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私は接客業から事務職へ転職したことがありますが、相当苦労しました。
初めのうちは、転職試験を受けても全く相手にされませんでしたが、その内コツをつかめるようになったのです。
未経験者の転職先職種で人気なので、未経験者が内定をつかむのは難しいのが事務です。
そこで今回は、私も実際に試した内容を入れながら、事務職への転職方法を紹介させていただきます。
接客から事務に転職する人の理由と注意点
接客業を辞めて事務職に転職したいといっても、その理由は人それぞれ。理由ごとに転職する上で気を付けてほしいことがありますので、まずはそのお話から。
接客の仕事が嫌になった
人疲れから接客業が嫌になってしまう人は結構たくさんいます。
- 無理に笑顔で接するのに疲れた
- クレーム対応でストレスが溜まる
- お客さんにイラっとしてしまう
こんな風に感じている人は多いのではないでしょうか。
また、人と話すことは嫌いじゃないから接客業を選んだけど、実際に働き始めてから「自分は接客業に向いていなかった」と気付く人もいます。
顧客対応が嫌で仕事を続けることが困難な場合、もう他の職種に転職するしかありません。対人のストレスがさほどないと思われる事務を選ぶ人が多いのもうなずけます。
確かに、事務職はお客様と直接接することがなく、基本的には自分に与えられた仕事をテキパキとこなしていく仕事なので、対人要素は少なくなります。
ただし、同僚・上司・他の部署とのコミュニケーションは必須です。全く話をしないで仕事をするイメージばかりが先行すると、転職後に後悔することもあるので注意が必要です。
立ち仕事が辛い
接客の仕事って、一日中立ちっぱなしなんてことは日常茶飯事ですよね。
例えば、レジ担当や売り場に出ている人はいくら疲れたと思っても、お客様の目もあるのでなかなか座ることもできません。
しかも、店員の数が少ない職場だと特にそうですが、お客様が途切れないときは休憩をとろうと思ってもなかなかとれませんよね。これって本当にきついです。
むくみ、足の裏の痛み、吐き気など様々な体の不調が出てきます。中には腰痛持ちになってしまう人も…。
「立ち仕事から1日でも早く逃げ出したい」、「1日中座ってられる仕事に転職したい」と思うのは当然です。
では、事務職は本当に体力的に楽なのでしょうか?
結論から言うと、接客と違って座り仕事なので、体力的には楽です。ですが、座りっぱなしなので肩こりや腰痛といった症状が出る人も多くいます。
すでに肩こりや腰痛持ちだという人は、座りっぱなしの仕事で大丈夫かどうかよく考えてから転職をしましょう。
残業・休日出勤・異動が嫌だ
接客業の場合、残業って普通にありますよね。お客様の都合や対応する人数によってどうしても左右されます。中には、サービス残業が当たり前という方もいるのではないでしょうか。
また、アルバイト・パートさんが突然休んでしまって人員不足になり、休日に呼び出されてしまうという経験もある方もいるかと思います。中には、休日出勤をしても給料に反映されないブラック企業もあるようです。
では、残業や休日出勤を理由に退職を考える場合、転職先として事務職はふさわしいのでしょうか。
事務というと、残業がなく定時で帰れるようなイメージがあるかと思いますが、残業が全くないわけではありません。仕事が溜まっていれば遅くまで残って仕事をするということもありますし、休日出勤が絶対にないわけではありません。
例えば、営業事務の場合は、営業担当者やお客様の都合で業務を進めるため、残業が続く忙しい時期もあります。
とはいえ、接客業と比べれば残業や休日出勤は少なくなると思っておおむね問題ありません。特に一般事務の場合は定時で帰れることが多い職種で、職種全体で見てもトップクラスの残業の少なさでしょう。
もちろん、企業によって異なるので応募前にどの程度の残業や休日出勤があるのか確認しておきましょう。
求人票だけではわからない内部情報を知るなら転職エージェントがおすすめです。
異動が多いから転職したい
全国チェーンの店舗販売員のような方の場合、異動が多いから接客業を辞めたいと考えているかもしれません。特に一人暮らしをしている人は異動の話も多く、各地に飛ばされてもう懲り懲りという人もいるでしょう。
余談ですが、私自信、某ドラッグストアで働いていたときは、3年間で5店舗を回った経験があります。「異動してくる予定だった人が辞めたから」と、とばっちりを喰らうケースも結構ありました。
事務の場合は異動はほとんどありません。ただし、全国に支社があるような企業の場合は異動も考えられるので、異動は絶対に嫌という人は転職前に必ず確認しておきましょう。
スキルは活かせる?接客業と事務の仕事に共通するもの
飲食店の接客業から事務へ転職!共通点は?
