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月給30万円というと、他の職業に従事している人にとっても、やや高い数字ではないでしょうか。月給30万円あれば満足できるという人も多いです。日本人全体の平均年収は410万円程度ですから、そう考えると30万円は平均的またはそれより少し高い程度と言えますね。
しかし、保育士にしてみれば雲の上の数字ではないでしょうか。平均月収を大きく上回る数字ということで、なかなか月給30万円以上を得ることはできません。それが、現実であり、現状です。しかし・・・。
保育士で月給30万円以上可能な求人はあるのか
保育士で月給30万円以上可能な求人は、あります。ただし、決して多くはありません。目安として100件求人が見つかれば多い方だと言えるでしょう。
保育士の求人は1000件以上も全国で出回りますが、月収30万円を超える求人はそのうちの1割も無いということです。どれだけ貴重な求人かがわかるでしょうか。
平均年収ランキング上位の地域でないと厳しい
保育士平均年収ランキングの上位の地域でないと、月給30万円以上を得ることは難しいでしょう。
25年の賃金構造基本統計調査による保育士の平均年収ランキングでは、東京都でも平均が328万円程度なのです。トップである京都府であったとしても、385万円。ボーナスを合わせた数字であることを考えると、平均30万円を超えるところはありません。
ただし、30万円というのはとても高い数字ですから、平均にならないのは当たり前です。東京は16位ですが、東京では30万円以上の月給を可能とする求人が見つかります。
10万円台で働いている人もいることを考えると、東京以上の平均年収となっている地域でないと厳しいかもしれませんね。
これらの地域であれば、保育士が月給30万円以上で働くことも不可能ではないでしょう。
ただ、転職をしていきなりというのではなく、キャリア形成によって30万円以上になっていることも考えられます。
保育士が月給30万円以上を得るために必要なあらゆる条件
地方公務員として働く
地方公務員として働けば、勤続年数が積み重なっていくたびに月給も積み重なっていきます。
ボーナスの金額も私立の施設よりも高くもらえますし、月給が高いだけでなく、高い年収を得ることも可能です。月給30万円以上を得るのであれば、地方公務員として働くのが最も近道であると言えるかもしれません。
現在、採用試験を受けることができる年齢であるのであれば、受けてみる価値はあるでしょう。それから実際に公立の保育施設に採用され、勤務を続けていれば、いずれは月給30万を得ることが可能です。
それまでの道のりも、他の保育士より高い給料水準なので、金銭面での苦労をすることはないでしょう。
役職者またはその候補でないと厳しい
地方公務員以外であれば、役職者やその候補として働いている人でないと厳しいでしょう。役職は、主任保育士もしくは園長といった役職が考えられます。園長であれば30万といわず、40万も可能ということもあるようです。
とある求人によれば、園長候補は22万5千円からスタートし、園長は30万円からスタートになっています。主任保育士であっても25万円から30万円・30万円から35万年程度であれば可能とのことです。
まだ20代であれば、そうやってキャリアアップをして役職者になる道もあります。
資格手当で給料上乗せをはかる手段もある
特殊な保育施設で働いているという人は、保育士資格だけでなく、他の福祉系資格が役に立つこともあります。
たとえば介護福祉士です。身体障害者向けの施設であれば、介護に類似する仕事を行うこともあるため、介護福祉士の資格があれば有利になります。資格手当の制度があるところであれば、資格手当が支給され、給料に上乗せされるでしょう。
そのように、資格を使って給料に上乗せする形で月給30万円を目指す道もあります。もちろん、もともとの給料が高いことが前提となりますが、決して不可能な道ではありません。