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事務職の中でも人気の会計事務。経験者であっても苦労することが多いです。それでは未経験者の場合はどうなってしまうかと言うと、もっと難しいです。

しかし、どうしても会計事務で働きたい人もいるでしょう。

そこで今回は、私も実際に成功させた未経験時で会計事務の転職試験を受けた際にやった大事なことを紹介します。

未経験で経理として採用されることは可能か?

大手企業へ転職するのは限りなく難しい

大手企業に未経験で経理や財務関連の職に就きたいと思っている人もいるのではないでしょうか?しかし、それはとてつもなく難しいことです。仮に欠員が出たとしても、経理に携わってきたエキスパートを採用するケースが多いでしょう。

さらに中小企業についても、経理意外に労務や庶務など一人で兼務しているケースも多いため、求人募集も転職者に対して少ない状況です。

経理・財務・会計の平均給与は月収20万円

平均年収は277万円で、月収は20万円となっていて、高収入はそこまで期待できないと言っても良いです(はたらいく2014-2015調べより)。

月収で30万円以上給与をもらっている人も、10%以下となっています。さらに男女別の求人応募者数を見ても、半々となっているのが現状です。しかし、実際に働いている人は女性の方が多いと言えるでしょう。

即戦力として求められる場合が多い

経理採用担当者からすれば、今すぐ即戦力として採用したいという想いが強いです。そのため、経理業務に携わったことがある人をどうしても採用しがちになってしまいます。

未経験から会計事務・経理で働く方法 ~4つのルート~

会計事務の正社員に直接応募する

正社員にいきなりチャレンジしたいと言う人は、直接応募する人が多いです。エントリーの仕方としては、ハローワーク、転職エージェント、新聞の募集広告などあります。

ただし、この場合は競争倍率も相当激しいと思われるので、あなた自身が前職で残してきた「実績」を詳しく説明できるようにしておきましょう。

アルバイト、派遣で何度か転職しながら2~3年かけて経理職を目指す

いきなりは厳しいと思っている人は、アルバイトや派遣で時間をかけながら経理職を目指す方法もあります。

例えば私の場合は、正社員として接客業で働いていた後に、派遣で事務を行ないパソコンスキルを身につけた後に経理職として働いていました。

派遣であれば、およそ1~2年間1つの会社で働いておけば実績を認めてくれる企業も多いです。

もし今まで業務でパソコンを使わない仕事だった人は、未経験者の採用が多い営業職(事務作業がある仕事)で勤務し、その後一般事務を経験し最後に会計事務へと転職するパターンが良いでしょう。

知り合いからのコネ

わずかではありますが、知り合いのコネで会計事務として採用してもらう方法もあります。

例えば、親が経営している会社に転職する。あるいは、親が働いている会社の取引先から紹介してもらうなど色々と方法はあるのです。

特に中小企業であれば、コネ入社も少なくありません。ただしコネがあったとしても、絶対に入社できるという保証はないということも頭の中に入れておきましょう。

別業種で入社してその後異動

経理職としていつか働けたら嬉しいと思っている人は、どこかしらの会社で正社員として入社しましょう。その後経理部へ異動した後に働くと言う方法もあります。

ただ欠点としては、経理未経験者が会社内部で異動してくるということは可能性としては低いです。さらに会計事務として働けるまで時間を要するケースが多いので注意です。

会計事務・経理の求人探しにおすすめの転職エージェント』

会計事務・経理の求人を手に入れるルートはいろいろありますが、求人数・サポートが充実してる転職エージェントの利用は必須です。ハローワークを利用しなかったとしても転職エージェントは利用しましょう。

未経験者の会計事務・経理の求人の選び方 ~3つのポイント~

経理部として独立している企業を選ぶ

会社によっては、「総務部経理課」など経理以外の名前が付いている部署もあります。そういう場所だと経理業務だけではなく、総務の仕事も行なわなければいけない場合も起こるのです。

未経験で経理業務を覚えるのは正直大変にもかかわらず、ほかの業務もこなしていくとなると、正直体が持ちません。なので本当に経理業務しかないのか、求人票の仕事内容の欄で確かめておきましょう。