飲食店で接客業をしている人は、基本的には毎日同じ料理を提供するというルーティンワークだと思います。お客の増減によって忙しさは変わりますが、やることはそこまで大きくは変わりません。
事務職も同じような作業を黙々とこなすので、似ている部分と言えます。
また、キッチンスタッフの場合、野菜を切って、炒めて、調味料を加えてというように、調理工程をあらかじめ組み立てて料理をするかと思います。事務処理においても、どういう順番で作業を行なえば良いか組み立てて考えるので、これも共通点として挙げることができます。
小売店の接客業から事務へ転職!共通点は?
小売店の販売スタッフとして働いていると、商品の場所や違いなどを聞かれることが多いですよね。そのため、人と話す機会がたくさんあります。
事務職はあまり人と話すイメージがわかないかと思いますが、取引先や他部署の人と業務内容や打ち合わせなどで話すことが意外と多くあります。コミュニケーション能力は大いに活かせます。
また、小売店によっては、売上データや売れ筋商品についての資料やPOP広告を作成することがありますが、事務職はまさに資料を作成することが多い仕事。共通している部分だと言えます。
美容・エステシャンから事務へ転職!共通点は?
美容師やエステティシャンといった接客業も、相手がお客様ではなく、同じ会社で働く人間という違いはありますが、小売店と同じくコミュニケーションが大事と言う部分では、大いに共通しているのではないでしょうか。
事務へ転職するまでの4ステップ
さて、いよいよ転職活動のお話です。
ステップ1:事務の業務内容の調査
実際に事務と言っても色々な種類があります。
そのため、あなたが働こうと思っている事務には一体どんな業務内容があるのか?どういう苦労をしているのか?という中身の部分についても調べる必要も出てくるのです。
それを効率的にするためにも、事務として働いている人に話を聞く。あるいは事務の求人に強い転職エージェントに登録して、独自調査の情報を教えてもらうのも良いでしょう。
ステップ2:資格取得
事務業務についての中身が分かったら、今度は転職するにあたって必要な知識を学んだり、場合によっては資格取得に向けた勉強も必要になってきます。
例えば経理(会計事務)であれば、簿記の資格はほぼ必須です。とはいえ、事務職には資格がなくても働ける仕事は沢山ありますので、どうしても経理事務がいいという人以外は、空き時間があるときにPCのワード・エクセルなどを勉強しておく程度で問題ありません。
また、資格があるからと言って絶対に受かるものではなく、あくまで採用担当者にアピールする一つの資格として勉強する程度にしましょう。
逆に言えば、無資格であっても内定を勝ち取ることはできます。ただし、最低限パソコンは人並み程度に扱えるようにはしておきましょう。
ステップ3:自己分析をする
自分の得意・不得意を分析することも役立ちます。方法としては自分の長所と短所を紙に書いてみましょう。
その内容を見て就職試験を受ける際、どういう一面をアピールできるか考えると質も上がります。
その作業を繰り返しているうちに、自分の潜在能力に気付くこともでき、魅力的に見せることができるはずです。
ステップ4:応募する
ステップ1~3を踏まえたうえで、気になる求人を見つけ次第応募しましょう。
ただ、条件に合致する求人を自分で探すのは簡単ではありません。特に事務未経験の場合、どういった企業がいいのかわからない部分も多いかと思います。ですので、転職エージェント
採用担当者はどういう人材を求めているのか?さらには、受験先企業の情報を確認しておくことも重要です。
また面接の際は、接客業で輝いていたというのをアピールするために、元気よく受験に挑むことも忘れないようにしましょう。
いざ転職活動!事務の求人探しならココ!
