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保育施設というのは、何も健常者向けの施設だけではありません。世の中には、幼くして目が見えない・耳が聞こえない子供たちが少なからずいます。

自分が子供だった頃も、小学校などにそういった人がちらほらといたのではないでしょうか。1学年に1人か、学校全体に数人の割合で見かけることもあります。

そういった子供たちの保育を保護者が出来ない場合、どうすればいいのか。普通の保育園だと受け入れてもらうことができなかったりするため、そういった子供たちの受け皿が必要です。そこで、盲児・ろうあ児施設とそこで働く保育士が活躍します。

盲児施設・ろうあ児施設とは

盲児・ろうあ児施設というのは、盲児・ろうあ児を入所させて保護・保育する施設です。保育だけでなく、保護して独立・自立を目標としているため、保育するだけではありません。

働いている人も保育士だけではなく、児童指導員や社会福祉士などさまざまな専門家がいるのです。

盲児・ろうあ児施設で働く保育士の仕事内容

盲児施設やろうあ児施設での保育士の仕事内容は、子供たちの保育と指導です。一般の保育園とは違い、遊ばせるだけではいけません。自立生活を送ることができるように指導したり、手伝うことが必要になります。

そのため、仕事内容は保育士とは離れたものだと考えたほうが良いでしょう。

保育士の資格も絶対に必要なものというわけではありませんし、保育士以外でも盲児ろうあ児施設で働くことが可能ですから、保育士という職業とも少し違います。

行うのは保育だけではないため、子供の指導や教育など、指導力なども必要になると考えましょう。点字についての知識があると有利です。

盲児・ろうあ児施設で働く保育士の求人傾向

4~5交代制のところがほとんど

盲児・ろうあ児施設では24時間体制で、子供たちの生活支援をしています。保育園と違って、通所させる場所でなく子供を生活させる場所ですから、24時間体制が必要なのです。職員は早番・日直・遅番・宿直といった体制で交代して働いています。

勤務時間が非常に細かく設定されているため、保育士の生活は不規則です。ただし、さまざまな時間帯で働くことができるため、時間帯ごとに違った業務を経験できるというメリットがあります。いろいろな経験をしたいという人にとっては良いかもしれませんね。

交代制で細かく時間が決められているため、残業もほとんどありません。残業したくなくて、なおかつ交代制勤務の不規則さに耐えられると思った人であれば、向いているのではないでしょうか。逆に、そういった人でないと務まりません。

求人数は少ない

施設数がとても少なく、1つの施設に在籍する職員数も少ないです。そのため、求人というのはほとんど出回りません。欠員が出たときに補充する程度なので、求人が全く出回らない年もあります。出回ったところで自分の近くとは限らず、倍率も高いと考えましょう。

全国で、年間に10人程度の採用しか行われていません。さらに求人のほとんどは私営となっており、公的施設に就職するということはとても難しくなります。求人があるかどうか問い合わせたい人は、福祉担当課などに問い合わせると良いでしょう。

盲児・ろうあ児施設で働く保育士の給料・待遇

待遇に関しては、残業がほとんど無いということ以外は特別良いということはありません。保育士の中では悪いほうではないのですが、他と比べて大幅に待遇がアップするということは無いのです。

そのため、高い倍率を潜り抜けたとしても、給料などに大きなメリットがあるわけでもないでしょう。

盲児・ろうあ児施設の仕事に役立つスキル・必須のスキル

有利になるのは、点字に対しての知識があり、その指導が出来る人です。盲児が生活をしていく上で点字は欠かせないものですから、その指導をする力は必要とされます。また、盲児に関しては音楽指導に優れている人も有利になるようです。

ろうあ児施設に関しては手話の指導が出来る人、自分でも手話を扱うことが出来る人が有利になります。手話を扱うことに関してはほぼ必須スキルで、その指導力に関してはプラスアルファのスキルといったところですね。