[PR]

乳児保育園
保育士の中には、かわいい赤ちゃんの保育がしたいと思っている人も多いでしょう。赤ちゃんの世話をするために保育士資格を取ったという人も多いはずです。

最近では、待機児童問題が深刻化していっており、問題解消のために、小規模な施設もどんどん増えてきています。そのため、赤ちゃんの保育を担当する機会も増えています。

乳児の世話に関わったことがきっかけで、乳児保育園の仕事に興味を持ったという人も、元から乳児保育園に興味があったという人も、仕事内容や給料・待遇などについて見てみましょう。

乳児保育園で働く保育士の仕事内容

乳児保育園は、乳児園や乳児院と呼ばれることもあり、乳児つまり赤ちゃんの保育を専門的に行っているところです。対象となるのは、何かしらの事情で親と一緒に暮らせない・親が面倒をみることができなくなってしまった1歳未満の乳児となっています。

何かしらの事情というのは、保護者からの虐待・経済的理由など、さまざまなことが考えられるでしょう。そういった親の世話を受けることができない赤ちゃんに対して、保育を行います。ただ、1歳未満のみを扱っているため、児童養護施設が併設されているところも多いです。

そうして、乳児保育園では1歳になるまで保育をし、その後は併設の養護施設にて子どもが成長するまでケアを行うといったことが増えています。

乳児保育園での仕事内容は、基本的には赤ちゃんにミルクをあげたり、オムツを替えたり、寝かしつけたりといった世話です。

一般的な保育園の保育士との違い

一般的な保育士と違っているところは、子どもが親を連れてくることも、迎えにくることもないということです。つまりは24時間体制で赤ちゃんの世話をし、育てることになります。そのため、1人8時間ずつの3交代制が組まれていることがほとんどです。

また、一般的な保育士ではやらないような業務があります。たとえば、遺棄された乳児の世話をすることになった場合、戸籍関係の各種手続きや、事件性がないか警察に確認を取るということもあるのです。

成長後に里親との調整をすることもあります。

働く上で覚悟しなければならないこと

乳児保育園で働くからには、ある種の覚悟が必要です。

赤ちゃんは、その発達がとても著しいため、誤飲・転倒・転落などの事故が発生しやすくなっています。赤ちゃんの身の回りに危険が無いか、常にアンテナを高く張っておかなければならないのです。また、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクも考えられます。

生後半年は感染症にかかりにくいですが、半年たつと感染症にかかることも多くなります。病気の対応などをすることもあるのです。

赤ちゃんの病気はとても危険で、死に至ることもあります。多くの赤ちゃんを世話していると、当然そういったことに出くわすことも考えられるため、覚悟が必要です。

乳児保育園で働く保育士は、大きな責任を背負うことになります。

乳児保育園で働く保育士の給料・待遇

乳児保育園は責任がとても大きいという話をしましたが、「じゃあ給料はその責任に応じて高くなるのではないか」と考えていると、肩を落とすことになるかもしれません。

乳児保育園の給料に関して、正確なデータがありませんが、求人を見ていると、17万円から25万円までが相場なのではないかということがわかります。

これは、一般的な保育園とほとんど同じ給料です。高いところでも、27万円程度となっています。昇給などもあるでしょうが、昇給ペースも高いとは言えません。福祉法人が運営している場合は、各種手当や退職金が出ないこともあります。

会社経営であれば、夜勤手当などが支払われ、その分年収は高くなるでしょうが、責任に対して適切な給料かどうかと問われれば、適切ではないでしょう。福利厚生についても、株式会社経営以外のところでは多くは望めません。

乳児保育園の保育士求人傾向

運営母体の種類に関わらず、求人は多数出回ります。責任重大な仕事ということもあり、パートやバイトといった非正規雇用は一般的ではないようです。ほとんどが、正社員での求人募集になっています。

給料については先ほど述べたとおりの相場となっていますが、会社によっては年収500万円程度であれば可能でしょう。

中には施設長・施設長候補を募集しているところもあり、そういったところは月収31万円スタートと、高い給料からスタートするため、保育士の有資格者の中でも高い水準で働くことができます。

求人を探す際は、乳児保育園・乳児院・乳児園などさまざまな施設の呼称があることを意識して、目にとめるようにしておきましょう。それだけでも求人の選択肢が増えます。