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保育士にとって、一人暮らしをするということはとても重要な課題であり、難しい課題でもあります。保育士の給料の低さでは、一人暮らしをすることは困難です。家賃が安いところであったとしても、ギリギリの生活が迫られるでしょう。

ましてや都内で一人暮らしなんて・・・考えるだけでもゾっとするという人も多いのではないでしょうか。

一人暮らしをするにあたって重要なのは、家賃補助と住宅手当です。

家賃補助と住宅手当の違いとメリット

家賃補助と住宅手当、二つの言葉は使い分けられていて、違う言葉であるかのように聞こえます。言葉としては違うのですが、内容的にはあまり変わりません。自分が住んでいる場所の家賃の一部を負担する制度です。支払われるお金の使い道は、同じです。

違うところは、誰が借りている住宅について支払われるのかということになります。住宅手当は、働いているあなた自身が借りている住宅の家賃の一部を会社が負担してくれる制度です。

家賃補助は、会社が借りてあなたが住んでいる住宅の「家賃の一部を自分が会社に払う」制度となります。

後者の場合、会社が不動産と契約しているため、会社が不動産に対して家賃を支払う義務を負うことになるのです。入居者が家賃の全てを請求するのでなく、家賃の一部を請求して払ってもらおうという制度になります。少しややこしいかもしれませんね。

それらの違いによって、税金の違いが生まれます。住宅手当は所得税の課税対象となってしまうのですが、家賃補助は手当てを受け取るのでなく、自分が会社に払うものですから、実質的な補助額に対して所得税はかかりません。

両者の違いは曖昧な解釈がされていることが多いですが、上記のような解釈が一般的です。

節税のことを考えると「家賃補助」がよい

一人暮らしをするのであれば、家賃補助もしくは住宅手当は必須になります。節税のことを考えると、家賃補助の方がいいかもしれませんね。

会社が契約するとなっていますが、これは会社が選んだ物件である場合もあれば、自分が選んだ物件で構わない場合があります。

補助額の上限が会社によって決められており、その上限を超えた分だけ自分が会社に支払うのです。デメリットはあまりありません。所得税の節税もでき、家賃の実質的な補助も受けられるという、一人暮らしにはとても有利な制度です。

自治体による保育士の家賃補助事業

自治体によっては、保育士の家賃補助の事業を行っていることがあります。都内なら、世田谷区と大田区です。

世田谷区の場合、保育運営事業者が借り上げている住宅=会社が契約した物件に入居していることを条件として、経験5年以下の保育士に家賃補助を行っています。

その上限は、一人当たり月々8万2千円です。世田谷区で住むことを考えても、十分な家賃補助ですね。自分で支払う分はとても少なく済むでしょうし、場合によっては全く払わなくてもいいかもしれません。

自分の住む予定のある自治体が家賃補助事業を行っているかどうか、確認してから転職活動をすると良いでしょう。

家賃補助・住宅手当を完備した施設の保育士求人傾向

まず、住宅手当は基本の手当てですから、住宅手当の支給をしないとしている求人の方が珍しいでしょう。

運営元によって様々な条件があったりしますが、基本的には支払われるものと思って問題ありません。その金額の上限が低いか高いかといったところです。

一人暮らしを考えているのであれば、できるだけ、住宅手当の上限が高いところを探すようにしましょう。

家賃補助付きの求人は見つかりにくい

家賃補助を行っているところというのは、住宅手当に比べると圧倒的に少ないです。借り上げ社宅制度と似ていますが、借り上げ社宅ともまた違いますからね。

借り上げ社宅制度は自由に物件を選べるわけでは無いですから、少々違います。ただ、借り上げ社宅制度をとっているところであれば、家賃補助制度のある施設よりも求人数が多いです。

借り上げ社宅は、会社が選んだ物件に住む制度です。そこにさらに家賃補助が加わっているというケースがあります。自由に物件を選びたいと思った際には、家賃補助を行っている施設は少なくなり、求人数も減ります。

住宅手当の相場

住宅手当の相場・平均は、1万円から2万円程度です。ただし、ピンからキリまであります。全く支給されないようなところから、10万円までとしているところまで、さまざまです。

そのため、この相場はあまりアテにはならないでしょう。最低額で見積もりたい際に使ってください。

まとめ

住宅手当や家賃補助を行っているところというのは、近年全国・全業種でも減少傾向にあります。そんな中でも、住宅手当であればまだまだ求人数は多く、保育士でも求人を探すのに苦労はしません。

借り上げ社宅でなく、自由に物件が選べる家賃補助制度を導入しているところは少なく、求人を探すのに多少苦労するでしょう。

自分にはどちらが必要なのかをよく考えてから、求人探しをする必要があります。