事務の求人を探すなら、1番最初に登録しておきたい転職エージェントです。求人探しだけではなく、試験対策もしっかりサポートしてくれるので安心です。
事務の種類いろいろ ~自分に合ってるのはどれ?~
一般事務
事務の初級編が「一般事務」です。電話対応や資料作成など雑務が多いです。作業内容はパッとしませんが、その業務について極めようとする「モチベーション」を保てる人に向いていると言えます。
さらに、どれだけ簡単な内容でも「〇〇のプロフェッショナルと言えば君しかいないね」と言われることも意識しましょう。誰でもできる作業だとしても、事務のエースとなることであなたの存在感を高めることができるはずですよ。
営業事務
営業マンのサポート役が「営業事務」です。顧客対応から、営業先に関するデータ収集。さらには営業マンが不在のときには、代わりに顧客が案内する業務などがあります。
ここで大事なのは、顧客とのコミュニケーションをとれる人。あるいは相手の立場に立つことができる人が向いているでしょう。そのため、接客業から事務への転職はしやすいと言えます。
医療事務
病院や診療所で医療関連業務を行なう事務を「医療事務」と言います。患者の受付、支払金額の計算。さらにはカルテの保存や電話対応など幅広いです。専門的な業務なので資格を取る必要がありますが、通信講座を使えば最短4ヶ月でとれるでしょう。
また、働くにあたって、患者に優しく接することができるのも不可欠です。なかには、待ち時間が長くてイライラしている人もいてクレームを言われることもあります。
それでも、笑顔で受け答えができるぐらい器が大きい人には向いているでしょう。
会計事務
会社内部の数字についてひたすら見ていくのが「会計事務」です。日々の取引管理から、支払業務、決算表の作成。
さらには予算作成まで行なうこともあります。お金を扱う業務ばかりなので、几帳面な人や自分に甘くない人に向いていると言えるでしょう。
また面接時に服装や靴など汚れていると、だらしないと思われ会計事務として採用してもらうのも難しいです。
事務職として採用されるための職務経歴書の書き方
誰もが納得する転職理由
事務職と言うと、色々な部署の人とやり取りするケースも多いです。ときには、ほかの部署を納得させるように話さなければいけません。そのため、転職理由も採用担当者が納得するものでなければ悪印象です。
例えば、自分の熱意や感情を入れすぎる。あるいは接客業のときに使っていた「業界用語」を多用するのもNGなので注意しましょう。
前職での業務内容が試験官に伝わっているか?
事務の採用担当者は、接客業で働いたことがないことも多いです。
そのため、レジ締め業務などと言われても、どのぐらいのボリュームがあって、どんな作業なのかイメージしづらい場合もあります。
もし説明するのであれば、営業閉店後にその日の売上実績、返品額などをコンピュータに入力する作業と言うように、作業の中身を伝えることが必要です。学生が聞いても分かるように話しましょう。
事務としてどう取り組みたいか?
転職後どういう風に取り組むかを明確にすることも大事です。
例えば「何年以内に〇〇を習得する」、あるいは「〇〇のプロフェッショナルになる」と言うように分かりやすくインパクトある内容を伝えると良いでしょう。
事務職として採用されるための自己PRポイント
事務職として何ができるか?
未経験ながら事務職としてどういう部分で役立つことができるか絶対考えましょう。前職との共通点を探すことで見つけやすくなりますよ。
例えば接客時代に売上分析などを店長として行なっていたのであれば、それを会計事務に生かすと言うように持っていくと説得力も増すでしょう。
自分がどういう立ち位置で働けるか?
自分のキャラについて理解しておくのも大事です。
例えば事務部全体を盛り上げる役割なのか?あるいは陰ながらサポートする役割なのか?で働き方は変わってきます。
また、前年の中途採用では何もかも完璧な人を採用しようと思っていた場合でも、今年は落ち着いた人が欲しいなど採用基準は、時期によって変わることも理解しておきましょう。
接客とは違う辛さがあると思うがどのように対処していくか?
