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認定こども園
幼稚園と保育園それぞれの機能を一箇所にひとまとめし、保育・教育を同時に行い、地域住民の子育て支援も行うという、まさに幅広いニーズに対応する保育の受け皿とも言えるのが、認定こども園です。

共働きをする過程が増えていて、男女関わらず社会進出が進み、働き方も多様化した現在、幅広いニーズに対応するために作られたのが、認定こども園になります。

まだまだ数も少ないですが、今後の発展が期待されている認定こども園。他の保育園との違いはあるのでしょうか。

認定こども園の4つのタイプについて

認定こども園は、保護者が働いている・いないに関わらず利用可能です。0歳から5歳まで幅広い子供を受け入れており、保育と教育の両方を受けることができます。4時間利用・長時間利用に関わらず対応しており、親子の集いや地域住民の子育てサポートなどを行っているのです。

そんな認定こども園には、4つの種類があります。

  • 認可保育園と認可幼稚園が合体・連携している「幼保連携型」
  • 認可幼稚園に保育園の機能をプラスした「幼稚園型」
  • 認可保育園が幼稚園の機能をプラスした「保育所型」
  • 認可外の保育施設や教育施設が認定こども園としての機能を備えている「地方裁量型」

認定こども園は保育士資格だけで働ける?

認定こども園では、保育と幼稚園教育の両方を行うため、保育士の資格だけではすべての子供の面倒をみることができません。

保育士資格を持っている人は、0歳児から2歳児までを担当することができ、幼稚園教諭免許を持っている人は、3歳から5歳児までを担当することができます。それぞれ片方だけでは、業務の半分しかできないということです。

両方の免許を取得しているのが望ましいとされています。

ただ、働いている職場が保育園から認定こども園になるという場合、幼稚園教諭免許を持っていないからといって、すぐに追い出されるわけではありません。片方の資格のみを持っている人を排除しないという方針を、国がとっています。

そこで、保育士または幼稚園教諭いずれかの資格しか持っていないという場合、特例制度というものを利用して未取得の資格を取得できるのです。

幼稚園教諭一種は、大学を卒業して、保育士の仕事を3年・4,320時間以上経験した場合に取得できます。二種は、高等学校を卒業して、保育士として3年・4,320時間以上の実務経験をした場合に取得できるものです。

認定こども園で働く保育士の仕事内容

保育士の資格のみを有している場合、仕事内容は他の保育園と何も変わりありません。ただ、早朝保育・延期保育などがあるため、シフト制を採用しているところが多くなっています。

両方の資格を持っている場合、保育だけでなく幼稚園教育にも関わることになるので、その仕事が追加される・いずれかを任されると思っておきましょう。

認定こども園で働く保育士の給料と待遇

給料は他の保育園とあまり変わらない

給料についてですが、他の保育園とあまり変わりません。両方の資格を持っていたとしても、特別な手当てがあるわけでもないというのが現状です。平均月収は21万円、平均年収は310万円程度となっています。保育園全体の平均月収・年収と変わらないですね。

私立の場合は以上のような平均月収程度で働く人が多いですが、公立の場合はもっと高くなります。公立の認定こども園に正規雇用となると、地方公務員の肩書きを得ることになります。地方公務員の賃金形態に沿った給料が支給され、私立よりも高い水準の給料を得ることができるのです。

公立の場合、月給は33万円が平均、年収は500万円から600万円が平均となっています。

政府の方針によって待遇アップの可能性も

2015年度から、政府は認定こども保育園を重視しています。これからの保育の形態として、認定こども保育園が望ましいのではないかという見解を示しているのです。

2016年度から保育に保育士免許を持っていない人が関わることができるようになります。幼稚園教諭免許を持っている人だと、特に時間帯・時期を限定されることなく、働くことができるのです。

これは、保育と幼稚園教育の連携が進められていると考えて良いでしょう。認定こども園の給料をアップさせる方針も示しているということで、今後は待遇がアップすることが予想されます。認定こども園の数も、徐々に増えていくでしょうね。

認定こども園の保育士求人傾向

現在、認定こども園の数は決して多いとは言えないため、求人数も他の保育園と比べれば少ないです。しかし、認定こども園の全体数から絶対評価的に考えると、求人数は増加傾向にあります。

2015年は2014年までの二倍程度認定こども園が増加したとのことで、今後も積極的に認定こども園が増加していくでしょう。

今後さらに全体数が増え、求人も増えていくことが考えられます。未経験者採用も多いです。