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女性の社会進出などが盛んに行われている昨今、働く女性が増加していることに伴い、増加しているのが、企業内保育所です。
企業の中や、企業に併設されている保育所に子どもを預けておき、退勤後にお迎えに行って、一緒に帰るというシステムになっています。
企業内保育所で働く保育士は、その企業の社員となるため、一般的な保育園とは違った給料形態・福利厚生などになっているのです。そんな企業内保育所で働く保育士の仕事内容や給料などについてまとめてみました。
企業内保育所の特徴
企業内保育所には、設置形態や運営形態によって、4つのタイプに分けられています。
まずは、単独利用型というものです。これは、単独企業で設置し、運営されているもので、自社の職員の子どもを対象に保育を行っています。また、単独企業で設置しているのですが、近隣の企業と共同利用する、共同利用型というものもあるのです。
他には、単独企業で設置運営をしているが、従業員の子どもだけではなく、地域の児童も預かるという地域開放型もあります。単独設置・運営だけでなく、複数企業で共同設置・運営されている、共同設置型という保育園もありますね。
それぞれの企業内保育所の種類によって、預かる子どもに違いがあるので気をつけましょう。
企業内保育所で働く保育士の仕事内容
基本的に、企業内保育所といえば単独利用型のところが多いです。そのため、保育士が面倒をみることになるのは、その会社で働いている従業員の子どもになります。
企業内保育所は、端午の節句や桃の節句のように、季節によるイベントはありますが、遠足や運動会といった大イベントはありません。
企業内保育所で働く保育士の仕事内容は、子どもの受け入れをし、子どもと遊び、食事を取り、昼寝をさせる・・・一般的な保育園と同じものです。
預かる子どもも、企業の職員の子どもなので大抵いつも同じになります。大イベントのない保育園のようなものですね。
ただ、夜勤がある企業においては、夜間保育があり、夕食や寝かしつけを担当することもあります。
企業内保育所で働く保育士の給料・年収・待遇など
認定外保育園の中では給料が高い
企業内保育士は、その施設を運営している企業の社員という扱いになります。正社員・契約社員・派遣にパート・バイトなどさまざまな雇用形態がありますが、いずれも一般的な保育園よりも給料制度がわかりやすいです。
一般的な保育園は給料体系や有給休暇制度などがぼやけていて、明確ではないところが多いのですが、企業内保育所の保育士は、そのようなことはありません。
有給休暇を消化できるところも多く、認定外保育園の中では待遇が良いです。給料についても、認定外保育園の中では良いほうですが、それは企業による部分が大きくなっています。
小規模な企業の保育所だと、他の認定外保育園の保育士の給料と大して変わらず、310万円程度の年収、15万円から20万円程度の月収が平均となっているようです。
大企業になると、平均年収は620万円程度にまで上がります。給料形態や福利厚生もしっかり整っていて、特殊業務手当に住宅手当などが就くということも珍しくはありません。
夜間勤務があるところだと、夜勤手当もつきます。一般的な保育園ではなかなか付かない資格手当も、企業内保育所では付くことが多いです。
残業がほとんどなく、残業代も支払われる
一般の保育園では、行事やイベントごとの準備・職員会議に研修会など、さまざまな理由で残業をしなければならないことがあります。
また、自発的に職場に残り、片付けや他の職員の手伝いなどをしなければならないということが、一般的な保育園にはありがちですが、そういったことも、企業内保育所ではあまり無いようです。業務はビジネスライクで、雰囲気もサバサバと割り切っています。
そういったことが理由となり、企業内保育所は残業が少ないです。仮に残業が発生したとしても、その分はしっかりと残業代が支払われることが多く、安心感がありますね。
企業内保育所の保育士求人傾向
企業内保育所の求人ですが、正社員・パート・契約社員など、雇用形態に関わらず、さまざまなところが求人を出しています。他の施設に比べれば求人数が少ないですが、それでもよほど地方で無い限りは見つけることができるでしょう。
給料形態や福利厚生はさまざまで、企業の規模によるため、じっくりと納得のいく求人を探すと良いでしょう。ただし、大企業の保育所は明らかに待遇が他よりも良くなっているため、倍率が高いです。応募は早めにしておく必要があります。