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乳児院は、児童養護施設では受け入れてもらうことができない「乳児」を養育する施設です。赤ちゃんの孤児院のようなものと考えるとわかりやすいでしょう。

2006年に、「こうのとりのゆりかご」という赤ちゃんポストが話題になったのを覚えている人も多いのではないでしょうか。一時期ブームのようになりましたね。

孤児というのは、日本においてはあまり馴染みが無い・縁が無い話だと思っている人も多いかもしれません。

しかし、日本においても決して珍しい話ではないのです。諸外国とは違った理由で、孤児の乳児が生まれています。

このページでは、乳児院で働く保育士の仕事内容や待遇、求人探しのポイントなどを解説していきたいと思います。

乳児院とは

最初に、乳児院とはそもそもどのような施設なのかについて説明します。冒頭で軽く述べましたが、乳児院は赤ちゃんの孤児を養育する施設です。

児童養護施設は、1歳からしか預けることができません。乳児院は、1歳未満しか預けることができない施設で、児童養護施設で受け入れられない子供の受け皿となっています。

では1歳になったらどうするのかということですが、乳児院には児童養護施設が併設されていることが多いため、同じ施設の中で子供が18歳に成長するまで面倒をみることになっています。

赤ちゃんの面倒をみる施設である乳児院には、児童福祉法にて保育士の設置が義務付けられているのです。

厚生労働省が平成23年10月に施設数を調べたところ、乳児院は129箇所ありました。同年3月末に、定員と現員も調べたようなのですが、定員は3,778人・現員は2,963人となっているようです。

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乳児院で働く保育士の役割と仕事の特徴

乳児院での保育士の仕事は、朝に赤ちゃんを起こして、ミルクをあげて、おむつを替えて、お風呂に入れて、遊びを提供・見守り、泣いたときなどに抱きかかえてやり、寝かしつける。

そういった一連の赤ちゃんの世話です。

連れてくる親も、迎えにくる人もいないので、赤ちゃんを24時間体制で世話することになります。

また、乳児院での保育士の仕事は、赤ちゃんの世話をすることだけではありません。

たとえば、遺棄された赤ちゃんならば、戸籍の手続きや事件性が無いかどうか警察と確認をとるなどの仕事があります。

里親を探したり、里親が現れたら里親との調整などもするのです。里親に関する法的な手続きも、保育士が行います。

乳児院での保育士の役割は「母親代わり」ではありません。母親代わりを見つけることと、それまで赤ちゃんをしっかり育てることです。

仕事のやりがいと大変なところ

この仕事の楽しいところは、子供の笑顔を見ることだと答える人が多いです。赤ちゃんの笑顔は誰をも癒すということでしょうか。

また、0歳児の成長というのはとても急速なものです。毎日新しい発見や成長があり、それを見るのもやりがいとなっています。

ただ、やりがい・楽しさ・面白さだけではありません。

子供への愛情が無い保護者の姿を見て、心を痛めたり、施設変更などで苦い汁を飲むようなこともあります。

乳児を取り巻く非情な現実を目の当たりにしたとしても、保育士が目を背けるわけにもいかず、保育士自身も心に大きな傷・闇を抱えてしまうこともあるようです。

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乳児院で働く保育士の給料・勤務データ

勤務シフトは2交代制が多い

24時間体制で子供を面倒みることになりますが、3交代制でめまぐるしく人が変われば、子供も落ち着きません。

そのため、あまり小刻みに交代するわけにもいかず、2交代制のところが多いのです。ただ、中には3交代制のところもあります。

シフト制なので、土日勤務になることもあれば、夜勤になることもあります。

給料は一般的な保育園勤務とほぼ同じ

給料については、ほかの福祉関連施設を大して変わりません。

12時間勤務である分、初任給はやや高めで17万円から19万円程度に設定されているようですが、それでも十分な給料とは決して言えないでしょう。

給料の伸び率も高いわけではなく、一般的な保育園で働く保育士とほぼ同じです。

ただ、夜間手当などがつく職場は、基本給よりも給料が高くなります。

まとめ

乳児院の仕事はとても特徴的なもので、保育以外の部分で大変なことが多々あります。

法的手続きや警察との話し合い、里親探しは、なかなかに骨が折れるものですし、精神的にダメージを感じてしまう人もいるかもしれません。

しかし、大変なだけではなく、とても大きなやりがいもあります。

自分は子供にとって大きな存在であるのだと自覚し、感じるやりがいを大切にして仕事をしましょう。そうすれば、自然と楽しく働けるはずです。

待遇については、できる限り待遇が良いところを探すしかありません。里親探しの仕事も粘り強さが大切ですから、求人も粘り強く探しましょう。