一連の会計事務を行える企業ならスキルを磨ける

企業の規模が大きすぎると、例えば仕訳業務や債権債務の管理は行なうけれど、月次・年次決算については他の部署が取りまとめると言う場合もあります。

経理のエキスパートになりたいのであれば、多少会社の規模は小さくても、一連の流れを任せてもらえそうな場所で働いてみましょう。

お金の管理を経理へ丸投げする中小企業はNG

経営者によっては、お金に関することは全て経理へ丸投げするような企業もあります。経営者がお金に関する業務から避けているのは、経営管理がしっかりしていない場合もあり企業が倒産することも起こり得るのです。

さらに経営者が会社のお金をたくさん使って出金が増えたとしても、「経理部でどうにかしろ」と言ってくる場合もあります。そのため、経理部と一緒にお金のことを考えてくれる企業で働いた方が良いでしょう。

【業種・現状別】〇〇から会計事務・経理への転職活動のポイント

営業

営業職の仕事は、売上を上げることだと意識して考えてみましょう。例えば、自分が会社全体の何%の売上を出しているか知りたくなった。

さらには、売上を上げるために色々と分析してきたので、今度は会社の数字についても自分なりに解析していきたくなったというアプローチをすれば良いでしょう。

IT

ITは自分でプログラムを組み立てる仕事も多いのではないでしょうか?

「会社の数字を見ながら予算を組み立てていきたい」、あるいは「経理の仕事が効率的になるプログラムを作りながら、会計業務をコンパクトにしたい」というようなアプローチをかけてみましょう。

看護師

看護師は、色々な患者と話す機会が多いです。

それを生かし、経理職では軽いフットワークで色々な部署の人とコミュニケーションをとり、支払漏れを防ぐことにもつなげたいというニュアンスが良いでしょう。

さらには、患者の体について細かく考えていたので、お金のことについても繊細に処理することができるという風につなげるのもアリです。

建築・土木関係

建築は組み立てや図面を書く際に、とても細かい計算をすることも多いです。

なので数字には強いということをアピールしたり、いくら支払処理をやってくれない人がいたとしても持ち前の度胸で、強気に発言できるという方面からアプローチしてみましょう。

フリーター

フリーターでも事務作業を今まで行ってきた人は、パソコンスキルをアピールすることが可能です。

さらに言えば、色々な場所でアルバイトをしてきた人は、どの職場へ行っても職場にすぐ馴染み、人とのコミュニケーションもとれるというアピールもできるでしょう。

臨機応変に対応して、経理業務が滞らないようにすると言う視点で攻めてみてはどうでしょうか?

一般事務

一般事務経験の場合は、経理職に就きやすいです。理由は、事務作業を専門的に行なっているので、パソコンスキルがある人だと見なされやすいためです。

実際に事務でどのような作業を行なっていたかアピールした上で几帳面さがあることも出していきましょう。

また、一般事務として勤務している中で、より専門的な事務業務を行ないたいと思ったときに簿記と出会い、勉強しているうちに会計事務として働きたくなったという方向性で行くのも良いでしょう。

未経験者が会計事務・経理として採用される確率をアップさせるためにできること

日商簿記の資格をとる

経理を極めようと思っている人からして、日商簿記の資格取得は基本となります。

最低でも2級を取得しておくと良いでしょう。実際に社会人になってから合格する人もいるので不可能なことではないですよ。

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パソコンの資格をとる

会計事務の仕事は数字の計算がメインではありますが、売上実績や事業計画などの資料を作ることも多々あります。そのため、ワードとエクセルは使えないと仕事が進まないでしょう。

場合によっては上司から、「明日の午前中、急遽会議が入ったから、今年度の収支報告を載せた資料を作って」と言われることもあります。

そのため、パソコンが使えないと作業が捗りません。自分の仕事をしたいと思っていても、取り組むことができなくなるので一通りパソコンスキルを身につけて資格をとっておいた方が良いでしょう。おすすめは「MOS試験」です。

経理に生かせることがないかまとめておく

自分の今までの経験で、何を経理に生かすことができるか考えることも重要です。自分のことを分析できない人は、会社の数字も分析することは難しいでしょう。

未経験だけど、この部分だけは誰にも負けないということを見つけることも重要です。

【年代別】企業が求める会計事務・経理の人材

20代:経理としてのエキスパートになれそうか見られる

20代の転職希望者だと、人事採用者は「会社のなかで生き残れるか」、「今後経理職として活躍してくれるか」という視点で見ます。

そのため、将来性を買ってもらえる場合も多いです。経理職としてどのような方針で働こうと思っているのか。さらにどれほどの熱意があるのかということも、採用基準としてウエイトを占めるでしょう。

