の推移
生命保険会社に勤務する金融事務職のスタッフを募集する求人の数は1年中、時期を問わずに安定した状況が続いています。
人員の出入りが激しいという一面もあることから、企業によっては月に一度といったハイペースで採用面接を実施しているケースも少なからずあります。
損害保険会社が金融事務職として働くスタッフを募っている求人募集については、常時かなりの件数になっています。
時期によって大きく変動することなく安定したものになっていて、生命保険会社と比較しても多くなっています。
- 事務の複雑さ…火災保険や自動車保険など保険商品のラインナップが幅広く、多様な対応が求められることでできるだけスキルの高い人材を採用したいために応募者から適任者が見つからなければ採用者も決まりにくい
- スタッフの定着率…職種としてかなり忙しく、クレームへの対応なども多いことで精神的なストレスなどからスタッフが定着しにくい
生命保険・損害保険の金融事務の求人の選び方
企業規模にこだわる
保険会社で働く金融事務職となると、現実には新卒者をのぞき大手の企業で直接の求人を出している事例がほとんど見られません。
直接の採用活動ではなく人材紹介会社などを活用している企業も多い状況があり、転職者の職場としては大手の保険会社代理店などが主流になっています。
中途入職で本社勤務といった採用はかなりのエキスパートでなければ難しいため、そのあたりをよく考えて職場探しをしなければなりません。
業務内容から選ぶ
金融事務職と一口にいっても、生命保険会社と損害保険会社とでは業務内容の違いがあります。
いずれにしても保険にかかわる専門的な知識がある程度必要とされることは変わらないのですが、傾向としては損害保険会社で採用の基準として実務経験を求める向きがあります。
そのため職種未経験であれば生命保険会社で採用される可能性がより高くなっていて、損害保険会社を希望するならばアルバイトなどとして経験を積み正社員としての登用を目指すといった道もあります。
研修の体制で選ぶ
保険会社各社では新人スタッフに対して実務へ入る前に一定の研修期間を設けていることが多く、その研修に参加しなければ入社を認めないようになっている例もあります。
その中では金融事務職へ向けても事務職としての業務だけでなく実際に保険契約を獲得することもしなければならない場合が少なくないため、どうしても純粋に事務職としての仕事だけをしたいという希望があれば研修の内容までしっかり確認しておくことが必要です。
生命保険・損害保険の金融事務として採用されるためのポイント
活かせる経験
保険会社において金融事務職として仕事をする上では、お客さんとの電話でのやりとりが欠かすことのできないものになっています。
そのあたりは過去にコールセンターで働いたキャリアがあると、採用へ向けても有利な材料になります。
保険会社の金融事務職には、売り上げが伸びるよう営業職のスタッフをサポートすることも求められます。
そこで自らにも営業職として働いた経験があれば、営業スタッフからの要望にも迅速に応えることができますし自分なりのアドバイスを送ることなどもできるということで採用へつながりやすくなります。
ここをアピールするべき
保険会社において金融事務職としての仕事を時間内でしっかり終わらせるためは、パソコン操作をはじめとした事務処理の相応なスキルが求められます。
難しいことが必要とされるわけではありませんが、たとえば一定以上の文字入力速度などはアピールポイントになります。
金融事務職に限らず広く事務職としての経験があれば、採用選考の中でも積極的にアピールしたいところです。
具体的に自分のした仕事によって全体の業務効率が向上したというように、具体的なエピソードがあると経験値も伝わりやすくなります。