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東京都独自に定められている制度で、認証保育園というものがあります。国の基準はクリアできないが、東京都が定めている独自の基準をクリアしている保育園が認証保育園と呼ばれているものです。

都内では、国の基準をクリアすることが難しいため、東京都の特徴に合った保育園を運営しようということで、設けられた制度となっています。

民間の株式会社など、さまざまな事業者が保育園の運営に参入しており、保育園ごとにさまざまな特徴があるというのが、認証保育園の特徴です。そんな認証保育園の特性・待遇・求人傾向などについて説明しましょう。

認証保育園の保育士求人の特徴

認証保育園は、認可保育園と違い、0歳児を必ず受け入れます。0歳児から5歳児までが対象となっているところを、駅前基本型(A型)・0歳児から2歳児までが対象となっているところを、小規模型または家庭的保育所(B型)と呼びます。それぞれ、いずれにしても0歳児を受け入れなければなりません。

認可保育園では、保育園の方針によって0歳児を対象としていないところがありますが、認証保育園は必ず0歳児から対象となっているため、認証保育園では0歳児への対応も求められます。そのため、細かい業務内容などが異なる場合があるのです。

非常勤職員や契約職員が働いている

さまざまな株式会社が運営を行っているため、契約社員・非常勤など、さまざまな勤務形態があります。非常勤の場合には、子供が登園してくる朝のみ、降園していく夕方のみといった短時間勤務もあるのです。パートタイムのような役割を持っています。

非常勤のことを「パート」と呼ぶところもあり、基本的に時給で給料が支払われるものです。契約社員は月給制となっています。保育士として様々な働き方ができるということが、認証保育園のメリットのひとつとなるでしょう。

認証保育園の保育士の給料・待遇

給料は運営元によってさまざま

認証保育園は、保育園と利用者が直接契約を結ぶといった形で入園が決定します。保育料に関しても、それぞれの保育園が自由に設定できるとしているため、運営元の会社によって、さまざまな料金体系が設定されているのです。

様々な株式会社が運営しており、料金も自由に設定できるという特性上、それぞれの運営会社が競争を繰り広げています。高額の利用料になっていることも多いですね。それだけ聞くと、認可保育園よりも給料が良いように聞こえるかもしれません。

ただ、株式会社が運営しているところとなると、利益が最優先されます。株式会社の目的は利益を出すことです。そのため、高額な利用料となっていたとしても、それが保育士に還元されるとは限りません。

事実、給料は20万円から23万円程度が相場となっており、認可保育園とあまり変わらない平均額になっているのです。

有給休暇は取りづらいが、退職金が出るところが多い

認証保育園は、有給休暇が取りづらくなっています。東京都内は人口が多く、若者が密集している町です。当然子供も他の地域より圧倒的に多くなっています。

そのため、国の保育士の配置基準よりも甘めに設定されているようです。保育士ひとりあたりで面倒をみなければならない子供の人数が、認可保育園よりも多いのが一般的となっています。

そのためか、基本的に、認可保育園よりも忙しいです。有給休暇を取得しようと申請したとしても、それがしっかりと受諾されるとは限りません。有給休暇は認可保育園と同程度か、それ以上に取りにくくなっているものと考えた方が良いでしょう。

ただ、時折有給休暇の消化率がとても高い企業もあるようなので、求人を探す際には有給休暇について問い合わせるのもひとつの手かと思われます。

さらに、有給休暇が取りづらいというデメリットがある分、退職金が支給されるところが認可保育園よりも多いというメリットがあります。

認可保育園は社会福祉法人などが運営していることが多いです。補助金に収入源を頼っている部分が大きく、退職金を賄うことができません。認証保育園は、自由に保育料を設定できるということから、保育料が高く設定されています。

そうして、それを会社の利益としているのです。そのため、退職金が支払われやすくなっています。