30代:スキルがあり即戦力になるか

30代ともなると、経理経験があるのが前提になるでしょう。今までに会計事務でどのような業務に携わってきたかが、とてもカギになります。

やはり初歩的な作業しかやって来なかった人に比べると、会計業務全般を行なってきた人の方が内定を取りやすくなるでしょう。

40代:部全体を管理しきれるか

40代ともなると、主に管理職の採用が多くなります。そのため課長や部長としての経験がある人を採用しがちになるでしょう。

さらに部下を管理するとのも重要になるので、人としての良識があるかと言うのも見られます。

未経験者が知っておきたい会計事務・経理の仕事の種類

仕訳業務

まず会計事務として最初にやるべき内容が「仕訳業務」です。これは勘定科目を用いて日々の取引を記していくものです。

これによって「資産・負債・純資産・費用・収益」の増減を把握することができます。ほとんどの会社では「会計ソフト」を利用して仕訳業務を行なっているのです。

債権債務の管理

会社にはほとんどの場合取引先が存在します。ここで言う債権とは、取引先から回収すべき売上金などのこと。

逆に債務とは、仕入金額など取引先に支払うものを指します。債権債務が期間内に処理しているのか管理するのも、会計事務として大事なことなのです。

交通費の精算

従業員の中には、営業活動や出張などで外出する人もいます。その場合にかかる交通費については、ほとんどの会社の場合は外出する本人がお金を立て替えて払っています。

そのため、経理部で立て替えてもらった金額を支払わなければなりません。それが交通費の精算と言われるものです。

月次決算

毎月の経営状態を明らかにする作業が「月次決算」です。それをするために日々の仕訳状況は大事になってきます。

その月にかかった総費用と総収益を差し引きして、利益(損失)がいくら出たかというのを記した「損益計算書」という帳簿を作成し確認するのです。

年次決算

その年の経営状態と財政状態を明らかにする作業が「年次決算」です。1年分の収支を明らかにした損益計算書とは別に、「総資産・総負債・総純資産」を記した「貸借対照表」という帳簿も作成します。

さらに「キャッシュフロー計算書」という帳簿も作成し、1年間で現金の出入りがどれだけあったかという確認作業も発生します。年次決算ではじき出された数字の結果が、翌年の事業計画の際につながっていくのです。

財務分析

財務分析とは、さきほどの損益計算書や貸借対照表のデータを見て、現段階での会社の運営状況、あるいは今後会社はどれほど成長するのかを分析することです。

会社によっては、経理部とは別の部署が担当している場合がありますが、中小企業だと経理部で行なうことも多いでしょう。利益率などを弾き出して経営陣と今後の予算を組み立てていくという仕事が与えられる場合もあるのです。

会計事務・経理の仕事に向いているのはどんな人?

几帳面

経理業務はお金を扱う仕事なので、ミスが起こってはいけません。例えば、支払期日を過ぎて取引先にお金を払った。あるいは本当は10億円の出金があったのに、記載を忘れていた。ということになると、その企業全体の社会的信頼がなくなる原因になります。

その結果、株主も減っていき倒産に追い込まれる場合もあるのです。自分一人の責任がとても大きくなる業務と言うことを覚えておきましょう。

数字に強い

会計事務を行なう上で日々お金の計算はつきものです。場合によっては、為替レートの計算をしたり、費用配分を考えたりすることもあります。

それをやる際には、小数点以下の数字が何度も現れてくるのです。何度も計算をすることで、数字を見るのが嫌になる人も出てくるぐらいです。そのため理論的に考えながら計算できる人に向いているでしょう。

コミュニケーション能力に長けている

会計事務と言えば、ただ黙々と数字の計算だけをしておけば良いと思っている人もいるのではないでしょうか?しかし、それは大きな間違いです。

例えば、他部署の人と取引先への支払処理や、今後の予算についての話し合いをする。あるいは、取引先の営業担当とやり取りをすることも多々あります。

しかも、様々な部署の人と接する機会があるので、コミュニケーション能力が重要になってくるでしょう。

まとめ

会計事務未経験の人でも、諦めてはいけません。

会社によっては、余計な知識がないからこそ、育てやすいという考えのところもあります。

そういった企業をピンポイントで紹介してもらえるのがマイナビエージェントのような転職エージェントです。

多少の運もありますが、求人を見つけるまでは大船に乗ったつもりで進むことができます。

そして、採用されるかどうかは自分次第です。簿記の勉強したり、アピールポイントをまとめたり、できることはなんでもやっておきましょう。