事務は接客のように動き回ることも少ないですし、パソコン作業も相当多くなるでしょう。
そのため事務だから感じる辛さもあります。そんなときに、どういう風に対処するか考えることも重要です。
勢いで発言したとしても、採用担当者は何十人も面接をしているので見破ります。問題解決能力の有無も採用時に見られるポイントとなるので、自己PRでアピールしましょう。
接客業から事務へ転職する際の志望動機例文
例文1.
私は家電量販店で接客をしており毎月のように、売上・利益実績額が発表されていました。
働き始めたときは、とにかく自分の数字だけを伸ばそうとばかり思っていたのですが、あるとき原価についても考えるようになり、その内数字を分析することに興味を持つようになりました。
御社へ入社後は、会社の予算や財政状態について分析する業務を行なえたらと思っております。
ストーリー性があることで、採用担当者も興味を持ちやすくなるでしょう。
例文2.
私はドラッグストアで接客を行なっておりました。お客様から商品のことについて聞かれ、納得して購入する姿を見るのは快感でした。
入社当初は、自分の欲求ばかり満たしていました。働き始めて5年経ったあるとき、自分の行動で多くの従業員の欲求が満たされたらもっと会社も元気になるのではないかと思いました。
前職ではそういう役割に回れる部署がなかったため、御社で営業事務として支えたいと思い応募しました。
実際にあった接客業から事務職への転職成功話
ここからは本当にあった成功話をさせていただきます。ただし、絶対に叶うと言うモノでもないので、頭の片隅に置いておく程度に眺めてみてください。
取引先やお客にヘッドハンティングされた
普段通り勤務をしていたら、あるとき「うちの会社で事務として働いてみない?」と言われるケースもごくまれにあります。
本人は、いつも通り仕事をしていただけにも関わらず、相手から見たら輝いてるように見える場合もあるのです。私も実際に二度ほど言われたことがあります。
アルバイトや派遣社員から正社員登用された
正社員は無理だと思って、とりあえずアルバイトや派遣社員の事務として働いていたあるとき、「正社員登用の試験を受けてみないかい?」と上司から言われることもあります。
ただし大企業は、人件費を削減して非正規社員ばかりで固めているケースも多いので、中小企業によく見られるケースです。
会社の中で異動できた
接客員として働いていたとしても、同じ会社内で事務に異動できることもあります。会社によっては毎年従業員に調査している場合も。
ただし、確率としては相当低いです。
【年代別】事務への転職の現状と対策
まだ見込みがある20代
20代だと、未経験であっても活躍してくれる期待度も高いです。成長意欲があれば、採用担当者にも注目されやすいでしょう。
何を目標にして業務を行なうかなど、自分のことをしっかりと伝えられる人は受かりやすいです。
未経験では厳しくなる30代
30代ともなると、未経験は敬遠されやすいです。20代と比較すると、どうしても仕事の吸収力は下がってしまうと思われがちになるので、合格率は一気に低くなります。
ただし転職試験時に、重要ポストに就いていた場合は、前職での実績もあると見られやすく採用される確率も上がるでしょう。
重役扱いがほとんどの40代
40代ともなると、事務職としての勤務だけではなく人の管理を任される場合も多いです。
前職で平社員だった場合は、事務未経験としての採用はしてもらいにくく、インパクトがある実績がなければ、受かるのは至難の業です。
逆に前職で取締役や部長として人の管理をしていたのであれば、受かる確率は上がります。ただし、あまりにも貫禄を出しすぎると、嫌味な感じに見られるので謙虚な姿勢で臨みましょう。
まとめ
事務未経験だからと言って、諦めることはありません。自分に最適な方法を知ることで、あなたの転職活動も成功しやすくなるはずです。
もし不明点や不安点があれば、転職エージェントのプロに聞くこともあなたの財産になるでしょう。ぜひ、明るい人生を歩めるように取り組んでみてはどうでしょうか?