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保育コンシェルジュは、まだまだ馴染みが無いことでしょう。しかし、その役割は非常に大きく、その功績も大きいのです。

保育コンシェルジュの存在は、待機児童数ゼロという目標達成に大きく貢献しています。2014年4月に千葉市がそれを達成しましたが、それに保育コンシェルジュが一役か二役か買っていたという話もあるほどです。

そんな保育コンシェルジュの仕事内容・働く上でどんなメリットがあるのか、待遇や求人状況などについて見てみましょう。

保育コンシェルジュの仕事内容

保育コンシェルジュの仕事は、保育園で働く保育士と違って、オフィスワークがメインになります。

具体的には、電話などで保育園などのさまざまな保育サービスに関する相談・案内をすることなどです。それ以外では、保育施設に関する情報を集めたり、その情報を整理したりします。

相談・案内業務の際に、それらの情報を活用するのです。そうやって保育園への入園を保護者に促していき、待機児童数を減らすという目的・役割もあります。そういった保護者に対する対応だけでなく、会議に参加するという仕事もあるのです。さながらサラリーマンですね。

また、相談された内容とその答え・相談された結果などを相談記録として残しておくことも大切な仕事です。待機児童数を減らす役割を担っているということもあり、待機児童に関する調査・分析などをして、その結果に基づいた対策の検討なども行います。

保育という分野に関係したさまざまなオフィスワークを行うのが、保育コンシェルジュの仕事内容というわけです。

保育士資格を活かして保育コンシェルジュとして働くメリット

オフィスワークがメインということで、体力的な負担が保育園勤務に比べて少ないということが、メリットとして最初に考えられることでしょう。

現場で働いている保育士は体力仕事で、女性には大変であることも多いですが、保育コンシェルジュは体力仕事ではありません。体力に自信がない人でも働けます。

休みに関しても、土日祝日は休みとなっているため、プライベートと仕事を両立することが可能です。年末年始も基本的には休みとなっています。

また、勤務形態面だけでなく、保育者としての知識経験を十分に活かせるというのもメリットなるでしょう。

転職をするからには、今までの保育士としての仕事の経験を活かしたいと考えるのは当然のことです。そういった願いを持つ人にとって、保育コンシェルジュはとても魅力的な仕事となるのではないでしょうか。

保育コンシェルジュの求人状況とニーズ

募集に関しては、まだまだ少ないです。導入している自治体の数自体が少ないですし、担当区への人員配置も1名程度となっているため、とても狭い門となっています。

ただし、待機児童数を減らすというのは全国的な課題となっています。その課題を解決する手段として実績があって社会的ニーズがあり、保護者からも「相談できる人がいれば安心」という声が多いため、ニーズも高いです。

そのため、今後保育コンシェルジュの導入を検討する自治体も増えてくるでしょう。現状としてはまだまだ少ないですが、未来はあります。

保育コンシェルジュの給料・待遇

保育コンシェルジュは自治体が採用する地方公務員の一般事務嘱託員という立ち居地です。その肩書きだけを見ると給料が良さそうに見えるかもしれませんが、給料は決して高くありません。

地方公務員としての正規雇用であれば、最初は給料が低くても年々伸びていきます。

しかし、一般事務嘱託員は非正規雇用です。しかも有期雇用であるため、給料が伸びていくことも基本的にはありません。

基本給も16万円から18万円程度となっています。更新の有無は自治体にゆだねられていますが、更新が無ければ1年間で業務は終了です。

更新があれば給料は伸びるかもしれませんが、安定はしません。

【まとめ】今後伸びてくるかもしれない要注目の勤務先

保育コンシェルジュに与えられている社会的役割は非常に多く、注目されています。保護者からも、安心して相談できる人がいればありがたいということでニーズが高く、非常に感謝される仕事です。

保育士としての経験を活かすこともでき、やりがいも大きい。待遇や雇用形態については少々問題があるかもしれませんが、機会があれば挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。