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近年になって労働者の環境改善が進められ、営業職にも週休二日制の勤務体系が多くなりました。
それでも現実には休日出勤を求められるケースがあり、また営業マンが自ら休日に働いているという実態もあります。
それは営業という仕事の成果が数字によって評価されていることが要因として大きく、ノルマや目標を達成することができなければ評価や収入の低下にもつながり得るために休日を使ってでも成績をあげようとするのです。
またお客さんあっての仕事ですから要望に応えるべく、呼び出しや納期の設定に合わせて出勤することもあります。
仕事の内容によって異なる営業職の勤務体系
営業職全体での変化
労働をめぐる問題として長時間労働や休日出勤といったことが注目されるようになり、営業職に関しても週休二日制を謳う企業が多くなりました。
それとともに従来よく見られていた休日出勤に関しても、厳密な規定を設ける職場が増えてきています。
- 代理店営業…生命保険業界などで、休日出勤に事前の申請を必須とする企業が増加
- 医療営業(MR)…製薬業界で全体的にコンプライアンスが強化されていることを受け、休日出勤が減少
労働環境の改善が進められている中においても営業職という仕事の性質上、どうしても休日出勤をせざるを得ない事例はあります。
事務的にこなすことのできる仕事ではない以上、休日であっても対応が必要とされるさまざまな外的要因があるのです。
- お客さんからの要望…個人への販売が多い自動車や住宅などを扱う場合に顕著
- ノルマや目標の問題…アポイントメントを取らない個人営業などでは売り上げを伸ばすために休日の架電や訪問も
- 事務作業…法人営業などで取引先が営業している平日に訪問スケジュールを集中させ、休日を報告書や資料の作成などに充てる
休日出勤する営業職への待遇
営業職が休日出勤する場合に給料面が曖昧になっている職場は、少なからず見受けられています。
というのも元から外回りが多い仕事であり内勤と異なり勤務時間の枠をくくりにくく、実際の対応としては休日に勤務した部分も含めたインセンティブや営業手当で補てんしているところがあるのです。
休日出勤に関しては労働基準法の規定があり、通常の出勤日に勤務した給料に比較して35%の割増賃金や代休を取得するように定められています。
金融営業などですと求人情報でも代休を取得することができると紹介しているケースがありますから、今は就職活動をする段階から休日出勤の扱いについて確認しておくことも重要です。
営業職の休日出勤が求められがちな業界
卸売業、とりわけ総合商社の営業職となれば世界を舞台として働くることになりますから仕事の相手は海外にもいます。
ビジネスを日本時間で考えることができませんから休日出勤も多いのですが、これに関しては激務への対価として高額な給与が設定されています。
海外駐在ですと、国内で勤務している場合と比較して年収が1.5倍から2倍程度に達している事例もあります。
人材派遣業は人と人とを介する仕事であり、マッチングも担当することが多い営業職のスタッフは相手の都合に合わせるかたちの休日出勤で打ち合わせをしなければならない場面も多々あります。
また派遣社員のスタッフが突発的に欠勤した場合などですと、曜日や時間も問わず対応しなければなりません。
不動産業の企業で働く営業職に関しては通常、給与体系が基本給と歩合給で構成されていて歩合給がより高い割合を占めています。
週休二日制になっているとしても売り上げが目標に足りていなければ、休日出勤をして働いている人が少なくありません。
休日出勤の少ない業界へ転職したいなら、こちらの記事もお読み下さい。
休日出勤に関するブラックな実態
人員が不足している企業などで特に、営業職が急に呼び出されて休日出勤をしなければならないという実例が往々にして見られます。
中には急に取引先へ商品を納品しなければならないからという理由で、休日に呼び出されてそのまま出張しなければならないというケースも。
こういったことが常態化されているとなると、社会問題になっている「ブラック」な職場としての要素があると考えられます。
企業によってはそもそも達成することが困難な営業ノルマや目標を定めている場合があり、なんとか数字を達成しようと休日出勤をしていても叶わないことがあります。
このような状態が何ヶ月が続いていると、営業成績が良くないという理由で休日出勤分はもちろん基本給の金額までが減らされる場合もあるのです。
目標管理がどのようになっているかなど、営業職としての就職を希望するにあたってはあらかじめチェックしておきたいところです。
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